雑誌研究
編集後記の効用 ここ20年ばかり流行りの雑誌研究。理由は紙メディア広告費が終焉して商業雑誌が成り立たなくなり、雑誌自体が終焉を迎えつつあるからであるが、それはともかく。 雑誌研究をするさいよく使われるのは創刊号の巻頭言、創刊の辞というやつ。そ…
月曜夕方、アットワンダー2Fでの座談会「巻号ナイト2巻1号通巻2号」を見聞してきた(´・ω・)ノ 前半は雑誌歴50年になんなんとする成人漫画雑誌ボンの、コンテンツ変遷と、巻号表示についての話。後半は池川佳宏さんの巻号論。次のコピーも配布された。 …
出版ニュース(2469)2018.1上旬にある「今年の執筆予定」は楽しいが、気になるところをメモ。 雑誌研究が続々と 下川, 耿史(こうし), 1942-さん「『1970〜80、エロ雑誌全盛』〔略〕1970年代から1980年代は歴史の上でも類を見ないほど、エロ雑誌の全盛時代…
『紙業雑誌』でも買うべとて、Googleブックスを検索していたら、杉原四郎が、業界紙誌成立の一般パターンの類型論について書いているのを発見。やっぱり杉原は重要。ってか、ここまでやっといて一般雑誌史、一般出版史に行かなかったのは、これはある種のイ…
こんな広告記事をみた(´・ω・)ノ 『出版弘報』(15)p.43(1943.11.1) 「雑誌総目録」近日出来! 日配弘報課が約半歳余の歳月を費やして苦心編纂をした「雑誌総目録」近日出来、小売書店へは各一部宛無料送付をいたします。 本目録は昭和十八年十月一日現在…
日本全國新聞雜誌大全 / 野上虎次郎編. -- 東京 : 都屋商店 , 1894.8. -- 2, 78, 16p ; 23cm. -- 明治貮十七年八月調査 ; 巻末の16pは広告. -- (BB13623040) ; http://ci.nii.ac.jp/ncid/BB13623040 なれどこれ復刻が出ていたり 新聞史資料集成.. ゆまに書房…
きのふはオタどん指令などにて忙しく、立て続けに読んだ雑誌研究論文の議論は最後に。 んで(=゚ω゚=) 柴野論文は、規模の話が抜けとるなぁと示唆された。 大尾論文は、規模もさりながら、公開性の問題があるなとわちき。森さんは概念装置たる「領有」を、読者…
このまへ所沢で森さんとつらつら古本を眺めるに、『日曜研究家』の揃いがあって、それを見ると、なんと〈趣味誌〉の歴史について連載が載ってゐるぢゃあありませんかΣ(゚◇゚;) 山本華月「趣味誌の世界:今語られる、知られざるメディア(1)-」『日曜研究家』…
雑誌てふもんは生き物に昔からたとへられる――(´・ω・)ん これもいつからだらう?――ので、死に際てふか、廃刊号も重要。人物調査で生年はけっこうスグわかるのに、没年はわかないのに似ている(σ・∀・)σ はい‐かん【廃刊】 (日本国語大辞典) 注記 日本国語大…
日本新聞雑誌便覧 前表紙 日本新聞雑誌調查会, 1966 0 レビュー この書籍内から 検索結果1-1 / 1 vi ページ 最近に於ける総務業務は非常に広範囲に亘り、特に新聞,通信,雑誌,興信関係者等 数多くの出入業者があり、これらの業者にっいての資料を蒐集しその業…
きのふ森さんと悉皆リスト論をば。 わちき:ホワイトリストとしての機能上、論理上は悉皆リストが必要では 森さん:さうだが、実際家にとっては、テキトーなレベルで限定的で安いもののはうが望ましい。 なーるほど。 ぜんぜん実際家でないお方に、実際家の…
