書物蔵

古本オモシロガリズムーー古本マニアの日々是趣味の人

『叢書全集価格総覧』の読み方――戦中期、古本屋さんは全員、これ見てた?

絶賛発売中の『本のリストの本』(創元社)がらみで、ツイッターにて岡島先生のご返信を得た。 岡島先生は、かの「積読」なる語が江戸期からあるのを突き止めた先生である。『叢書全集価格総覧』に「古書籍公定価格総覧【五十音順】」がついているなどとは、…

1901年7月18日、帝国図書館で美少年をチラ見するー明治半ばの珍なる日記

本好きのための「本の本」たる『本のリストの本』(σ ・∀・) 発売してまだ一週間たってないのに、なんと、東京堂ベストセラー4位に躍進していてびっくり(@_@;)今日、バイト帰りに東京堂へ寄ったら、なんと発売日から一週間たってないのに、ベストセラー4位…

『本のリストの本』が創元社から今月8/27発売

わちきもめづらしくペンネームで執筆させていただいた 『本のリストの本』が創元社から今月8/27発売だワァ(n'∀')η゚*。:*!本のリストの本作者:南陀楼 綾繁,書物蔵,鈴木 潤,林 哲夫,正木 香子発売日: 2020/08/27メディア: 単行本https://www.amazon.co.jp/%E6…

文献メモ

新聞雜誌發行手引 / 高橋文雄編纂、高橋成弘社、1932.1. 60p 19cm これ欲しいが明大にしかない。 ってか、最近、明治大学の蔵書データはCiniiに入ったんかぁ(・o・;) 以前はなかったよ(σ・∀・)

森洋介さんに褒められた話

2013年10月3日の昼、3F喫茶で三人で飯を食ってた時の話(´・ω・)ノ 優生学は統計学の応用で、全体の話と個人への対処を混同したら、悲劇になるようだね、という話をしていて。 統計学を図書館学に応用したのが、書物蔵のリスク管理論だなぁと森さん。さらに森…

警視庁統計

コロナ禍の宣言下、ざっさくプラスなど契約DBがネット民に公開されたことだったが、その中に、府県別統計書のDBもあった。大変ありがたく拝読したのだが、これを見て感じたのは、東京府だけ抽象度が高くて実態がよくわからんなぁということ。ちょっと考えて…

本をみんなで楽しんだ明治大正の魚山村:『「本読み」の民俗誌』

近視眼的に考えると、本は個人で自由に勝手に黙って読むもの!と言ってはばからないむきもある。しかし、歴史的にはどうだったか。ラジオやテレビから類推すれば、本でさえそうでなかったことが想定され、それを実証するのが本書、ということになる。 民俗学…

地域資料の復権

次のものを読了す。 『ライブラリー・リソース・ガイド』(LRG)第31号 特集「図書館からLibraryへ」責任編集:福島幸宏 中小レポート(1963)以来、やっちゃダメ、と言われつづけていた地域資料論を、むしろこれからやるべき、という提唱。 LRG誌はこの号か…

日清戦争当時、絵草紙屋は「街頭テレビ」みたい

日清戦争当時、絵草紙屋は「街頭テレビ」みたいな機能をはたしていた。 山下重民「戰時東京市中の實况」『風俗画報』(85)p2~5(1895-02) 去年以来、何処の絵草紙店に至るも、其店前には観客常に市を成せり。店頭掲くる所を見れは、皆是れ征清の新版画な…

【電話帳 ハローページ廃止へ】

NTT西日本およびNTT東日本は、2021年10月以降に発行・配布する50音別電話帳(ハローページ)最終版をもって、終了することを発表。最終版発行後も番号案内(104番)で電話番号を調べることは可能。 電話帳は住宅地図と並んで、蓄積するとよいレファレンスツ…

初期の月報で好きだった連載「ラベルと請求記号」

初期の月報、好きだったなぁ 本や図書館のことがよくわかる 「ラベルと請求記号」という連載が一番好きかな この連載は歴史ある図書館だとジェネラルコレクションが資料群(NDLでは目録の「島」にあわせてシマと呼ばれたこともあった)からなることを教えて…

エアフィックス社のカタログにプラモ受容史の片鱗を見る

ブックカバーチャレンジ最終日 プラモメーカー、エアフィックス社のカタログ むか〜し実際に見ていたものは、これより少し前の版だけど、これらはしばらく前、高円寺の週末展で安く拾ったもの 刊行は1970年代の前半かなぁ… カタログ類は刊記がないのが困る …

罫下や前小口に押す印は、隠し印ではないような

>RT 「隠し印」「書籍の特定の場所や裁断面などに押すスタンプ」って、え?そうなの?小口印も隠し印なの?と思ってググったら、「隠し印(小口印):本の天や地、小口にどこの図書館の蔵書であるか一目でわかるように捺印します」と説明してるキハラさんの…

NDLサーチにインプロセス書誌が出る意義ないし意味はいかに?

