書物蔵

古本オモシロガリズム

ふと思い立ちて宮崎の古本屋に行く

機中読書

宮崎の古本屋に行かんと、ふと思い立つ。ホント?
筋斗雲を羽田に乗り捨て。以前、佐賀、長崎、福岡に行った際の航路とはずっと南を通るので、海がよく見える。まぁ南側のマドなら太平洋ばかりなのだろうけれど。
思ったより早くついた感じ。途中、『古本屋探偵の事件簿』を読もうと思ったがほとんど進まず。
空港にはお迎えに来てもらったので大変助かる。そのまま市中へ入り、ブックオフに寄ってから宿へ。
宿で荷解きをしてから、ぶらりと周辺を歩く。古本屋二箇所を回る。誰も歩いてないなぁ…
KIMAMA BOOKS(キママブックス)に行くと、お客さんがすでに一人いた。ぐるりと見て回ると、古本もあるけれど、むしろZine関係が多い。こういったものをゲットするのはここくらいでないとできないのではないか、と思いつつ、ふつうの本に近い古本を一冊買う。
ポロポロ書店へ。途中、繁華街などを見物しながら歩く。

古本屋

ポロポロは商店街の裏にある小さな店で、先客が二人いて、それでいっぱい。こちらは面白い古本が多かった。店主さんが書いたZineと通信、それから古い俗書を1冊買う。というのも、中に古本屋のことが書かれてあったので。
いったん宿にもどってひとっ風呂浴びてから、さてどうすべぇと悩むが、そうぢゃ、途中にあった洒落た飲み屋にもつ煮とあったから、あそこでもつ煮をつつきつつ、ビールでも飲むべぇとて行く。近くて良かった。新しく広い倉庫みたいなお店で曜日のせいか時間のせいか、他にお客は数名のみ。途中三人連れが帰ってしまったので、あとはカップルを自分だけになった。まぁ静かに飲めたので大いに結構であった。

もつ煮

宿では予習しなければとレジュメを握ったまま寝入ってしまい。変な時間、4時ころ起きてしまい、困る。なれど頑張って二度寝して翌日はアルバイト。

古本

湯船で「もなかと羊羹」を読む――「軽出版」のススメ

ふと思いたちて風呂をわかし、仲俣暁生さんからもらった『もなかと羊羹』(破船房)の残りを読む。数万部から数千部の、従来の重(?)出版に対し、千部から百部の「軽出版」を提唱ないし発見せるもの。いろいろ勉強になる。
同人誌やzin活動を軽出版として再定義しているのだと思うが、全紙メディアの、現在の部数の相場表というのがあったらいいなぁと思う。
ちなみに昭和前期の部数相場表というものはすでに試作品がある。


これ、たしか改訂増補版で新しくついた表だよね…

秋葉原にちょっと寄る

遅く起き出して、お雑煮を自分で作る。
昼過ぎ、メロンの決済をすべく秋葉原へ進出するも、まんぱいで筋斗雲が停められず。ぐるぐる回って、かってたまーに使っていた離れたところに停める。
メロン本店へ行ったらとにかく人がたくさんでどうしようもない。しょうがないのでそのままとびだして受取店のほうで決済。通販で使えないクレカがここでは使える。
帰ってまたお雑煮を作って一緒に食べる。
終始、書き物を書こうと思いつつなかなか書けず。撮ってあった光る君へのグランドフィナーレ、紅白をとびとびで見る。

大正期の訪問販売について考える

研究所員さんから原稿が届いていたのにもう一人の所員さんがいろいろツッコミを入れていたので思わず自分も返信。話題は大正期震災前の画報直販の話。直販ルートのうちの訪問販売ね。戦後だと百科事典とかがこれ。そういえば、昭和期だけど書籍の流通ルートの総覧図ってのがあったなぁと書斎から本を取り出して撮影し送信。お正月から研究モード?

