書物蔵

古本オモシロガリズム

四天王寺の古本まつりへ

5/16記す。
朝、あわてて起きて帝都高速度交通にて東京ステンショへ。
オタどんへのみやげを買っていたら車中にて飲むコーヒーを買えず、やむなく缶コーヒー。
指定席へ行ったら珍しく森さんが座っていた。
富士山がよく見えた。

富士山

いろいろ話しながら行こうかと思ったが、眠くなって寝る。
新大阪駅で飯。何を食おうかということでお好み焼き屋へ行ったら長蛇の列。あきれて、たこ焼き屋に飛び込む。

たこ焼き屋

それから四天王寺へ。
このゆる~い雰囲気がいいんだよなぁ…

四天王寺

『町の本屋はいかにしてつぶれてきたか』を東京堂『近代出版研究』フェアで買う

昨日、みちくさ市の帰りに神保町の東京堂へ行ったら、1F 東書架一面が、「近代出版研究」フェアになっていた(×o×)

正確には棚を作っている最中で、ちょっとまだ並べきっていないところもあったのだが、そこに並んでいた話題の『町の本屋はいかにしてつぶれてきたか』置いてあったので、購入。
この「つぶれてきたか」本は基本は戦後、中小の書店が常に損な役回りをしてきた業界構造について、大取次の優越性や、コンビニ、TRCなど競合勢力との関係をトピックに立てて、数値もいろいろ出して論じるというもの。歴史というより政策論的な感じだが、当面、小売書店論で適宜、参照される本になるだろう。
昨晩、森さんに「つぶれて」を見せたら、ずいぶん作り込みがされている本だとの指摘。本文がふつうの新書の2,3冊分があるということもあるんだけれど、異例にも最初に出版用語のグロッサリーを立てたり、各章末に囲みでまとめ文を載せたりして、新書としては異例な長さが読みづらさにならないように工夫されている。巻頭で、読み方についての案内があるのもリキが入っている。個別ではTRC(図書館流通センター)のところで、枠組みとしてざっくり戦後の図書館史が書かれているんだけれど、図書館界自体の失敗―貸出し運動の自己目的化、図書館協会事業部の大失敗―が書かれていないのは、これは著者が基本、出版界の人であるからしょうがないとは思った。『公共図書館の冒険』あたりを見ればわかるはずなんだけれど。
あとがきに「どむか」さんが肩書なしで出てきたのには笑った( ^ - ^ )
新書といえば今週4/23(水)に発売の『立ち読みの歴史』も、広い意味での出版の本なので、『近代出版研究』フェアに必ずや並ぶことになるだろう。
www.hayakawabooks.com
しかし、事前に入手した「立ち読み」を改めて読んでみると、「つぶれて」が長期的(戦後80年をフォロー)でありながら、定量的、数値駆使、政策論、当為論であるのに対し、「立ち読み」が、定性的、数値はちょびっと、歴史記述的であるので、対照的な新書だなぁと思う。
次の写真は「近代出版研究」フェアの棚

読書は古代中世、古今伝授みたいな一子相伝的特殊技能だった

学術書だから買って読めば、といいづらいが、前半、大変わかりやすく、古代中世の日本の読書がいかに特殊技能であるかがわかる。一子相伝的な特殊技能
というか、他の本ではそれが分からんのよね。
江戸期になってようやく読書が一人でもある程度出来るように出版物が改造されていくという図式。
再来週発売の『立ち読みの歴史』は、基本、江戸期から現在までの、近代的読書を扱ったもので、それ以前の読書史は扱っていない。
というのも、近世近代と古代中世で、読書スキルの持ち方(と本)がすっぱり違うからなんだよね。
そこいらへんのことを通史的に扱う本が欲しい。

温泉図書館で古本を一冊

朝ご飯はやはり宿で。
またもや迎えに来てもらう。とりあえず山代温泉へ向かう。

魯山人寓居

順調に進み、パラリと雨が降るが到着。魯山人が逗留していたという寓居を見学。JAFの割引があったのには驚いたが、けっこういい展示内容だった。お茶もサービスしてもらう。なかなか楽しかったが、そうそう、目的の場所へ、とて出る。
途中、廃墟的巨大ホテルなどを見たりしながら、温泉図書館みかんへ向かう。
みかんでは予想外に長居してしまった。お茶を三煎も淹れてもらったり、イベント的講演を聞いたり。本も一冊買ってしまう。いろいろ勉強になったので持参した本を送る。あっと、この時だったか、むかし聞いた、もったいない図書館の話が出たのは。
むかしもったいない図書館ができた時、図書館界の人々は選書がなってないなどと批判したが、むしろ、市民(?)がゼロから本のたまり場を作るという個体発生が系統発生を繰り返す式ではないかと。そんなことを言われましたね、と言った本人に話すと、うーん、そんなこと言ったっけなどと返されアハハとなる(^-^*)楽しかったねぇとて金沢に帰る。

小松まで古本を求めて?

