書物蔵

古本オモシロガリズム

杉原四郎が、業界紙誌成立の一般パターンの類型論wo

『紙業雑誌』でも買うべとて、Googleブックスを検索していたら、杉原四郎が、業界紙誌成立の一般パターンの類型論について書いているのを発見。やっぱり杉原は重要。ってか、ここまでやっといて一般雑誌史、一般出版史に行かなかったのは、これはある種のイデオロギーの問題なんだろうなぁ……。

日本経済雑誌の源流
前表紙
杉原四郎
有斐閣, 1990 - 427 ページ
195 ページ
一般工業雑誌のばあいと同じく,ここでも『工業化学雑誌』(日本化学会,のちに工業化学会,明治 31 年 3 月創刊? 74 卷 12 号〔昭和 46 年 12 月〕,以後『日本化学雑誌』と合併し『日本化学会誌』となる)のような純粋な技術~学術雑誌が先行するというバターンをとつた(造船業もそれに近い)。次いで,早期にカルテル機能を持つ同業組合を形成した業種では業界誌も早くから出現するといういまひとつのパターンに従つて,化学工業のうちでは製紙業で先駆的に雑誌力《現れたのである。『紙業集談会雑誌』(明治 22 年)がそうで ...