書物蔵

古本オモシロガリズム

雑誌

洋ピン誌のうち、いちばん上品路線だったDICK

まだ日が高いのにすまんが ブックカバーチャレンジ6日目 1984.12創刊号 これは、インターネット普及前には3,4誌あった洋物ピンク雑誌、略して―洋ピン誌―のうち、いちばん上品路線だったもの(σ ・∀・) どんなジャンルであれ複数誌が成立していたとすれば、…

大正時代は読書の転換期なのぢゃ

武藤直治「現代読書人気質」『新刊図書雑誌月報』13(5)p.1-3(1926.5)

村井佐造のプロフィールが判明した

2点発行を確認されている雑誌回覧会がらみの単行書のうちの1つ、 村井佐造『回読雑誌・貸本業実地案内 : 附新古書籍雑誌業早わかり』(古典社, 1935) の著者は復刻解題にても不詳となっていたが、ようやくわかったよ(´・ω・)ノ 西成区では松通り一丁目の第一…

取り屋雑誌は明治から

『法律新聞』明治35年6月16日(1902年) 91号 雑報 ●新聞取締廳令 新聞紙の取締に關し去る七日警視總監より左の廳令を公布したり 警視廳令第十九號 購讀の申込なき新聞紙、雜誌、出版物を配布し又は掲載の申込なき廣告を新聞紙、雜誌、出版物に掲載し其代料を…

ジャンプの早売り(^-^;)

ネットで話題の@pugyurataことカラサキ・アユミ女史『古本乙女の』解説に拙者が書いたごとく、ジャンプの販売にはご法度として早売り現象が発生していた。そのことが次の記事に書かれていた。 永江朗「時代築いた「少年ジャンプ」集英社の50年」『新文化』(…

'70年代〜'80年代は雑誌の全盛期

出版ニュース(2469)2018.1上旬にある「今年の執筆予定」は楽しいが、気になるところをメモ。 雑誌研究が続々と 下川, 耿史(こうし), 1942-さん「『1970〜80、エロ雑誌全盛』〔略〕1970年代から1980年代は歴史の上でも類を見ないほど、エロ雑誌の全盛時代…

終刊号・廃刊号を調べるには

書物蔵:古本オモシロガリズム ‏ @shomotsubugyo 2 時間2 時間前書物蔵:古本オモシロガリズムさんが自然誌古典文庫B室をリツイートしました>「戦後日本少年少女雑誌データベース」 有料化してからは見たことないなぁ(*゜-゜)> 終刊 取次で出してた業界向…

同人雑誌で有名な印刷会社は戦前にも

へえぇぇ〜(・o・;) 同人雑誌で有名な印刷会社って、いちおー戦前からあったんかぁ… って、むしろこれは戦前(昭和戦前期)といふよか、明治大正期のことであるらしい…。 岐阜の西濃印刷や安田印刷は、印刷費が安かったのか、東北から九州まで、各地で発…

フレーズ「雑高書低」は1980年から

わからんなぁ…1975年前後に、総売り上げで雑誌が書籍を抜いてゐるからその頃だろうと思ってはゐたが… なんと今、グーグルブックで判った(゚∀゚ )アヒャ 現代用語の基礎知識 1990年版. 自由国民社, 1990.1. 1348p ; 26cm 51 ページ 雑高書低”といわれるようになっ…

捨てられちゃった『よしあし草』

こと雑誌の保存に関して図書館は信用なりませぬ(´・ω・)ノ サテ困った事は、先づ第一に予期して居た心当てが外れて了った事であった。といふのは、大正十二年私が京都へ居を移す時、おsの保存を確実にせんがために、郷里播州の××郡図書館へ、よしあし草、…

「雑高書低」という業界語がいつからか不明

目次レベルだと1980年代から見つかることば「雑高書低」雑誌は売れるが書籍は売れない傾向のことをいうらしいが。 1976年から雑誌の日本総売り上げが書籍のそれを上回る、ぐらいのことはすぐ出てくるんだが、この言葉が実際に1976年に使われていた事例が見つ…

