書物蔵

古本オモシロガリズム

書誌学

近代文学研究法の本に出版文化と書誌学の項が

こんな本にこんな記事が。 日本近代文学会 編. ハンドブック日本近代文学研究の方法 =. ひつじ書房, 2016.11. 254p ; ISBN 978-4-89476-812-3 : メディア・出版文化論 / 五味渕典嗣 ここで五味渕氏は、牧『伏字の文化史』と大澤『批評メディア論』を手がかり…

岡田温が見た長澤規矩也

長沢規矩也と「中学校以来旧制の高等学校も大学も同じという旧友であった」岡田が、こんなことを言っている。 岡田 温 「長沢規矩也君を偲んで」『書誌学』(28)p81〜84(1981-07) 長沢君はK君のような厭人家ではなかった。変わっていたといっても何一つ奇行…

日本近代書誌学の成立いまだしぢゃ

と、さんざ嘆いたら、 日本古典書誌学だって、もう昭和初期、「書誌学会」の連中がやりはじめて、やうやく、立派な辞書ができたのが近年ことですよ と慰めらる。 いやさ、昨日、オトモダチが集まりて、「内務省納本月報」に注目するんなら「ブックレビュー」…

図書史(出版史)vs.図書館史

司書課程科目再編で薄皮一枚で首がつながった「図書・図書館史」 むかしからこの科目名にこだわりがあるのぢゃ。 古本ブログを自称してるわりにハ、(現代の)図書館事項にちょっかい出して、本意でないと云ひながら、図書館クラスタにブクマされる(σ・∀・)σ…

森洋介さんはExLibris氏ではありません

この前読んだ、小田光雄先生のブログに、id:ExLibris = 森洋介(近代書誌学)という説が書いてあったが。 〈付記〉 誤植訂正は ExLibris=森洋介 の指摘によっている。以後はことわらない。 http://d.hatena.ne.jp/OdaMitsuo/20110708/1310050845 これは間違…

書誌学vs.図書館学

谷沢永一センセの「図書館」たたきを読む(『いずみ通信』no.33(2005.11))。いつものこととはいえ,やっとりますなぁ(^-^) 書誌学が毅然とした独立の学問であることは,『日本古典籍書誌学辞典』〈平成11年〉を一読するだけで納得されよう。(以下,書誌学…