神保町のオタ @jyunku 6月28日 国会図書館サーチで既にヒットするなあ。南陀楼綾繁・書物蔵・鈴木潤・林哲夫・正木香子『本のリストの本』(創元社)(・∀・) 南陀楼綾繁 @kawasusu 6月28日 出版情報登録センターからの情報みたいですね。まだ校正やってる段階…

洋ピン誌のうち、いちばん上品路線だったDICK

まだ日が高いのにすまんが ブックカバーチャレンジ6日目 1984.12創刊号 これは、インターネット普及前には3,4誌あった洋物ピンク雑誌、略して―洋ピン誌―のうち、いちばん上品路線だったもの(σ ・∀・) どんなジャンルであれ複数誌が成立していたとすれば、…

あるDBがいつまであったのか? これはとてもむずかしいお題

DB

蔵書印/出版広告 @NIJL_collectors 6月27日 折角なので、関連するDBの自分ツイートを、リツイートしておく。他の情報があれば、ご教示よろしくお願い致します。m(_ _)m 科研費が取れる程度に小さいDBを、省庁や位階別に切り割りして作るのは、いかがか、な…

データ自体が消滅しちゃうDBの媒体変換:紙カードからPCへ、メインフレームからクライアント・サーバへ

亀山インター @rei_akao 6月27日 各種学術データベース、勉強がてらPHP+MYSQLで作りましたーという所は無くなり、特異な担当者が作り上げた芸術品みたいな所は担当者の卒業・転職で無くなり、科研費もらって作った所は予算が切れたら無くなり。。。。結局、O…

「幽霊版」(版数とばし)は大正初めに始まった?

さても発行部数は出版屋の秘密にしテ。 かの電通も明治末年、その公表をあっさりやめてしまったとかや。 発行部数の代替機能を持ったものに版数がある。「忽ち○版!」「○版出来!」といった宣伝文に象徴されるアレのことだ。 戦後みたいにABC(部数認定機関…

大正時代は読書の転換期なのぢゃ

武藤直治「現代読書人気質」『新刊図書雑誌月報』13(5)p.1-3(1926.5)

図書館の閲覧統計(多読図書)とベストセラーは一致するか?

例の神戸高商由来の新聞DBにオモシロき記事(´・ω・)ノ 「座談会 三六年の出版界を語る」『報知新聞』1936.12.12-1936.12.19 (昭和11) 図書館と出版界 林 図書館の閲覧の方からいいましても矢張り文学物が何といっても王座を占めていますね。特に目立つことは…

レファレンスサービス : 文献レビュー

レファレンスサービス : 文献レビュー雑誌記事 田村 俊作 掲載誌 図書館界 = The library world 72(1)=412:2020.5 p.16-26からの一節 柳与志夫はレファレンスサービスについて、貸出しの次に来るサービスだと期待する声が図書館界にあるが、それは間違ってい…

本は千部刷らなければ算盤がとれぬ、といふのが常識

出版物の全国普及に関して、日配の配給課長だったとおぼしき中條一郎という人が、面白い、しかし的確な指摘をしている。友人が玩具を発明し売り出した。その友人が町中の玩具屋店頭を見たが、自分の発明品が店頭にみえなかったという。そして「新刊書にして…

明治の統計書はめんどくさいが上手く引き当てればオモシロΣ(゜∀゜;) 

いまコロナ禍在宅研究支援とて臨時公開されとる「都道府県統計書データベース」(J-DAC:ジャパンデジタルアーカイブズセンター)。 大変に重要かつ便利な当該DBなれど、『警視庁統計書』が引けないのであった(´・ω・`) 『(明治四十三年)警視廳統計書』を…

古書現世さんに古本を売りに

しばらくは日中、出かけることあいならんだらう、とて、筋斗雲に段ボール箱を五つばかり積み込んで、古書現世さんに古本を売りにいったことぢゃった他に用事があるので、ほとんど本をあわてて放り出した形になってしまったけれど、現世主人さまは愛想よく受…

ツイッターでゲットしたもの

-(全角ハイフンマイナス) (半角ハイフンマイナス) ‐(全角ハイフン) −(全角マイナス) ‒(フィギュアダッシュ) —(全角ダッシュ) –(二分ダッシュ) ―(ホリゾンタルバー) ー(全角長音) ー(半角長音) ─(罫線) ━(罫線) 一(いち)

届出書省略の許可証を見る

池袋、神保町、高円寺と、実は大変忙しい。 本来の研究が進まぬ困った∩(・∀・)∩ それはそうとツイッターで重要な資料を見せてもらったのでここに引用する。内務省警保局図書課からの通知文書。出版法第10条による指定の出版物(この文書の場合は雑誌)が納本で…

講義プリントの始まりは明治末?

何度か拙ブログで講義プリントに言及したことがある。 いまツイッターで「「東大ノート交換クラブ」とか「辛酉社」といった昭和前期にプリントを出したところが話題になってたので、改めて国会図書館の蔵書目録を引いてみたら、思っていたよりもずっと早く、…

買うべきか買わざるか?! それが問題だーーって問題になったのは大正昭和から???

例の「正統的な読書」に所有・占有問題がある。今の日本インテリの正統的読書観によれば、本は自分で買って所有すべきもの。しかし、この意見が主流になったのは果たしていつからなのだろううか? 岡村「江戸の蔵書家たち」を見るに、本を買えた人は多くなく…

「デジタルアーカイブ」の淵源はアーカイブでなく……

こんなんもらった(´・ω・)ノ 柳与志夫『デジタルアーカイブの理論と政策: デジタル文化資源の活用に向けて』勁草書房 (2020/1/30) ざっと見た第一印象を書くなり(。・_・。)ノデジタルアーカイブの理論と政策: デジタル文化資源の活用に向けて作者:柳 与志…

近代「読書論」名著選集

國學院博物館の帰り、都立中央で次の本をチェックした。 近代「読書論」名著選集 (書誌書目シリーズ ; 37). ゆまに書房, 1994.6 細目は次のとおり。 第1巻: 訳書読法 / 矢野文雄(龍溪)著 ーーー学海針路 / 渡辺重石丸著 ーーー読書法 / 沢柳政太郎著ーーー …