レファツールと物品会計

書物蔵(古本フレンズ)‏ @shomotsubugyo書物蔵(古本フレンズ)さんが新出をリツイートしました新聞も雑誌も、OPAC(蔵書目録)には出てこないのが通例 これはなぜなのか? といへば、新聞も雑誌も消耗品だから? ってか、この問題、まともに取り上げられた…

有光金兵衛

以前買ふた有光金兵衛の本をツイッター上のやりとりで使ふた http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20090606/p1 taq--x‏@taqueshix 2月26日雑誌の重版というか重刷は、奥付表記もなく、表記の版数信じるほかないのか。単行本との差異、法的な手続き上の問題…

山本華月「趣味誌の世界」

このまへ所沢で森さんとつらつら古本を眺めるに、『日曜研究家』の揃いがあって、それを見ると、なんと〈趣味誌〉の歴史について連載が載ってゐるぢゃあありませんかΣ(゚◇゚;) 山本華月「趣味誌の世界:今語られる、知られざるメディア(1)-」『日曜研究家』…

キミねぇ〜 かういった心づもりで雑誌を出すんだったら、

柴野先生の論文を読んでたら、オモシロな記述を見つけた。同志社で戦後、ドイツ流新聞学を展開した和田洋一の回想。 和田洋一「「世界文化」同人の体験--ねずまさしの回想にふれて」『思想』(633)p428〜437(1977年03月) 創刊号が刷りあがったあと、編集…

びっくり:(;゙゚'ω゚'): 日本で新聞雑誌の先祖は随筆だったヾ( ゜д゜)ノ゛ハァァァァァ・・・・・・・!

新聞雑誌は幕末明治になってはじめて日本に行はれた、って誰でも知ってるよねぇ(´・ω・)ノ ではそのまへは? そりゃー、瓦版よ、読売りよ ってなわけで… フツー誰でもさう思ふよねぇ… ところがである。 ネット上には全く書誌および情報のない次の文献を読む…

散逸する出版社PR誌

こんなん読んだ。 大澤聡「PR誌の残りがたさ(アーカイブ;38)」『出版ニュース』(2394)15頁(2015.10月下旬号) 主に出版社のPR誌について 僕の場合、PR誌は風呂でしか読まない とぞ。わちきと同じ習慣を持ってる人がゐるんだなぁ。 わちきの場合、『本…

雑誌が国会に保存されなかったことが、各種研究者を困らせるのぢゃ→救いは古本ぢゃo(^-^)o

図書新聞を読んでいたら、つぎの悲痛なさけびが(^-^;) 堀田穣「戦争体制下の紙芝居をはじめとした戦意高揚メディア研究に不可欠な資料――今回の復刻版刊行は、奇跡ではなく研究者たちの積み重なった執念によるもの」『図書新聞』(3204)p.1(2015.4.25) …

きのふ買ったもの→雑誌『経営と歴史』欠号分

高円寺の外台(均一)でちゃんと拾えるぢゃないの(σ・∀・)σ わいわいですぢゃ。 既存分をパラパラめくると、アーカイブがなんとかとか、いまのアーカイヴばやりをちゃんと先取りしとるね。 1980年代は、企業資料室の時代だったのだなぁと再確認。 「灰色文献…

杉原四郎の偉大と限界:あるいは『明治新聞雑誌関係者略伝』に載ってない雑誌記者、編集者を調べるには

『日本経済雑誌の源流』(有斐閣、1990.5)の書評 書評の評といふのはあるのだらうか(*´д`)ノ 大阪で三冊500円で買った中に杉原四郎の『日本の経済雑誌』があって、その伝で、杉原も合流した『日本経済雑誌の源流』(有斐閣、1990.5)の書評を読んでみたら、…

