書物蔵

古本オモシロガリズム

資料保存

帝国図書館の新聞紙、合冊は明治31年、洋製本は明治41なの?

同館では明治三十一年四月から東京の思のある新聞のみならず地方の主なる新聞をも購入し保存することヽなり内務省の調査したものに依つて大阪毎日、大阪朝日、山陽新報、福岡日々、北海タイムス、芸備日々、新愛知、横浜貿易其他で都合二十首を購入すること…

雑誌研究のキモは編集後記にあり

編集後記の効用 ここ20年ばかり流行りの雑誌研究。理由は紙メディア広告費が終焉して商業雑誌が成り立たなくなり、雑誌自体が終焉を迎えつつあるからであるが、それはともかく。 雑誌研究をするさいよく使われるのは創刊号の巻頭言、創刊の辞というやつ。そ…

図書館とゲームと図書館史

書物蔵:古本オモシロガリズム ‏ @shomotsubugyo 3月27日書物蔵:古本オモシロガリズムさんが格闘系司書をリツイートしました日本の司書は頭が固いのか、あるいは、メディアというものを狭くとらえすぎ。書物蔵:古本オモシロガリズムさんが追加 格闘系司書 …

国会の蒐集についてちょっとだけ

Tさんと国会の蒐集についてちょっとだけ。 翌日、これを読んだ。 〜ゲームに限らない。いまや書籍も音楽、あらゆるジャンルのソフトがそう〔「サービス終了とともに消える」〕だ。ブツとしての位相をどんどん削ぎ落としていって〜 〜自分たちや知文たちの前…

捨てられちゃった『よしあし草』

こと雑誌の保存に関して図書館は信用なりませぬ(´・ω・)ノ サテ困った事は、先づ第一に予期して居た心当てが外れて了った事であった。といふのは、大正十二年私が京都へ居を移す時、おsの保存を確実にせんがために、郷里播州の××郡図書館へ、よしあし草、…

明治前期の納本のうち行方不明のものについて

これにオモシロな記述が。 日本文学研究資料刊行会 編. 日本近代文学の書誌.. 有精堂出版, 1982.6. 314p ; # 現にこの年間〔明治5〜22〕に出たと思はれる幾種類か帝国図書館に蔵されている筈であるが、〓にはチャンと番号まで判ってゐるにも拘わらず行方…

はぁバからし――図書館等に許された「資料保存のための複製」

〔文化審議会著作権分科会法制・基本問題小委員会の〕一昨年度の審議において、三一条一項二号に関して、(略)絶版等により一般に入手困難な所蔵資料についても、損傷等が始まる前の良好な状態で記録を後世に継承するために複製することは、図書館等に許さ…

散逸する出版社PR誌

こんなん読んだ。 大澤聡「PR誌の残りがたさ(アーカイブ;38)」『出版ニュース』(2394)15頁(2015.10月下旬号) 主に出版社のPR誌について 僕の場合、PR誌は風呂でしか読まない とぞ。わちきと同じ習慣を持ってる人がゐるんだなぁ。 わちきの場合、『本…

雑誌が国会に保存されなかったことが、各種研究者を困らせるのぢゃ→救いは古本ぢゃo(^-^)o

図書新聞を読んでいたら、つぎの悲痛なさけびが(^-^;) 堀田穣「戦争体制下の紙芝居をはじめとした戦意高揚メディア研究に不可欠な資料――今回の復刻版刊行は、奇跡ではなく研究者たちの積み重なった執念によるもの」『図書新聞』(3204)p.1(2015.4.25) …

これはマズイな(゜〜゜ ) 本が集まらなくなるのでは…(-∀-;) ん?(・ω・。) それが狙いかぁ(・∀・`;)

