書物蔵

古本オモシロガリズム

「書評」なる語の定着は、やはり、昭和6,7年あたりか

書評乎、論争乎
 書評と論争は如何に異る乎、一個の著書に対して書評を試み、其批評せられたる著者が批評者の言の妥当ならざるに不満を抱きて批評を遣り返すことによりて論争を惹き起すことがある。此の場合の批評は其書物全体に対する学問的価値を問題とするのであるけれども、然かせずして、最初より論争の形式を以て筆をとりたる場合は唯一、二の論点を抽出し、其ればかりを問題とするのである。(郷土経済史研究提要 / 小野武夫著,浅野書店, 昭和7 p.155-156)

下出隼吉遺稿 / 下出民義編,下出民義, 昭和7 という本には、「書評篇」という章がある。

『大辞典v.14』(平凡社 S10.9 p.396)には、

ショヒョー書評(しよひやう) 書物の批評

とある。一応、昭和10年には公認の言葉になっていたといえやう。

カンケーないけど

しょもつばこ【書物箱】 … 学識あるも才力なき学者を嘲りていふ詞 秘密事典一九二〇

アハハである(´∀` )

あいつさぁ、ただの書物箱なんだよ

と、大正の学者はいひあっていたのだらうか(゚∀゚ )
さういへば。。。
書物箱ならぬ、書物グラとかいふアフォもおるからのー(σ^〜^)