書物蔵

古本オモシロガリズム

レファ

レファレンスの奥義とは(σ^〜^)

このまへ、某先生と話したレファレンス・サービス論があまりにわちの壺にはまってをったので、 レファンレンス・トランザクションの奥義をゲットした!(゚∀゚ )アヒャ と、友人にいふてみたら、すかさず、 それって、レファレンス・サービスの基本から一番遠いスタ…

Japan Library School の声が聞こえた…………    ような気がした(*゜-゜)

先週、てっちゃんからこんな葉書が来た。 書庫内の22°でしたか なつかしい日々ですね〜 ん?(・ω・。) 二十二度っちゅーのは保存によい環境*1のことらすぃー そんなことよりも、このはがきんなかで、知り合いが立派な文献リストをつくった人をほめているくだり…

「新雑誌X」は大宅文庫にありやなしや?:戦前総会屋史文献探索の事例から古本者の存在意義について考察する

ヌートリアさんからの通報で、あんなに探し回って出てこなかった総会屋の歴史についての記事が「新雑誌X」(の別冊)にあるという。 まづもって、びっくりし、「(|| ゚Д゚)ガーン!」 「あんなに合理的な検索をしたのになぁ(=゚ω゚=)」とか思ふたことですよ。 参照…

特定案件批判:もちっと、「回答プロセス」を

めでたしめでたし……か? このレファレンス案件。 http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000014692 ペイトン『卒業の夏』(1972→1990)の解説に、続編として「ベートーヴェンの肖像」というものが挙げられているそうな。その日本語への…

メモ(〃^-^)φ (改題)日本のパスファインダーがイマイチなのには理由がある

人物調査 テレビをつけっぱなしにしてうつらうつらしていたら、森さんから架電。リサーチ・ナビについてご下問なり。データにいいものあるも、なぜ使えないかについて議論。端的に開発コンセプトが悪かったとご奉答。あそこは日本図書館にしちゃあ珍しくレフ…

JIS X0812 図書館パフォーマンス指標にレファレンス・サービスができたのかぁ(・∀・`;)

一部ネットでレファレンス・サービスとQ&Aサイトの正答率を比較するという研究が話題になってたので、 「ん?(・ω・。) レファレンス・サービスなんて、日本じゃそう根付いておらんもんを測ったったしょーがあるまいに」などと思いつつ、たまたま『図書館界』に…

いま、第三のルーツ探しブーム:NHKファミリーヒストリー浅野忠信

NHKで「ファミリーヒストリー:浅野忠信」という再放送を見た。 浅野の祖父が進駐軍のウィラード・オバリングという人で、その人の足跡をたどるというもの。 はじめから最後まで、メリケンと日本の資料管理の差について情けなく(もちろん日本を)思ったこと…

卓見は外部からふってくる:件名とレファレンサー

意外にも『図書館界』にオモシロ記事が。 いやサ、『界』ってば、閲覧系のトンデモ記事と、整理系のマトモ記事がさみだれ式にのるフシギな「学術誌」なのだわさ。もちろん、それぞれの研究グループのしわざなんだけど、ぢゃあ、整理系が免責されるかというと…

小林麻実『図書館はコミュニティ創出の「場」 会員制ライブラリーの挑戦』の感想

ヒルズ図書館(my造語)については、いちど書いたことがあるが。。。 http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20080104/p1 同じ主題の単行本が出たので読んでみた。図書館はコミュニティ創出の「場」 会員制ライブラリーの挑戦 (ネットワーク時代の図書館情…

紙資料に残る効用:自称フツーのねーちゃんが有能な調査員になったハナシ

リベル(図書)という重力にとらわれているようだと、レファレンス・ライブラリアンはレファレンサーになれず、消えていくだけではないか。とすれば、むしろ重力から解き放たれてサイバースペースの住民となったらどうか、という話をこのまへ、した。 で、原…

レファレンス・ライブラリアンの過去と未来

日本レファ革命いまだならず 近年あるオニャノコが言っていた話なンだけど… その子が司書課程をとったら、レファレンス・サービスといふものがある、と聞いて、びっくりしたのだそうな… いや実に、わちきも大学時代おなじようにびっくりし。でも、その時から…

アメリカは社会主義国だったのか!?――「高度レファ」のコスト分析

NDLこれのつづきね 「高度レファ」にすがっても、説明できなければ… http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20090916/p2 ありがたく(?)も大阪版市場化テストから初手からはずしてもらった「高度レファ」 その高度レファに、「高度で専門的なのは認めるけど…

「高度レファ」にすがっても、説明できなければ…

とうとう気づいちゃったのねん子猫ちゃん 大阪版市場化テスト監理委員会というものがあるという。そこの9/10の会議で、「府立図書館管理運営業務」が議題になったと、図問研ブログで知った。 http://b.hatena.ne.jp/entry/tomonken-weekly.seesaa.net/articl…

ある公共図書館で、調べものをしようとしたが故に、非道いめに遭ふ

事件の証拠を集めるべく、某県からOPAC上では相互貸借可能な本を取り寄せんとしたのだけれど、結局、数時間かけて自治体内の3図書館を觔斗雲で駆けずり回った挙句に、あきらめた。 最初に中央図書館機能をもっとるところに電話したら、「どの館でも取り寄せ…

格言

白い本でも黒い本でも、答えの出る本が良いレファ本だ。 黒い!黒い!黒色戦線だ!と言って、答えが出るのにレファ本にしないのは、紅衛兵並みだなぁ… とがっかりす。 ん?(・ω・。) 紅少兵か?

