書物蔵

古本オモシロガリズム

業界誌

杉原四郎が、業界紙誌成立の一般パターンの類型論wo

『紙業雑誌』でも買うべとて、Googleブックスを検索していたら、杉原四郎が、業界紙誌成立の一般パターンの類型論について書いているのを発見。やっぱり杉原は重要。ってか、ここまでやっといて一般雑誌史、一般出版史に行かなかったのは、これはある種のイ…

映画館プログラムの歴史

きのふ読んだこれがオモシロかった(´・ω・)ノ 近藤和都「映画観客の読書実践 : 1920年代における映画館プログラムと「観ること」」『マス・コミュニケーション研究』(87)pp.137-155(2015) ネットにあるね。 これによると。 映画館プログラムは必ずしもそ…

ツイッターに書かうかと思ったが、こっちへ

こんなとこに書くもんぢゃないが、ある種の反社会勢力に対する「期待」みたいなものが自分の中にあるな。特に12年まへに自分にふりかかった災厄がらみで。わちきが期待するのはスキャンダリズムの体現者としての、悪徳新聞ないしユスリ雑誌。 大正時代からお…

興信所の歴史

永井良和氏の探偵史の本を森サンに教えられて以来、調べ物の歴史の一環で気を付けてきたんぢゃが、次の文献を古本屋から取り寄せて読んで、永井氏はちゃんと使ってをるが、わちきが注目するところは全然別ぢゃのぅ、メディア史の裏教科書でもあらんとて、や…

新聞記事索引の不在

書物蔵 ‏@shomotsubugyo 1月6日「なにかのルーツを確定する――じつはこれが文献調査のなかでも、もっともむずかしいんです」 げに(=゚ω゚=) / “Web春秋 会社苦いかしょっぱいか 第十回|春秋社” http://htn.to/9tqsgr 1件の返信 6件のリツイート 5 いいね 書物…

企業を防衛するのぢゃo(^-^)o

経営者団体会議 編. 特殊株主及び全国専門紙・雑誌紳士録.. [経営者団体会議], [1970]【D4-72】 企業防衛協議会 編. 企業防衛白書. 企業防衛協議会, 1987【DH37-E1】 暴から防へ 特防連20年の歩み / 年史作成編集委員会 編、警視庁管内特殊暴力防止対策連…

業界誌(業界雑誌)てふコトバ

業界誌(業界雑誌)てふコトバは、いま見たところ、1937年の事例が古い。明治大正期にはなかったコトバかもしらん。って、かはりにあったのが「内報」「通信」ね。 「深町氏業界誌招待」『印刷雑誌』20(6),p.66、(1937-06) 深町氏業界誌招待 今回東京活字…

印刷業界紙誌の残存状況につきて

戦前分についてさくっと調べたが、やっぱすほとんど残ってゐないのね(´・ω・`) 印刷材料新報 × 日本印刷タイムス(大阪) △大阪府立に臨時増刊・印刷産業案内号 印刷出版研究所 × 日刊印刷新聞 高口一雄 -1939.10?(印刷雑誌1939.11) × 印刷往来 × 印刷文…

雑誌『社交専科』1969-

オモシロげな業界誌がオクにでてた。 面白そうな雑誌を発見したのだが、どこかでまとまって所蔵していたりしないかな。NDLサーチ、CiNii Books、日本の古本屋では引っ掛からず。ヤフオクで1件(写真)。キャバレー等水商売の業界誌『社交専科』。 URL2016-01…

メモ

一橋大学 経済学部人文学科 リベラトゥラ 増田七郎 背景としての経済史文献→ウツ 谷沢永一 論争語 森大社長 レファレンス・サービスの理論化について、その枠組み ・このサービスについての誤解を解く ・レベル分けを明確にする:特に、トランザクションとサ…

ポラン書房で丸悪(?)の図書館雑誌を拾ふこと

台風一過で絶好のドライブ日和→フルホン 台風一過で絶好のドライブ日和ぢゃヾ(*´∀`*)ノ゛なれば郊外の古本屋さんまはりとしゃれこまうかの(*´▽`) ポランさんあたりにいかうかな とてポランさんに着いた(。・_・。)ノ のんきに筋斗雲をころがして、途中すし…

業界誌の東西両立という慣例? kakikake

ちょっとまへ、さかんに「業界紙・誌の戦前史」を調べたことがあって、当事者たちの文章などを読んでうすうす感じたことなのだが、面白いのは。 基本的に東西が分立しとるといふこと。 関西と関東で、業界誌が別々に出る。 『関西文具時報』(旧『関西時報』…

日本残酷物語?!(゚∀゚ )アヒャ 底辺の○○? 〝取り屋〟さん

やっぱす重要な資料は探せば出てくんのね。 秋山健二郎, 森秀人, 山下竹史 編著『現代日本の底辺. 第3巻 不安定就労者』(三一書房、1960) この本に、つぎの章があり、割と明確に「業界雑誌は〜」とありびっくり(◎_◎;)。 「4 記者という名の〝取り屋〟」p2…

