書物蔵

古本オモシロガリズム

洋ピン誌のうち、いちばん上品路線だったDICK

まだ日が高いのにすまんが ブックカバーチャレンジ6日目 1984.12創刊号
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これは、インターネット普及前には3,4誌あった洋物ピンク雑誌、略して―洋ピン誌―のうち、いちばん上品路線だったもの(σ ・∀・) どんなジャンルであれ複数誌が成立していたとすれば、それぞれ特色が出たのが昭和時代といへませう 総会屋系総合誌だって、それぞれ性格が異なったらしいし
以前、実際に関東一円の古本屋を経巡ってゐた頃に、気になって集めていたもの。 その後の何度かの引っ越しで散逸してしまったが、一時、全部そろえたなぁ(^-^;) この前、さるところで解説に現物を改めて見たら、創刊号には、ビニ本出版史の記事があって出版史史料にもなると気づいた(゜~゜ )f:id:shomotsubugyo:20200801100454j:plain:w360
最初は男の子のたしなみとして買ったんだが、途中である女優さんのファンになり、直接英文で紙メールをやりとりしたことがあったなぁ(*゜-゜) ってか、一時期はそこに就職しようかと考えたこともあったな。まじめに米国へ特派とかしていたし。

いつだったか、多少は図書館情報学のたしなみがあるカタロガーに、この時期、つまり1980年代以降のこの手のもの―和製コンテンツでいへば、フルーツ物―は、端的に言って抄録誌なんだよ、と言ったら、おどろいて笑ってたなぁ
実は広告と合わせて読まないといけんかったのには、あとから気づいたウカツなわちきであった(σ ・∀・) と、読書史、出版物受容史の一環として、さる人々に講義したのはこの前のこと(^-^;)
このまへ某先生と読書史でZoom懇談した際に、こんな話をした。

図書館学の人って、軍隊読書、って話になると、あゝアメリカのアーミーエディションね、って話になる。それはそうなんだけれど、それよかガーリーマガジンが読まれてたはづだよ。

あ、だからノーズアートなんか自然に出てくる…(・o・;)ほへー
「読書」の概念を拡張して考えれば―そこが研究上の手練手管になるんだが―読書史はオモシロくなるのぢゃ (´・ω・)ノ