ネットコラムニストもフツーに参照作業(reference work)には図書を使う、って現状ではアタリマエか

『新文化』(2790) p.1 (2009.5.21)に、「アマゾン、「キンドル」で攻勢」という記事がり、高木利弘(クリエイシオン社長)が面白い意見を紹介している。 IT系ウェブマガジン「TechCrunch」にJohn Biggs(コラムニスト)が書いた「キンドル2を買ったほうがい…

白ポストを愛でる昭和人のココロ

ウィキペディアの白ポストの項目が昨年末になんだかヘンな項目名に変わってしまっておったので、はてなキーワードのほうに、ヘンな由縁を新聞のデータから立証してみた。 http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%F2%A5%DD%A5%B9%A5%C8 ってのは余技で。 その過程…

「レファレンス・サービス」批判

『知識の…』の感想つづきでもある。 わちきの見立てではこの本のウラ主題(というか材料)であるところの、現状批判にいくつかオモシロきものがあり、これもその一つ。んで、前エントリで貸出派は怒るだろう、と書いたが、いや実に、レファ礼賛派にもきつい…

ぼやき、および電脳セドリをめぐる随想。そしてそれはレファレンス・サービス論へと…

まいったなぁ(・∀・`;) 電脳せどりのエントリがやけに人気… やっぱり栗原さんとこで言及されたからかなぁ… ん、でもそれだけでもないか。そのまえからブクマ増えてたし。 ってか、最初、読んだ人にほんたうに「回避」してほしくてUPしたカキコなれど、その前…

明治の御代から役に立つ図書館!?

「大橋図書館録事(図書館)」『図書世界』6(7) p.5-6 (1905.9) オモシロいことが書いてある。こんな事例の紹介が。ひとつは「婦女子」が「某官立学校卒業者なるや否やを」官報などで「詮索し」たり、もうひとつは商人が新聞の求人広告を見ながら館員にいろ…

「トランザクション」の訳語がみつかった(゚∀゚ )

この記事は、http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20080305/p3のつづき。 レファレンス・ワーク(参照作業)の一部をなすレファレンス・トランザクションなんだけど、トランザクションにあてはまりそうな和語がみつかった。 それは… かけひき かきかけ

高島先生

『お言葉ですが…』別巻1 高島俊男を読了。 あとがきに高島先生げんきになったとある。ひとごとながらうれしい。また高島先生の本が読めますな。 むかしの職業がらびっくりしたのは「「水五訓」の謎」(p.37-55)。 この「水五訓」ってのは一見してわかるが…

日本レファ非定着史のひとコマ

こんなもんをこさえてみた。 書誌検索ツールの交通整理 分析深度 具体的レベル OPAC 記事索引 主題書誌 浅い 単行本レベル(図書) ◎ × △ ↑ 論文レベル(論文・記事・目次) △論文集のみ ◎ ○ ↓ 本文レベル(事項・パラグラフ) × △キーワードとして △一部 深い 本…

レファレンス業務の定義(試訳)

あゝ、古本市に近づけぬもどかしさよ。。。 なんだか拙ブログが図書館ブログになってしまったかのような様相。。。忸怩たる思いす。 さりながら、つれづれなるままにネットを見ていたら、レファレンス業務の新しい定義が米国でできたのだそうなので、ちと、…

ここがロドスだ。ここで跳べ!(2):千代田図書館の場合

なにやら「図書館の自由」論者が率先して言論弾圧をやっていると聞いたので、わざわざ買ってみた『ず・ぼん』13(2007)。 ところが買ったついでに*1、読んだ座談会が。 「座談会◎三社で指定管理者制度スタート/話題の千代田図書館に行ってみた」『ず・ぼん…

高円寺

きのうは二日酔い明けで自粛。神保町・五反田の初日に行かず…不覚(´・ω・`) というわけで、本日は高円寺へトチゲキ!`・ω・´)o と… さむい… ということで金斗雲に乗って進撃す o(^-^)o快適 でもなんだかサンデードライバーが多いような… ともかく到着す や…

(〃^-^)φ

〔重要なのは国会図書舘法15条2項の〕偏見に捉われることなくという一文である。この規定では、レファレンサーの主体的価値判断が厳重に戒められている。この鉄則は公衆レファレンスにおいても、全く同様に適用さるべきである。(斎藤毅 「公衆レファレンス…

日本レファレンス論争史につづきがあった

いま『みんなの図書館』に回顧録を連載しとる伊藤松彦氏。 こっちの伊藤さんが志智のレファ教則本(1962)が復刻されたとき(1984)、その書評で志智嘉九郎の業績再評価をしかけていたのではないか、と一度かいたが、なんとやっぱりやっていて、それも論争に…

レファレンスと書誌(1)

あるときある場所で わちき:専門書誌の作成って、じつはレファレンス業務そのもの(ないし其の一部)のことだったんだねぇ(*´д`)ノ 友人C:おなじことを、ちがう言い方で○○さんが言ってましたよ!(゚∀゚ ) 本来なら未知文献の検索に必須の、分類・件名が整理オ…

公共図書館参考事務二十五年の歩み

公共図書館参考事務二十五年の歩み 参考業務 / 伊藤松彦編. -- 白石書店, 1980. -- (図書館学教育資料集成 ; 5)に、標記年表が載っていることがわかり、スワ、日本レファレンス史の先駆!とばかりに参照。 結果、これは『全国公共図書館参考事務研究集会討議…