朝食はホテルでひとり。エントランスまでクルマで迎えに来てもらう。
最初、あかつき図書館へ行ったが、残念、まだ開店前だった。そこで急遽、コトノハへ向かう。
コトノハはとってもオモシロかった。あとわちき的には一冊100縁で文庫本を売っていたのもよかった。一冊自費出版についての本をもらってしまう。
石引パブリックは読書室としては閉めたけど、出版物はまだ売っているみたいとか、いろいろ聞いて勉強になる。
そろそろ昼飯時とて、読書喫茶店とおぼしき謎屋へ向かう。
謎屋ではみんなでピザとアンパンを食う。わちきはデザートね。出てきた謎を解かんとしたが、なかなか難しく、結局ヒントをもらってかろうじて答えを作る。
本はサイン本が少し飾ってあるだけだったが、もしかして二階に何かあるのかしら。
コトノハ良かったねと話す。

小松駅

ここで連れと別れ、残りのメンバーにて小松駅前の芭蕉堂文庫へ向かう。着くと、残念、文庫のほうはもう閉館してしまっていた。自然石などを展示販売するギャラリーはやっていたので、そこで館長さんの地名論を拝聴する。
さっむーい中、喫茶店へ寄ってから、金沢へ戻らんとするも、野々市で巨大ブックオフを発見せしにより、一冊購入。図書館学の本が少し並んでいてびっくり。
渋滞の中、犀川大橋をわたり、夜、竪町あたりの古本屋を回る。なんと、20年ぶりくらいに文学堂で古本を買ってしまった(;´▽`A`` さらにオヨヨ書林新竪町店でも一冊買う。
晩飯はお呼ばれ(^-^*) ビールやワイン、シチューなどの饗応ありて、すっかりいい気分になったところを宿まで送ってもらってしまった( ^ - ^ )

ふと思いたちて金沢へ古本を

ふと思いたちて金沢へ古本を買いに行く。
ん? いつもぢゃんか、ってか(;´▽`A``
さうなり。なれど、いろいろ忙しく一年ほど行ってなかったのだ。ってか前回行ったのはちゃうど一年前だったのではあるまいか。
今回はちょっと石川県内の読書施設を見て回ろうということになり、行く。
新しい幹線の切符はオンラインでスイカに紐づけたものゆゑ、ちと不安だがちゃんと新幹線区画内に入れて安堵。並んでいたら切符をとってくれた連れも来てくれ、昼飯用とてお弁当も買ってくれる。
恩師との馴れ初めなどを話しながら金沢着。敦賀まで延伸したのでのんびり降りれなくなりちと残念。
連れといっしょに東急ホテルまで籠を飛ばす。いつもは現地協力者に迎えに来てもらっていたので籠乗り場から乗るのは実ははじめてではあるまいか。

ホテルに荷物を預けてから、隣接ビルでやっているアンティーク市「香林坊東急スクエアのヴィンテージ・マーケット香林坊東急スクエアのヴィンテージ・マーケット」へ行く。ここは高橋まほ書店が出品していて、なかなかよかった。一冊買う。ついでに地下のうつのみやへ寄ったら、本棚に飾るミニ情景ジオラマ(紙組み立て、台湾製)が売っていて、ちと欲しくなるが荷物になるので買わず。
そのまま出てオヨヨ書林せせらぎ通り店へ行ったところ、なんと書店はとっくになくなっていて、なおかつ中を工事中。あゝ古本屋がまた一つなくなってしまった、残念々々となげきつつ、とりあえず金沢文圃閣を目指して歩く。
金沢文圃閣ではガレージを漁る。そのまえにヘンテコな張り紙があったので、アハハ、さすがは文圃閣だなぁと笑う。
たまにクルマでガレージに来る人もいるんだなぁ… 買わずに帰った人が一人いた。
飲み会の時間が近づいたので、さんざっぱら発掘した文圃閣さんを離れる。もっとこもっていたかったなぁ…
そういや駅近くにむかーしブックオフがあったなぁと歩く。やっぱり寒いね。しばらく歩いて駅に入り、そのまま東端のうつのみやでちょっと金沢の郷土本をチェック。時間が来たので飲み会場へ。妙に盛り上がった(;´▽`A``