勇んでトチゲキするも拾へず。わづかに次のエッセイを得る。みはる書房1500円なり。 千葉亀雄 著. ペン縦横. 岡倉書房, 昭和9. 298p ;687-135 千葉, 亀雄, 1878-1935 || チバ, カメオ は元新聞記者にして評論家。「新感覚派」の名付け親でもある。 わちき的…
雑誌の位置づけは残された記事を全部みれてもわからないのぢゃ(´・ω・)ノ 雑誌研究は実際むずかしい。 雑誌といふのは、記事の集合とタイトル、編集後記など添え物から構成されてゐるが、要素だけを記述、分析しても、総合的評価にまちがふことがある。 たと…
高円寺の外台(均一)でちゃんと拾えるぢゃないの(σ・∀・)σ わいわいですぢゃ。 既存分をパラパラめくると、アーカイブがなんとかとか、いまのアーカイヴばやりをちゃんと先取りしとるね。 1980年代は、企業資料室の時代だったのだなぁと再確認。 「灰色文献…
実務書の批判的読み解き やっぱり現場系の書物、ってかある種の実務書、実用書を、読み飛ばすのではなく、じっくり分析的に読むのってーのは必要なんだなぁ… 法定文字や奥付に刷り込まれたる「○日印刷」ならぬ「○日印刷納本」といふ印字。これは実定法上の義…
いろんな雑誌展覧会があったんだなぁ… 明治期雑誌展 : 附・発禁雑誌展 / 日本出版協会,全国出版協会 1952 山形県新聞・雑誌展 / 山形県立図書館/編 山形県立図書館 1958 全国雑誌展 : 陳列雑誌目録 / 釧路図書館 1966 雑誌にみる明治百年展出陳目録.. 神奈…
『日本経済雑誌の源流』(有斐閣、1990.5)の書評 書評の評といふのはあるのだらうか(*´д`)ノ 大阪で三冊500円で買った中に杉原四郎の『日本の経済雑誌』があって、その伝で、杉原も合流した『日本経済雑誌の源流』(有斐閣、1990.5)の書評を読んでみたら、…
「雑誌短評」欄ってーのが、以前から疑問ぢゃった(*゜-゜) よくヨミダスとかをながめていると、「今月の雑誌」といった記事が文芸欄などに出てくる。 「[今月の雑誌]「中央公論」「趣味」「早稲田文学」「新小説」「太陽」」読売新聞』(1909.02.07)日曜…
友人からおしへられた神谷先生のツイート(https://twitter.com/kamiyam00/status/423460502572777472)経由で知ったのだが、 次の本の元原稿にあたる博士論文が、東京外大のリポジトリでみられると知った。実業之日本社の研究―近代日本雑誌史研究への序章作…
聞いて驚け(σ・∀・)σ さうぢゃの、わちきが友人にそそのかされて、高円寺なる古書会館をうろついていたと思いなせぇ(。・_・。)ノ うー、さみぃさみぃ。。。(ガラリと戸をあけて会場へ這入り)さて、順番に雑本をあさるとしやうかの。ぢゃ、最初の棚から。 …
雑誌の通史を見るためにひっくり返した雑誌年鑑。実は元版でなく復刻版。昭和61年に大空社が3冊揃い分売不可で65000円で売り出したものぢゃ。ところが大空社は1999年4月に一度、倒産してしまい、それ以前の本が買えなくなってしまっておるのはマジメな図書館…
よく考えたら「商報」は通信、内報の下位でない きのふの陸軍パンフのエントリ書きながら、間宮商店の商報があれば業界誌になったかも、などと思ったが、ん?(・ω・。) 商報ってば、内報にも通信にも入らん概念のような気がしてきた。 よく考えたら、無意識に…
このまへ、書評史の座談を読んで不図、雑索を引いたれバ、次のオモシロさうな論文に行きあたれり。 「雑誌」という研究領域 / 大澤 聡. -- (昭和文学研究. No.60 [2010.3] pp.129〜131) ってか、大澤さんってば、ブログもツイッターも持っとんのね( ・ o ・ …