書物蔵

古本オモシロガリズム

書誌・図書館史メモ

映画通検閲官の死

 立花高四郎氏 映画評論家立花高四郎氏は一月八日脳溢血で逝く。氏は元警視庁検閲係長、神楽坂署長で、在職中から映画研究家として活躍、昭和八年退官文筆生活に入り、最近は満洲映画協会嘱託として満洲の撮影所建設準備に努力していた。(文芸年鑑昭和13/14年度 p.123 彙報>昭和十三年)

斎藤昌三氏の古書趣味普及上の功績

雑誌の発売日(戦時統制)

雑誌発売日を調整
〜情報局では昨年末から日本出版文化協会、日本編集者協会などと対策協議を重ねていたが、いよいよ十二月号からは前月の十四日以前に次月号を発売しないことに決定した。各種雑誌の次月号発売日は次のごとくである。
婦人雑誌―各家庭が家計の参考に資するので特に前売日を早め次月号は十五、十六
大衆雑誌―量が多く前送日から前売日まで約十日間を要するので二十二、三日
綜合雑誌―二十五日
幼年雑誌―読者に正当な季節感を与へるため二十七日
少年雑誌―幼年雑誌と同じ理由で二十九日
(古書通信(145) p.38-39 (1941.9))

ある人*1の証言

中田=キチガイ

 図書館雑誌の戦時号、彙報欄がすごい。細かく相互参照している。中田邦造がいたからか。あーゆーキチガイ*2じゃないとできないんだな、なんていう人もいたなぁ。中田には戦後、一度だけ会ったことがある。なんでも、壮大な図書館学をつくるとかで資料を聞かれたんだった。

書誌に載せないもの

 NDL関係書誌を作った際、ある人(図書館学系の先生?)から、「集めたもの全部のっけちゃだめじゃないか」と言われた。僕は図書館学を正規にならったわけじゃないから、全部入れたよ。

朝倉さん退職理由

 書庫んなかまでついてくる!といって怒ってやめた。

*1:勝田三蛮

*2:ある意味、ほめ言葉