書物蔵

古本オモシロガリズム

ネットコラムニストもフツーに参照作業(reference work)には図書を使う、って現状ではアタリマエか

新文化』(2790) p.1 (2009.5.21)に、「アマゾン、「キンドル」で攻勢」という記事がり、高木利弘(クリエイシオン社長)が面白い意見を紹介している。
IT系ウェブマガジン「TechCrunch」にJohn Biggs(コラムニスト)が書いた「キンドル2を買ったほうがいい10の理由と買わないほうがいい10の理由」という記事があるという。
これ→http://www.crunchgear.com/2009/02/25/10-reasons-to-buy-a-kindle-2-and-10-reasons-not-to/
新文化』記事によれば、買うべき理由で、「旅行中に本を読みたいのだったら最高」という。ベストセラーは揃っているからではとのこと。
一方で、買わない理由は「調査の仕事には使えない」「レファレンスには使えない」したがって「学生向きではない」そうな。
図書館本収集家のわちきとしては、フツーの米人はフツーに「参照」という言葉を使うのだなーというところと、調査・研究・参照にはまだツールとして今一歩ということなのだろうというところがオモシロ。
まぁ高木氏も言っているように、早晩、学生用のものが開発されるだろうけど、学生の「お勉強」と、調査研究の「参照作業」は本質的にちがうような気がするですよ。