書物蔵

古本オモシロガリズム

エロ本

洋ピン誌のうち、いちばん上品路線だったDICK

まだ日が高いのにすまんが ブックカバーチャレンジ6日目 1984.12創刊号 これは、インターネット普及前には3,4誌あった洋物ピンク雑誌、略して―洋ピン誌―のうち、いちばん上品路線だったもの(σ ・∀・) どんなジャンルであれ複数誌が成立していたとすれば、…

エロ本はどこに入るのか

3日午前1時記載。 さっきツイートしたことは、実は金曜に兵務局さん相手に論文の材料とて語ったことがネタになっとんのぢゃ。 読書史を考える時、教育:教科書、副読本 学問:人文書、学術書 仕事:技術書、法令集、医書 生活:料理書、大工入門、家庭医学 …

'70年代〜'80年代は雑誌の全盛期

出版ニュース(2469)2018.1上旬にある「今年の執筆予定」は楽しいが、気になるところをメモ。 雑誌研究が続々と 下川, 耿史(こうし), 1942-さん「『1970〜80、エロ雑誌全盛』〔略〕1970年代から1980年代は歴史の上でも類を見ないほど、エロ雑誌の全盛時代…

「エロ本」は1923年から?

ちなみにエロ本は1923年以降の「新語」である。 エロほん(エロ本)エロチックな本の略、すべて風俗壊乱的な本をいふ、春本淫本の意味にも使ふ。大震災後の新語である と、古典社編『書物語辞典 3版』(古典社, 1939)にある。

エログロナンセンス、のエロは昭和7年まで?

図書課の月刊雑誌たる『出版警察報』にこんな巻頭言が。 最近風俗禁止が減少の傾向にあることは、主として新聞紙法に依る禁止の減少に基づくものであって、その理由としてはエロテシズムが最近中央のみならず地方に於いても漸くヂャーナリズムの対象から遠ざ…

書店におけるエロ本購買客への接遇法

書物蔵:古本オモシロガリズム‏ @shomotsubugyo 9月12日書物蔵:古本オモシロガリズムさんがなみきち@風流をリツイートしました危機管理ができてる店舗だなぁ(・o・;) かういった知恵は、ホンタウは図書館カウンターなどで当然あってしかるべきなのだが…書物…

数奇な運命をたどりたる『邪淫戒』:エロか聖典か

浜の真砂は尽きるとも世にエロの種は尽きまじ とかや。 さてここに、本人的にはきはめてマジメに漢訳仏典を国訳・和訳しやうとした経験なる仏教者がをった。名を、キタガワ・チシヤウといふ。 大正末年、こんな翻訳本を出したのぢゃ。 邪淫戒 : 新譯小乘四分…

『変態・資料』は、意外とマジなんぢゃないかなぁ

次の文献を読了。 大尾侑子「「反-教養主義」としての好事家―昭和初期の会員制特殊風俗雑誌『変態・資料』の分析を通じて―」『ソシオロゴス』(38)2014年10月Z6-1481 エログロナンセンスの旗を振った梅原北明や斎藤昌三らを、下品なものをコレクションしたう…

「大正六年、元京都市図書館員数人が密かに共謀して夥しき猥褻本を」

小林鶯里 著. 出版界三十年. 文芸社, 昭11. 222p ;720-108 うーん、イマイチだなぁ。でも拾へる記事が散見される。たとへば… 秘密出版の激増 大正六年、元京都市図書館員数人が密かに共謀して夥しき猥褻本を刊行した事件を始めとして、此種の秘密出版を為す…

気分は第二

五反田で拾った雑誌。 『ビューティー・マガジン BEAUTY MAGAZINE 世界ヌード・グラマー ダイジェスト版』(辰巳書房)の1967年前後のもの。 いま日本の古本屋みたら、1冊800円〜1500円でびっくりだが資料性あんのかしら(ってかそれを当て込んで買ったりも…

「抄録誌が作成される専門分野は限定されている」:エロ図書館情報学、あるいはエロ本書誌学の試み(σ^〜^)

エロ図書館情報学の試み エロと図書館、あるいはエロと図書館情報学については、ちょっとした文章を『マンガ文献研究』の特集エロに書かせてもらったことがある。 書物蔵「エロと図書館 (特集 エロ)」『マンガ文献研究』(2) p.21-16(2010.6)図書館に所蔵さ…