流通チャート

村上著は新版があるので探すがないので旧版
夕方はお呼ばれ。途中、地方ナンバーばかりでかなり危ない。それらをかいくぐりながら進むと予定より30分早いことに気づき「ん? これならば」とて某研究所に逼塞せる森さんに新年の餅を届ける。
お呼ばれでは、ぶりの刺身、豪華おせち、お雑煮、ノンアルビールなどをごちそうになりました。帰りはさすがにクルマが少ないので早く進む。

大晦日なれどちょっと神保町へ

さすがにどこもやってないに近かったが、東京堂へ寄って本を買う。
晦日東京堂へ寄った際に、古本乙女本がメンチンされていたのを発見してニッコリ(^-^*)

古本乙女

コミケ参加記録C105二日目

コミケC105

コミケ1日目(日)は参加せず。コロナ禍以来ぶらりと行けないのでやむなし。一日、家にて校正などして過ごす。
深夜、売り子のリバーフィールドさんが来訪。翌朝に準備すべぇとてそのまま寝る。
朝、目覚ましで7時に起きるが、なんやかんやで出発は7時半に。いつもと違うコンビニで朝飯昼ご飯を調達せんとするも、なぜだかパンがまるでない。もしかしたらコミケ需要でなくなっているのではと、筋斗雲を急遽、いつもの地味で目立たないコンビニへ回してパンをば調達、そのまま中間地点まで進出し筋斗雲をつないでおき、おもむろにゆりかもめに乗り込む。
会場では順調に現地出店ポイントに付き、お店を開く準備をするも、ガムテを忘れたことに気づき、丸に書の看板が貼れぬ。困ったと思ったら売り子さんが「盛林堂さんに貸してもらえば」という知恵を出す。さればとて近くの盛林堂さんにガムテを貸してもらう。ありがたし。
「いつから開場なの?」と聞かれ「そういえばいつから?」とて検索したらアーリー入場が10時半とぞ。
そこで10時ごろお店を売り子さんに託してわちきはいろいろ事前に見て回ることに。そのまま開場となりていろいろ回る。
まわりながらこう考えた。
「ブラブラと見るのは、まこと気晴らしによい。世の中に飽きたとかつまらないとかいう知的倦怠が存在しないかのよう。そういえば、かような気分になったのは、絵葉書あつめに没頭していた数年であったことよ」と。
東の北と南をそれぞれ一周してブースに帰ったら、売り子さんが「全然売れない」と嘆き節。さてこそ森さんの予言は的中せずかとわちきもガッカリしながら朝、買い込んだカレーパンと肉まんを食う。知的好奇心が刺激されそんなに腹が空いたわけでもなけれど、かういふ時には腹になにか入れておくがよしとぞ。
そうこうするうちにアリライオンさんが献本に来てくれる。彼に会うのは何年ぶりか。そういや今はなき三省堂地下の放心亭で彼と会ったような憶えがあるので結構前か。売り子さんに彼は図書館界に縁がある人なんだよと教える。ピニットさんも来てくれた。虫塚さんも。両者に献本いただきありがたい。書物蔵も少しは有名になった?(;´▽`A`` ってか、なにやらわちきの回遊中に書物蔵のサインがほしいと言ってくれた人がいたとか。
次のはゲットした情報系同人誌

同人誌

しばらくブースにいたがあまり売れないので気晴らしにまたブースを見て回ろうとて回る。そういや喫茶店ドレッドノートさんとこで清朝海軍史の同人誌が出ると知ったなとてコミケに来てないかなとミリオタ界隈をぶらつくも見つからず(夜、ツイッターで実は来場されていたと知ったが)、そのままブースに戻ったら、なんとまぁ売り子さんが「午後になったら突然売れ始めた」と嬉しい悲鳴を聞かせてくれた。
よかった、よかった、とてツイッターでオタどんにその旨報告し、3時半ごろまでお店を開いた後、撤収す。
帰りはゆりかもめに乗るのに結構並んだ。あとで隣駅まで歩いて乗ればよかったと反省す。
中継地点まで戻り、例年のように某所デニーズで反省会。
来年夏コミの新刊をどうするかいろいろ話したところ、妙に古書価が高くなった品切れ中の「蒐書家リスト」の増補がよいのではないか、ということになる。もしこれが実現したら、ますます楽しいことにならん、と思いつつ帰宅。
晦日、ネットで売り子さんと森さんでちょっと議論していたのを紹介しておくです。