昨日、ツイッターで気付いたんだけど… へー、こんな処分通知書、初めてみた(・o・;) / “15/02/20:「カバーしかない本」国会図書館収蔵不可 :暗黒通信団” URL2015-04-12 21:29:14 via Hatenaどうやら、同人誌出版者たる任意団体?暗黒通信団が、その刊行した…

曝書の歴史の研究史

曝書の歴史を最近2度読んだ。 さっきとこのまへ。 このまへはどっかの学術誌だった。 で。 両方とも結局は次に転載された「曝書史考」の流れなんだけど。 沓掛伊左吉著作集 : 書物文化史考 / 沓掛伊佐吉著 ; 池田孝 [ほか] 編. -- 立川 : 八潮書店 , 1982.6.…

岡山県紙二番手『中国民報』の戦後における残存は?

関係者により――おそらく故意に――忘却されたため、岡山市立「動く図書館」路線の放棄と楠田五郎太の流浪の原因となった事件は、戦後、昭和42年まで秘されてをったのぢゃが、その唯一の資料は、おそらく岡山の県紙2番手、『中国民報』ならんとぞおぼゆ。その旨…

図書保管法 毀損亡失編:毀損も亡失も社会環境で問題になったりならなかったり

図書が貴重だった戦前においてハ、図書は書庫にしまはれ、自由に手に取ってみるといふことはでけんかった、ちゅーのは、司書課程の図書館概論や図書・図書館史で必ずおそはることぢゃ。 けど、戦後、図書の価格が下がり、亡くなること(亡失)や、破かれたり…

坪内氏の雑誌保存論に賛同す

誰ぞは、坪内祐三『総理大臣になりたい』166-168頁を読んだかしら。 総理大臣になりたい作者:坪内 祐三出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/07/11メディア: 単行本(ソフトカバー)と、誰かさんに云はれたので、スワ、書物蔵の批判でもあるのか(゚∀゚ )アヒャ と…

今日はゴキブリの日

今日は2匹もゴキブリの死骸を見た(-∀-;) ひとつは回廊の水のみ場ンとこ。もひとつはトイレん中ね(´・ω・)ノ まあけふは人間のゴキブリも出たんだけれども(σ^〜^) ゴキブリはあまり好きではない(。・_・。)ノ セドリ御殿になるまへは結構うちにも出たしね(o^…

バイト先で

いろいろとバイト仲間に道理を説いてみたが、まったく通じず、やっぱすダメなんだなぁとしみじみ思ふたことであった。 ところで、ホロコーストって知ってる? あれはジューちゅうヒトを最終処分することなんだけど、べつにヒトでなけりゃあこの倭国でもある…

梅棹忠夫の霊がお怒りにヒィー(((;゚Д゚)))ガタガタ

なんだか知らんがちと読んでみたエントリ http://b.hatena.ne.jp/entry/drf.lib.hokudai.ac.jp/drfml/msg03098.html しかしこれ、梅棹忠夫が見たら卒倒するよ。 「まったく民博ともあろうものが、なげかわしい(-∀-;) ってか梅棹先生の霊にドヤされるにちが…

「蘭書改装事件」の記述の出典

先だって、『文献継承』の20号の拙稿「愛書のうてなに咲いた科学の華」で、廃止された国会の図書館学資料室本に書きこみがバリバリあって、実はそれが稲村てっちゃんの書誌的注記であることを記した注で、わりと無頓着に「蘭書事件」という言葉を使こーてし…

いま、第三のルーツ探しブーム:NHKファミリーヒストリー浅野忠信

NHKで「ファミリーヒストリー:浅野忠信」という再放送を見た。 浅野の祖父が進駐軍のウィラード・オバリングという人で、その人の足跡をたどるというもの。 はじめから最後まで、メリケンと日本の資料管理の差について情けなく(もちろん日本を)思ったこと…

マンガの納本もれとマジメ公務員

マンガの納本モレが話題になったようだけれど 人気漫画が国会図書館にない 「文化財」伝えられない危機も 2011/8/20 Jキャストニュース http://www.j-cast.com/2011/08/20104770.html どうやらこの記事はつぎのはてな匿名ブログに触発されたものらしい。 国…