すべては目録にはじまる?:趣味発、目録経由、研究行きo(^-^)o

うーむ(゜〜゜ ) なかなかに含蓄あるお言葉。。。 ちしめんどう・きゅうさいさんのHP「XX文学の館」(エックスエックスぶんがくのやかた、とでも読むのかしら? それともバツバツぶんがく?)を随時参照することがあるのだけれど、そこにある「別冊太陽「…

珍書屋の限定出版部数について

これはいとも珍なる論文Σ(゜∀゜;) いやぁ、「酒井潔」をキーワードにググったら、なんとも奇なる学術論文に出会ってしまった(^-^;) ってか、この3部作なんだけれど。 金沢 篤「「カーマ・スートラ」は如何に受容されたか?--『印度愛経文献考』周覧(1)」…

雑誌史およびエロ雑誌史

新宿展でひろったもの。 昭和の雑誌グラフィティー: 1945年〜1988年. -- コスミック出版, 2010.4. -- (Cosmic mook) 国会Y94-J16945 戦後の雑誌を通覧する、ってーのは、じつは意外とない。福島じゅうろうさんのがあったが、これもそれもタイトルインデック…

芳賀書店についての思ひ出

きのふたなべ書店の「出版博物館」の棚で拾った本をパラパラと。 『芳賀書店の歩み』 芳賀書店 〔平成12年〕 95p. はがき大「ごあいさつ」付き 残念ながら内容はほとんどただの出版目録で、書店の歴史は巻頭の年譜と関係者の座談会のみ。それでもいろいろ基…

アングラ・サブカル資料を集める条件としての制度設計

なんだかいろいろ載ってそうなので、『図書館界』の最新号を入手して呼んでみた。 革命にはソーカツが 巻頭のエッセイは順々先生の「時給850円の有資格者、専門職ルーキーたち」というもんなんだけれど… 大酒呑みの藤野幸雄先生と酒をまったくたしなまれなか…

裏丸善学派?

ネット上のごく一部で話題の「ワンダーランド」なる洋書店。わちきもオモシロがって調べてみた。 東京圏の書店事情であれば、現在もつづく『東京ブックマップ』を調べるのがいいだろう、と見たら、あった。ちなみに友人はこれの過去の分をぜんぶ揃えているや…

メディア史上の画期

事情通は知っていたらしいが、昨年の秋に、現行法制下でも非合法とされとる裏本の死亡宣告がなされたという。 「裏本の死」の宣告 息の根を止めたのはネット? (http://www.sankei.co.jp/culture/bunka/070104/bnk070104004.htm) たしか2,3年前の秋ごろ…

重要文化財の「白ポスト」とは

新幹線に遅れる〜と焦ってたのに、(’0’*)あっ!これだけは。 と思い必死になって撮影したのがこれ→ 絶滅したかと思っていたよ 重要文化財に指定すべき いまググったら、白ポスト画像収集家さんのサイトとウィキペディアの項目がヒット さすがサブカルにつよ…

宮武外骨翁、「図書館学」を語る 附.エロ本と図書館学

『宮武外骨著作集』には索引がない(´・ω・`) これでは、朝倉無声(朝倉亀三)の罪状(の詳細)がわからん。。。残念じゃ。 と思ったら、カンケーないけどオモシロ記述をハッケーン(^-^*) 図書 新科学の一に図書学あり、又図書館学あり、図書学は図書の性質形…

ネクタイとエロまんが

エロ本といえば,おもしろい話をさる友人から聞いた。 その友人の友人(わちきの友人でもあるが,あえてABCはつけないね(^-^*))は,その実直な業績・外見に反して,エロまんが(美少女漫画といういいかえもあり)にたしなみがある。とはいってもホンワカ…

愛書家と性文献

斎藤夜居(ヨズエ) 『愛書家の散歩道』を途中まで。 著者は趣味が嵩じて最後は古本屋にまでなった人らしいが,若い頃,いろんな書痴書狂に臆せず会いにいき,それを書物随筆にしたひとらしい。 最初に斎藤昌三。 読んでいるうちに… うーん,読んだおぼえが…