戦前期、出版業界誌の網羅的リストがこがいなとこに(@_@;)

書籍雑誌商資料 : 内地・植民地/1937〜41. 第2巻. 金沢文圃閣, 2004.11. 368, 30p 出版業界誌は1924(大正13)年12月に大阪で創刊された『出版タイムス』(新文芸社)がその嚆矢という。 (略) 当時の業界紙は“内報屋”“広告取り”と嫌われ、記事も不正確・憶…

業界誌といふ立ち位置

丸島基和氏が、出版業界でもギョーカイ一般同様だよ、という話を。 「「オフレコ」と「リーク」の恐さ/主役はもっぱら企業のトップ」『新文化』(3010) p.2(2013.12.5) オフレコは「実は多くの業界人が知っていたりもする」が、やはり信義上慎重になるし、…

出版業界誌をさがせ

法政大の大原社研OPACをさらってみたが、ほとんど労働系だなぁ。。。(´・ω・`) 文献と雑誌 大阪:民族文献社 所蔵巻号:5-6 1934-1935call no.前999-28 新経営 東京:出版経済研究所 No.491(1980)call no.向坂日本語雑誌 出版従業員組合会報 :出版従業員組合 所…

『新文化』の歴史

『新文化』(3000) (2013.9.26)が3000号特集を組んでいる。ギョーカイのお歴々が祝辞を寄せているが、歴史について具体的に書いていたのは唯一、古屋文明(日本出版取次協会会長)という人だけであった(p.6)。 初代、丸島誠が新文化通信社を作ったのは195…

製紙、印刷、出版業界誌

業界紙・誌を探求するに事例として出版業界誌を探索しとるのはここだけの秘密ぢゃが(σ^〜^) 日本出版業界紙事始→1924(大正13)年、村田勝麿の「出版タイムス」でよろしいか? http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20120808/p1 とらえ方によっては、もち…

取次が出すPR誌についての記事を読んだ

こんな記事を読んだ。 取次2社広報誌/出版情報を発信し続け56年」『新文化』(2982)p.10(2013.5.16) 二大取次の広報誌についての記事が「新文化」にある。これらの広報誌は「増売への実務誌として刷新を繰り返してきた」という。 トーハン 「書店経営」→…

戦前の業界紙の事例・印刷

ある本を読んだら、戦前の印刷業界紙についてつぎのようにあった。 業界紙 組合月報は別として4点 古いところからだとか。 『印刷材料新報』 中判20ページ程度綴り込み式 天王寺書籍印刷所 坂本角次郎 『日本印刷界』 雑誌 50p.前後 四六倍判 『日本印刷タイ…

小野秀雄目録つづき

この目録。。。 社会情報研究資料センター高度アーカイブ化事業 編 ; 玉井建也, 福重旨乃 責任編集. 小野秀雄関係資料目録. 東京大学大学院情報学環附属社会情報研究資料センター, 2012.3. 460p 排列と分類ははちゃめちゃなんだけど、ざっと見たところ次のよ…

『新聞之新聞』の新聞内報時代!

トイレん中でパラパラめくってたら、こんな記事があった。 「新聞業界紙初の紙齢1万号」『新聞資料』(83) p.1 (昭和40.1) 『新聞之新聞』昭和40年10月27日号の版面がある。 また創刊号の版面もあり。「Review of reviews」と欧文タイトルがある。ちょっと…

楚人冠エライヮ

いやーぁ、杉村楚人冠エライヮ 時間金持ちになったら、楚人冠の全集かいこんで、すみからすみまで読むんだわぁ。 んで、もののみごとに残ってないヮ って、楚人冠ぢゃなくて新聞内報。 杉村が昭和12年当時の新聞内報の一覧を作っているんだけど、それらが現…

出版業界紙の歴史

布川さんの出版事典に、戦前の出版業界紙(当時は、内報とか通信といった)の情報があったんだけど、少し補正せねばならないようである。 『出版タイムス』 1922.11- 大阪(S5?-東京) 村田勝麿 ※戦後、詐欺事件(読売1960.3.24)を起こした(株)出版タイム…

専門誌⇔業界誌≒通信≒内報 (その2)

広義には同義語あつかい 専門誌というも業界誌というも(わちきは新聞紙と雑誌をわざとごっちゃに論じたいので、―紙でも―誌でもよいが)、「日国」の用例が、2例とも専門紙、業界紙がいっしょに出てきているように、両者は一般には同義語とされることがある…

新聞記事にあらはれた、「小通信社」の「情報通信」

昭和13年8月23日の「都新聞」にこんな記事があるという。 お次は街に蔓る”情報屋”弾圧/合法の名に隠れた流言の源を断つ/発禁激増に神経尖る 〔警視庁検閲課では毎月6千件の検閲をしていたが事変で取締方針を刷新すつこととし〕”情報通信”を合法的怪文書と…