ベルリン防衛線ニテ…

画像→はライヒスターク(帝国議事堂)まへのケーニヒスティーガー(タイガー戦車2型) きのふのエントリに森さんが来て、「総統閣下シリーズ」のパロディかときかれたが… じつは元の映画は渋谷で封切り時に友人と一緒に見ていた。 2005/7/24(日) ヒトラー最…

都内各地でも

図書館界の聖地、浦安も、東京圏では例外的に重い被害を受けているといふ http://www.toyokeizai.net/life/living/detail/AC/fe1a3d5eb9ecc1031b3a55deedcb8fb7/ 東京からもっとも近い被災地・浦安 現地ルポ これは大変…(・o・;) 上下水道がとまりトイレも使…

く、くしゃみが…(^-^;) って、それどころぢゃ(-∀-;)

さっきからくしゃみがとまらぬ…(*´д`)ノ やはり東京を自転車で走りまわったからか? と… 書いていたら、地震があり、なんと(+o+)震源地は、今度は静岡!(×o×) 泣きっ面に蜂(´・ω・`) あすも移動は自転車を使うべ 今日は、大本営から危険区域に突撃せよ…

法律違反をあへてした、ワルイ子のジュガク・ブンショーちゃん

先週、神保町で拾った『本の本』完揃いをつれづれに読まんとて、2巻11号をば風呂につかりながら読んだんだけれど… 壽岳文章「わが『書物』の思い出」『本の本』2(11) p.6-9(1976.11) いきなし、吹いた(≧∇≦)ノ 私が向日庵本〔寿岳の私家版〕作成に情熱をそ…

図書のオビ(帯)について、図書館情報学的知見

紀田順一郎先生のサイト見てたらUP時に見逃していた一節を発見。 本のオビについてのことだんだけれど、その注にオモシロな一節。 古書収集の極意は殺意(・o・;) (注)以上は一九九四年四月の読売新聞に寄稿したもの。それをいま再録するのは『三太郎の日記…

国会が保存でも研究でもないのは明治初年から

マンガの帯カバが捨てられちまうことからいえば、あそこの納本制度は納本の3類型論でいうと文化財保護に位置づけるしかないのに*1、制度的実体化のレベルでぜんぜん文化財保護になってないね。博物館で仏像を収蔵するとき、光背とか台座とかを捨ててるとこな…

日本国で映画の保存ができてない本当の原因

コピライト氏んとこで盛り上がってるようなのでチト見てみた(・∀・) http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/copyright/20081025/p1 http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.asahi.com/showbiz/movie/TKY200810250086.html 孤児作品の一種とし…

大東亜図書館学で紹介された「書籍病理研究所」の所長さんのこと

なぜだかまともな紹介が昭和18年ものしかない総合的資料保存の研究所。 その所長さんについて少しわかった。 アルフォンソ・ガッロ (1890-1952) なぜだか、イタリアのウィキペディアに項目があったo(゚ー゚*o)(ノ*゚ー゚)ノ Alfonso Gallo (1890.3.24-1952)は、イタ…

フツーの公共図書館の本には、ポスト・イットはむしろ許容すべき

「のり付き付箋、図書館の蔵書には「使っちゃダメ」」(http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0707/20/news051.html)という記事を読んだ。 これは同じサイトの連載に、「“PCで仕事”を速くする:第9回(番外編) 読んだ本を忘れない5つの方法」(http://…

珍説・資料保存

国立国会図書館百科メディア: 単行本先だって読んだ竹内善作論に「闘いとしての資料保存」というフレーズをみつけた。それが頭ン中でこだましていたら,ちょっとした寓話を思いついたよ。 資料保存とは茶話会なのか? 毛主席曰く(・∀・)/(うそ) 資料保存…