書物蔵

古本オモシロガリズム

図書館

「デジタルアーカイブ」の淵源はアーカイブでなく……

こんなんもらった(´・ω・)ノ 柳与志夫『デジタルアーカイブの理論と政策: デジタル文化資源の活用に向けて』勁草書房 (2020/1/30) ざっと見た第一印象を書くなり(。・_・。)ノデジタルアーカイブの理論と政策: デジタル文化資源の活用に向けて作者:柳 与志…

産業医と図書館

東京新聞/中日新聞で作家の阿刀田高の自伝連載「この道」をやっている(オンラインDBに出ず。原紙から複写するしかない?)。たしか1990年代にも日経にこの人の記事があった憶へが。それはともかく。 阿刀田青年が肺病病みの後、国会図書舘に就職した話があ…

昨夜聞いたびっくり

昨晩は四半期ごとの神保町で飲み会なり。いそがしげな会長さんがチラシを置いていったりで始まった。 いつものNDLOB一名も所要にて欠けたれど、なごやかに始まり、なんと、わちきの先週の発表をバみなに開陳したれば妙にウケたo(^-^)o やはりフローチャー…

井上真琴「本書は〜日本の〜読者に失望と焦燥をもたらす書物」

井上真琴氏が次の本を図書新聞で書評していた。 ジョン・ポールフリー 著 ; 雪野あき 訳. ネット時代の図書館戦略. 原書房, 2016.1. 285p ; ISBN 978-4-562-05284-4 : ネット時代の図書館戦略作者: ジョンポールフリー,John Palfrey,雪野あき出版社/メーカー…

「認識はcrazy」

めづらしく図書館学の論文を読んだ。 山本 順一. 日米比較にうかがえる社会的制度としての公共図書館の現在と近未来の盛衰. 情報の科学と技術 = The journal of Information Science and Technology Association.. 66(2):2016. 78-83 ISSN 0913-3801 本論は…

常世田先生による千代田図書館批判を見る(・o・;)

ネット上にある 古書流通 新聞 http://paper.li/sumida01/1322374512?edition_id=c602cb70-cb58-11e4-8807-0cc47a0d1605&utm_campaign=paper_sub&utm_medium=email&utm_source=subscription は結構役立つものなんだけれど、ここで図書館ネタを拾った(´・ω・)…

『文化情報資源と図書館経営』かけ足で読んだ

出たばっかりのコレ。文化情報資源と図書館経営: 新たな政策論をめざして: 柳与志夫文化情報資源と図書館経営: 新たな政策論をめざして作者: 柳与志夫出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2015/02/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る 本朝初…

日本の著作権法と日本の図書館事業

オレ著作権法の話、キライなんよ(。・_・。)ノ だって図書館業界にちゃんと議論できる人、いないんだもん(へんてこな形でなら山本順一の問題提起がオモシロではあるが)。 でもつい見かけちゃたったもんだから、書く(-∀-;) なんか数日前から「森の図書室」…

朝日の書評欄に「古本はものすごい武器になる」と(゚∀゚ )アヒャ 

『20世紀エディトリアル・オデッセイ』を出した共著者の片方、赤田祐一氏が次のように。 彼ら〔若者〕にとって古本は『終わったもの』なのかもしれない。でも昔のものであれ、自分が初めて見たのなら『新しいもの』です。歴史は繰り返す。単なるノスタルジー…

タダでしか本を読まん連中は、タダで読めなくなったら買うようになるか?→社会実験で答えが出た!

最近わちきはレファレンスのために「図書館資料論」を再編すべぇとて、日本出版史にかまけておるのぢゃが。。。 ひさびさにネットで図書館論そのものに重要な情報を見かけたので論評してみん(゚∀゚ ) 著作物の無料使用は厳罰に( ・`ω・´)b これぢゃ!(σ・∀・)σ…

「抄録誌が作成される専門分野は限定されている」:エロ図書館情報学、あるいはエロ本書誌学の試み(σ^〜^)

エロ図書館情報学の試み エロと図書館、あるいはエロと図書館情報学については、ちょっとした文章を『マンガ文献研究』の特集エロに書かせてもらったことがある。 書物蔵「エロと図書館 (特集 エロ)」『マンガ文献研究』(2) p.21-16(2010.6)図書館に所蔵さ…

なんだかまた同じ

同じ号に「民営化で図書館はよくなるのか」(匿名氏「A」による)が巻頭論文になっとるが、これ『談論風発』の転載とのこと。うーん、この手の議論で問題なのは、長期的・大枠では、従来の直営絶対時代に実際に(主に公共の)図書館業界の自己革新が停まって…

びっくり(@_@;) 国会さんの書誌データがまたもまわり廻ってAmazonさんに(・∀・`;)

拙ブログの古い読者しか知らんだろーが。 はてなAntennaに、Amazonのマケプレ、図書館学本の一覧が登録されているのぢゃが。 さっき一覧の上に上がってきてたんで、久しぶりにマケプレあさりをすべぇかとて、表示させてみたらバびっくり(@_@;) http://www.…

注目度ランキングトップ10図書館:同業他社から一目おかれる図書館はここ

わちきのいふところの2ちゃんにこんなものが紹介されていた。 慶應義塾大学糸賀研究室による国立国会図書官等の図書館向けサービス・事業に関する調査(結果報告) http://web.keio.jp/~osada/ で、オモシロかったのは本体の部分ではぜんぜんなく、最後んとこ…

ひさびさに図書館ゴシップ? それも貸出について(゚∀゚ )アヒャ:横芝光町立というより貸出しが

はてブ界隈で知ったのだが。 http://b.hatena.ne.jp/entry/www.chibanippo.co.jp/news/chiba/local_kiji.php?i=nesp1316227995 『千葉日報』がチト不思議な不祥事を報じている(。・_・。)ノ ある図書館が貸出冊数を水増し報告していたのだという。 http://ww…

昭和40年代、図書館現場で「全冊コピー」はできたか?

