書物蔵

古本オモシロガリズム

同人雑誌で有名な印刷会社は戦前にも

へえぇぇ〜(・o・;)
同人雑誌で有名な印刷会社って、いちおー戦前からあったんかぁ…
って、むしろこれは戦前(昭和戦前期)といふよか、明治大正期のことであるらしい…。

岐阜の西濃印刷や安田印刷は、印刷費が安かったのか、東北から九州まで、各地で発行された著書・雑誌の印刷を行っている。

  • 林真「明治後期の地方文芸雑誌--調査のための文献を含めて」『書誌索引展望』3(2)p9〜13(1979.5)

いま調べてこれを見ると、

  • 岐阜郵便電信局統計書 明治30年度 / 岐阜郵便電信局 編. 安田印刷工場 1899

1899年時点で、

岐阜県岐阜市東都賀佐町十九番戸 安田印刷工場
岐阜県岐阜市笹土居町四十四番戸 安田豊

ということだったらしい。オモシロいのは今でも岐阜県岐阜市笹土居町4番地に安田という人住んでゐて、そのすぐうらが、安田印刷ならぬ、西濃印刷。
これは……。安田印刷は西濃印刷に統合されたのかしら???
西濃印刷はこんな本も出してるから、出版も兼業してゐたらすぃ〜

  • 出版関係法令集 付;出版手続書式便覧 / 河田貞次郎著. 西濃印刷, 1937. 170p. 13cm

岐阜県立のOPAC見ると、こんな記事がでるから、河田貞次郎といふ人は西濃印刷の創業者一族なんだらうなぁ…

  • [新聞記事] 西濃印刷 新社長に河野俊昭氏-- 岐阜朝刊 -- 19900610 --

さらに岐阜OPAC引くと、人物文献情報がでた

人物名 河田貞次郎(貞城)
濃飛人物と事業 ページ:112
岐阜市史 近代 ページ:421-427 446 884 1101-1102
濃飛の誇り 下 ページ:18-19
濃飛人物大鑑 ページ:実19
地方発達史と其の人物(両国の地人論) ページ:岐6
濃飛立志伝 ページ:21