書物蔵

古本オモシロガリズム

レファ

レファレンスの本質に至る道

別件で電話してたら、レファの本質についてとうとうと語ってしまった…

KBS

たまたま立ち読みした写真史の本にレファ史上の一つの流れをもつKBS(国際文化振興会)のことがさらりと。 ・報道写真と対外宣伝 : 十五年戦争期の写真界 / 柴岡信一郎著. -- 日本経済評論社, 2007 KBSが持ってた「フォト・ライブラリー」についての研究。 …

レファ本の呼び名

Katz3さんが、reference book(レファ本)の訳語「参考図書」について疑問を呈しているのが目に留まり、「そういえば、こんなんあったなぁ」と、たまたま手許にある『「参考図書」の用語の変遷』国大図協(1970)なるパンフのコピーを。 なんでも先行研究っ…

志智研究(1)

レファレンス・ワーク / 志智嘉九郎. -- 赤石出版, 1962 について。 原著は1970年代はじめにはもう入手がむずかしかった。 伊藤松彦(1985)が証言している。 やっぱりめずらしい本なのね。わちきも、わちきがゲットしたもの以外、見たことないからなぁ…(*…

志智嘉九郎論文リスト(稿)

つくりかけ(というか途中で放棄) ネット上のOPACからデータを持ってきた。20cメディア研のOPACがフォローしとる昭和20〜25年あたりはかなり網羅的だが、それ以降のNDLのほうはページ数やら採録雑誌やらの制限がきびしい(=もれが多い)ので注意。 単行本…

日本レファレンス論争の再燃?!(゚∀゚ )三 三( ゚∀゚)

通りすがりのエースさんのご教授で、いま下記論文を一読。文献ご教授ありがたし! 公共図書館におけるレファレンスサービスの現状:滋賀県の事例 / 杉江 典子 Library and information science. (43) [2000] p.1〜32 (http://wwwsoc.nii.ac.jp/mslis/pdf/LIS…

「りべる」のころ、っていつのころ?

で。 志智のレファレンス運動(あえて運動といってみる)の終焉は、参考事務の分科会の終焉をメルクマールにできるような気もする。 JLA参考事務分科会の終焉は この分科会ができたのは、今でもそれなりに重要と思われているらしくて、たとえばJLA準公式ハン…

(読書メモ)翻訳はもっと「やわらげ」てほしい

十数年以上前にかって積んどいた本を読んでみる レファレンス・サービスの発達 / サミュエル・ローススティーン[他]. -- 日本図書館協会, 1979.6 翻訳が。。。 直訳調で読みづらいことおびただしい。(゚〜゚ ) いつも思うんだけど、海外学術書の翻訳って、学術…

調査及び立法考査局を造った人の話(読書メモ)

去年かって積んどいた本(http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20050916/p3)を読んでみた 調査屋流転 / 枝吉勇. -- 〔枝吉勇〕, 1981.2 この、枝吉, 勇 (1904-1985) ‖エダヨシ,イサムさんってのは、満鉄の調査マン。 東大で左傾したんだけど、あとで転向し…

阪神?阪急?

阪神デパートへ。。。 古本が…… ない(・o・;) 阪急のまちがいでちた (^-^; わちきは東京人なもんでごっちゃになってしまったのであった あわてて会場へいくと、おもったよりも狭いが… 結果としてなかなかいいものが拾えました。『コドモエバナシ』とか (’…

(文献メモ)毛利宮彦、志智嘉九郎

北原尚彦『新刊!古本文庫』もくじ(homepage3.nifty.com/kitahara/furuhonbunko.html)によれば、戦前の志智嘉九郎が筆名「江井洋三」で書いた本についての記述ありと。 雑索によれば、近年、管見によればほぼ始めての毛利宮彦研究がでたらし。 中西裕(ゆ…

大日本帝国のレファレンス業務と,その理論

図書館史研究には、個別業務史という領域がある(ということにしたい)。 目録の歴史とか、保存の歴史とかね。 で、わちきが戦後期について書いた日本レファレンス史。 ほへー、いつのまにか通説がかわっていた(戦前のとこだけど)。 いま、ネット上でこん…

みんな読んでるからわちきも

PR誌『未来]の四月号はジュンク堂の中村副店長がでてきてるので人気。オタさんとかGCWさんとか。 わちきも読んでみた。 おもしろいことが断片的にだけどいろいろ。(多分に,この副店長の前の職場,リブロの例だけど) 什器も自分で設計して特注しました。お…

書誌学vs.図書館学

谷沢永一センセの「図書館」たたきを読む(『いずみ通信』no.33(2005.11))。いつものこととはいえ,やっとりますなぁ(^-^) 書誌学が毅然とした独立の学問であることは,『日本古典籍書誌学辞典』〈平成11年〉を一読するだけで納得されよう。(以下,書誌学…

帰ったらまた掘り出し 日本初のリファレンス論本

久しぶりになんとなく「日本の古本屋」をブラウズしてみる。すると,のっけから掘り出しが! レファレンス / 志智嘉九郎. -- 日本母性文化協会, 1954 500円 さっそく注文! ここだけの話,5000円でも買ったと思う(悩んだ末にでだろうけど)。 しち・かくろ…

死せるカクロウ,生ける広報官をうごかす

金森徳次郎ついでに日曜の産経に「国会図書館/職員過多」って記事がでた。原紙をみると,第1面右上トップで題字がすごくデカイ。むむむー,国会図書館はさすが巨大図書館だす〜。題字がデカイのは,産経の認知度がたかいっちゅうわけだす〜。コトの是非は…

ついでに産経の記事も図書館史の観点でlibrary humorに

書物耽溺 / 谷沢永一. -- 講談社, 2002.8 これも安く買いました。ちょうど探してたんすよ〜,よかった。東京堂ふくろう店の坪内祐三の棚で立ち読みして,これなぞまさに図書館本ということで。なぜ図書館本かって? そう,いい質問です。全体としてはこれは…

佃実夫

このまえ藤沢で買ってきた山下恒夫『石井研堂』を読みはじめた。おもしろそう。文献を調査するだけでなく,当時,存命していた関係者(研堂の息子など)に取材していたのは意外。足で書いたって感じ。いいね。 著者の山下恒夫ってあんまし聞かないけど,去年…