著作権法を現場に機械適用する館界議論の流行りにキョーミないんだけど(といふかそれは税金を濫費するマチガイだとさへ思う)、著作権法が館界で流行る前にどのような適用実態があったのか、についてはキョーミあり。ってか、わちきも当時影響された山根一…

実定法とMLA事業と、どちらが先か? 境真良(まさよし)氏の議論から

今朝、ある人に司書課程の教科書をもらったんだけど、その時、なんの拍子か(コミケだったか、図問研だったか、アホな図書館官僚だったか)次の本の話になる。デジタル文化資源の活用 地域の記憶とアーカイブ作者: NPO知的資源イニシアティブ 編,NPO知的資源…

福島原発所長の抗命

福島第一原発で、現場の所長が本社の言うことを聞かなかったことが問題になっていた。 似たような問題は時空を超えてどこでもあるもんだなぁと思ったことである。 抗命、とでもいふのかしら(ってそういうタイトルの本がある)。 「抗命」現象に2種あり、と…

ん?(・ω・。) 妖怪シャカシャカとな

オタどんが妖怪シャカシャカについて言及してをる ヱがかってにパラパラめくられ、圕ヱのところでぴたりと停まるのだそうな(σ^〜^) ところで売っとる古ヱの見方に2種類あるのって知っとる?( ̄▽ ̄)b パラパラ法とシャカシャカ法のふたつなり、ってにゃんだか…

日本図書館論争史(3版)

武居権内(ごんない)の本(1960)以来、まともな図書館言説史はいちども書かれていない。 ゆえにこの表にはかなりのノベリティーがあるのじゃ。パクったらきちんと引用せいよ。 議論名(*は仮称) 年代 図式(私の見方) 有名度 主記入論争 1932− 日本目録…

皇道図書館発起人・並木軍平の略歴

わちきも畏友の情報をもとに確認してみた。 『大衆人事録 第14版』 帝国秘密探偵社 昭和17年 p.732 より。 並木軍平 東京進運堂(株)取締 瑞穂教練社(資)顧問 荒川区南千住町六ノ一六 電 浅草六六六 [閲歴]本府信太郎三男 明治四十一年十月廿三日群馬県…

皇道図書館の関係者について

あるいみ戦後トンデモ図書館本になりえる御大の本を精読していて,ホンモノ右翼図書館についての調査がとどこおってしまっていた(^-^;) ・皇道図書館目録の概要 ・皇道図書館創立委員会リスト ・事務局と仮館の住所 そうこうするうち,右翼通(^-^*)の畏友…

貸本屋に教養書・実用本はあったのか?

それはともかく,貸本屋について,まだ(おそらく)誰も発したことのない問いを。 ノンフィクション,実学,実務本ってどれぐらいあったのか? これが,貸本屋についてわちきが知りたいことなのだ。 いま,マンガ喫茶にも,実は(ほんとうに)最低限のノンフ…

西荻で貸本小説の本

高円寺の会館から西荻へ。ひととおりまわるも,いつもは相性のいい音羽館で拾えず。意外や「猫の手書房」で拾える。 貸本小説 / 末永昭二. -- アスペクト, 2001.9 1000円ね。これ,貸本小説に純文学的滋味を探る本かと思って敬遠していたんだけど,あにはか…

ネットで図書館本を

「日本の古本屋」で気になった古本を注文す。おなじ店で4冊。1冊は,このまえ買った建築関係の写真集なり。

神田であんま拾えず(´・ω・`)

神田の古書会館へ。でも,あんまり拾えなかった(´・ω・`) まずは仮性図書館本を2冊 科学技術情報ハンドブック / 日本科学技術情報センター. -- 日本科学技術情報センター, 1995.3 800円で これは,「たった」十年まえの本なのに,なんだか二,三十年前の本…

前川氏はふつうの人だった…

いま買うまえにジュンク堂で座り読み中。大枠は従来路線。小枠にはすこしおもしろいとこも 〜〜〜 石井トン氏が病気で執筆に加われず(序文より),これは事実上,前川氏の単独著作なり。 詳細はおってupするも,結局,あの輝かしき大躍進を先導した前川氏は…

酒と図書館

ほんとうの主題は,飲み物と図書館なんだけどね。 昨日いったヒルズライブラリーでは飲み物OK。 酒と図書館ならぬお茶と図書館,図書館カフェについては文献がほとんどない。唯一あるのも米国事情を紹介したもの 読書をしながら飲んだり食べたりしたいですか…

ヒルズへ

なぜだかヒルズのライブラリーに。窓からの景色が妙によい(って49Fだからあたりまえ。関東全体が見渡せる)。正式名称は「アカデミーヒルズ六本木ライブラリー」というらし。運営母体は森ビル株式会社の文化事業部。 いくつか誤解をしていたのがわかった。…

大佐三四五(おおさ・みよご)についての論文をみて

「図書館界」を入手す(わちき会員じゃないよ)。埋もれた事実の掘り出しは労作なるも,うーん。「論賛」部分がおおすぎ。それにどうもわちきと著者と図書館史に対するスタンスがことなるみたいで,事実関係においてはまったくそのとおりなのだろうと了解し…