書物蔵

古本オモシロガリズム

出版業界紙の歴史

布川さんの出版事典に、戦前の出版業界紙(当時は、内報とか通信といった)の情報があったんだけど、少し補正せねばならないようである。

『出版タイムス』 1922.11- 大阪(S5?-東京) 村田勝麿 ※戦後、詐欺事件(読売1960.3.24)を起こした(株)出版タイムス(昭和31.3設立)とは無関係のようだ。
『著者と読者(月刊)』1926.1?-
『出版内報』 1923?- 永代静雄? 中山泰昌(三郎)や丸島誠が担当
『出版内報』改題?  1926-1929 出版内報社 中山泰昌 改題? 『出版(販売・印刷、製本・著述)内報』?
『出版研究所報』 1929- 帆刈芝之助*
『出版通信』 1930- 丸島誠*
『新聞之新聞』 出版欄を開設1931- 
『出版同盟新聞』
 帆刈と丸島が1943に合同 →戦後の新文化
*は出版人物辞典にあるもの

ネット上の情報

まずはクグルブックから

出版ニュース 第 767〜784 号 1968
他の業界同様に出版業界にも業界新聞がある。大正の中ごろ村田勝麿の主宰した「出版タイムス」が業界紙では最も古いとされている。昭和四年に帆刈芳之助氏により「出版研究所報」が出された。この頃の業界紙のなかにはいわゆるゴロツキ新〓が多かつたが、帆刈氏は気骨のある人で、業界の…

羽原清雅「続・ある編集者の軌跡--「中山泰昌(三郎)」の豊かな苦闘」『帝京社会学』 (22) pp.1-32 (2009.3)

「自働道話」号142 (1926・大正 15 年 2 月号)には、「大正十二年以来私が専任担当して来ました『出版内報』を引受けて経営することゝ相成、之を出版『販売 印刷、製本 著述、内報』と改題して一段の躍進を為すべく」「右出版内報社の経営と共に新に『出版相談所』を設立・・・」との手紙を寄せている。(p.26)

補足

出版通信 1925 出版通信社 ・山上雷太