書物蔵

古本オモシロガリズム

明治の御代から役に立つ図書館!?

大橋図書館録事(図書館)」『図書世界』6(7) p.5-6 (1905.9)
オモシロいことが書いてある。こんな事例の紹介が。ひとつは「婦女子」が「某官立学校卒業者なるや否やを」官報などで「詮索し」たり、もうひとつは商人が新聞の求人広告を見ながら館員にいろいろ聞いたりとか。要するに図書館は役に立つこともあるんだよ、その事例でしょこんなのは、といっている。
人物調査にビジネス支援とは、100年以上前からアドホック*1事例としてはあるんだねぇ。
けどこの話、書きっぷりから、「図書館は役にたたない、閑文字(かんもんじ)を読ませるところだ」と明治の御代から言われてたことがヒシヒシと伝わってくるんだよねぇ(・∀・`;)
ちなみにまだ『図書館雑誌』は創刊(1907)されとらんから、この時期の図書館情報は、こんな書評誌などから拾うしかないのだ。

*1:もちろん、アドホックなサービスではレファレンス・サービスとはいえん