書物蔵

古本オモシロガリズム

総会屋

「恐喝取材」というパワーワード

書物蔵が以前から総会屋雑誌に興味があるのはご存知のとおり。『本のリストの本』でも言及した。 ところでツイッターを見ていて「暴露本」なる表現に出会い「そういや、これも<本>だなぁ」とて「暴露本」っていつからある表現だろう?戦前、「文壇照魔鏡」…

興信所の歴史

永井良和氏の探偵史の本を森サンに教えられて以来、調べ物の歴史の一環で気を付けてきたんぢゃが、次の文献を古本屋から取り寄せて読んで、永井氏はちゃんと使ってをるが、わちきが注目するところは全然別ぢゃのぅ、メディア史の裏教科書でもあらんとて、や…

企業を防衛するのぢゃo(^-^)o

経営者団体会議 編. 特殊株主及び全国専門紙・雑誌紳士録.. [経営者団体会議], [1970]【D4-72】 企業防衛協議会 編. 企業防衛白書. 企業防衛協議会, 1987【DH37-E1】 暴から防へ 特防連20年の歩み / 年史作成編集委員会 編、警視庁管内特殊暴力防止対策連…

出版史研究の対象としての総会屋史の時代区分下限についてメモ

夏原武 ‏@t_natsuhara 総会屋が新聞や雑誌を発行して飯が食えたのも商法改正以前の話。その後はOA業者や清掃業者に成りすまし、とにかく表向き普通の商取引を装う形になっていった。が、それはあくまでも見える部分であって、裏ではより巧妙に当局の手入れを…

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〜”総会屋荒し”に似た”会社ゴロ”には一部の興信所、私立探偵社という一群のグループがある。彼らの手口は”総会屋”とほどんど変らない。一昨年八月警視庁にあげられた中央区日本橋本町一一、東京興信所小泉源助(五四)は約二年間に一流会社ばかりから一千万…

ごろつきの発生?(゚∀゚ )アヒャ 

〔竹内〕自由民権運動の「志士」という言葉があったが、志士は語呂が悪いと言うので「壮士」という言葉に替えた。替えたのは星享ですQこれは明治二十何年かです。「壮士」はプライドのある言葉であった。それが、明治の末から大正の初めにかけて、「壮士」と…

やはり日本学はまだ使える…(。・_・。) 総会屋論の学術書があった\(◎o◎)/!

いまウィキペの総会屋の項を久しぶりに見たら、ふと、英語版の項目ができているのにきづいた。 ざっとみると、総会屋の歴史の節がきちんと書かれていてそこになんと、文献の出典がついている(@_@;)Sokaiya: Extortion, Protection and the Japanese Corpor…

石を売る:ある総会屋雑誌の転進:必ずしも経済誌でない???

有名な総会屋雑誌のオーナー、木島力也氏について調べてたら、その流れをくむ小池隆一氏についての記事に面白い記述があった。 「総会屋への利益供与 野村証券が小池を恐れた理由 闇世界、姿見せる」『週刊アエラ』1997年5月26日 p.13- 小池隆一氏が逮捕され…

探せん、佐賀潜

それより「恐喝」(昭39、光文社)のほうが、可燃のためにはスパイ、裏切り、犯罪を辞さない総会屋の世界にメスを入れ、自己の力でのし上がった新旧二人の総会屋ボスの、虚々実々の構想を描いて迫力がある。殺人のない推理小説だが、結局は道化にすぎなかっ…

多角化時代の総会屋さん(昭和50年ごろ)

佐賀潜『恐喝(かつあげ)』のモデルさがそうとしたら、これはベストセラーかつ通俗小説なので研究がまるでなく、『文芸時評大系』の索引をみたり、日外の主題書誌みたって作品研究などまるで見つからず、「あたりまへだがコマッタナー(´・ω・`)」と思ふてゐ…