書物蔵

古本オモシロガリズム

取次が出すPR誌についての記事を読んだ

こんな記事を読んだ。

  • 取次2社広報誌/出版情報を発信し続け56年」『新文化』(2982)p.10(2013.5.16)

二大取次の広報誌についての記事が「新文化」にある。これらの広報誌は「増売への実務誌として刷新を繰り返してきた」という。

トーハン
「書店経営」→書店管理職むけ
「新刊ニュース」→一般読者と司書教諭
トーハン週報」(1957-)→書店員向け

「新刊ニュース」のオーディエンスに「司書教諭」も入っていたとは意外である(・∀・`;)
もともと「新刊ニュース」(1950-)を、「経営情報」「商品情報」「読者向け情報」に特化して分離して現在の3誌体制につながっているという。
日販はといえば、

「日販通信」(1950-)
「日販速報」(1957.5-)
「新刊展望」(1957.9-)→一般読者向け文芸情報誌

文芸情報誌ってのがオモシロ。
あれ、「書店繁盛」ってのはどこだったけ(。´・ω・)?
まあいいや。。。
ここでもまた言いたいのは、図書館業界に業界紙がないこと。
森さんがいふには、新聞は雑誌の批評をし、雑誌は新聞の批評をする、といった機能のたすき掛けがあるとぞ。ここで重要なのは、新聞同士や雑誌同士では批評(批判でも可)がやりづらいということらしい。
つまり、「ギョーカイ」の「公論」なるものは、業界紙と業界誌の双方があって成り立つといふことなのだ。
公論がなければ、ギョーカイはどんどん頽廃する。
隠微な形での、事情通のうわさ話ばかりではなぁ。。。(´・ω・`)
万機公論に決すへし、と五ヶ条の御誓文にもいふではないか( ☞◔ ౪◔)☞
昨今の、JLAのスキャンダルやその後のゴタゴタは、結局のとこ、そーゆー、公論の不在が手を貸しとるように思ふ(´・ω・`)