気分は第二

五反田で拾った雑誌。 『ビューティー・マガジン BEAUTY MAGAZINE 世界ヌード・グラマー ダイジェスト版』(辰巳書房)の1967年前後のもの。 いま日本の古本屋みたら、1冊800円〜1500円でびっくりだが資料性あんのかしら(ってかそれを当て込んで買ったりも…

一部で話題の雑誌一覧のリスト

最近、ツイッターの学術関係でちと話題のやう。 https://twitter.com/sat_osawa/status/491047899975802880 あたかもよし、けふ午後、Mさんから架電でこのリストのリストにつき相当のつっこみ(σ^〜^) いろいろ弁解す(^-^;) ん?(・ω・。) なして(。´・ω・)?

日本残酷物語?!(゚∀゚ )アヒャ 底辺の○○? 〝取り屋〟さん

やっぱす重要な資料は探せば出てくんのね。 秋山健二郎, 森秀人, 山下竹史 編著『現代日本の底辺. 第3巻 不安定就労者』(三一書房、1960) この本に、つぎの章があり、割と明確に「業界雑誌は〜」とありびっくり(◎_◎;)。 「4 記者という名の〝取り屋〟」p2…

日本帝国は、仁愛と信義に生き、世界人類の平和と進歩に貢献せよ

ん?(・ω・。) わちきのことばぢゃない(・∀・`;) かの上森シテツの言葉。 上森子鐵「映畫法廢棄の提唱」『新映画』2(4)pp2〜4(1945-09) 〜いまやわれらが日本帝国は、武器なき国家として、祖国の興隆は民族の英知によって、仁愛と信義に生きもって世界人類…

朝日の書評欄に「古本はものすごい武器になる」と(゚∀゚ )アヒャ 

『20世紀エディトリアル・オデッセイ』を出した共著者の片方、赤田祐一氏が次のように。 彼ら〔若者〕にとって古本は『終わったもの』なのかもしれない。でも昔のものであれ、自分が初めて見たのなら『新しいもの』です。歴史は繰り返す。単なるノスタルジー…

アナ雑誌→ガリ ボル雑誌→活版?

プロ詩人だった伊藤シンキチが1995年に――長生きだなぁ――出版史的にオモシロい回想をしている。 伊藤信吉「手造り詩誌「学校」:ガリ版文字・謄写版印刷の思い出」『日本古書通信』60(1)(786)p5〜7(1995.1) 当時のアナキズム系詩雑誌はしばしばトウシャ版印刷…

ゾロゾロと…( ・ o ・ ;) → 書物雑誌の大量(≧∇≦)ノ掘出しぢゃ!

きのふ、友人たちと話してた趣味展。祝日なれば客が殺到すること請け合い、わたしは次の日にしますよ、とて分別のある大人たちは避けるべきなれど、わちきはいそいそと出撃(^-^;)

さすが佐藤たくみ先生、いいこといふなぁ:雑誌は個人で管理できない

さういへば、オタどんが、この雑誌読んどったなぁとて不図てにとりたる雑誌(といっても、半分は古書目録)をぱらぱらしていたら、かようなる一節が目にとびこんできた。 そもそも図書館で重要なものは、いわゆる図書ではなく雑誌である。雑誌は個人で管理す…

兵隊さんは命がけ!(`・ω・´)ゝメディア論は襷がけ!(。・_・。)ノ

「雑誌短評」欄ってーのが、以前から疑問ぢゃった(*゜-゜) よくヨミダスとかをながめていると、「今月の雑誌」といった記事が文芸欄などに出てくる。 「[今月の雑誌]「中央公論」「趣味」「早稲田文学」「新小説」「太陽」」読売新聞』(1909.02.07)日曜…

暗躍する空売りせどりが雑誌史研究本にも。。。(σ^〜^)

友人からおしへられた神谷先生のツイート(https://twitter.com/kamiyam00/status/423460502572777472)経由で知ったのだが、 次の本の元原稿にあたる博士論文が、東京外大のリポジトリでみられると知った。実業之日本社の研究―近代日本雑誌史研究への序章作…