書物蔵

古本オモシロガリズム

レファレンスと書誌(1)

あるときある場所で

わちき:専門書誌の作成って、じつはレファレンス業務そのもの(ないし其の一部)のことだったんだねぇ(*´д`)ノ
友人C:おなじことを、ちがう言い方で○○さんが言ってましたよ!(゚∀゚ )

本来なら未知文献の検索に必須の、分類・件名が整理オタクの玩具と化し、いっぽうでレファ担当が、分類・件名をまったく知らんに等しいというこの不可思議(・o・;)
まー、予想はしていたんだけどね
最近、国会の連中が、NDLSH改善しますた!と言ってるが… あそこの本務は、日々生産される書誌のひとつひとつに、適切な標目を付与することが第一。
製品のオシャカをたくさんつくっておいて、こんなキレイな治具ができますた! と言っているに等しい。冶具は製品をつくる手段にすぎんのに。ばからし
地理区分や時代細目をきちんとつけるとか、そもそもいいかげんな主題分析をしないとか、やるべきことはべつにある。

わちき:なんで分類・件名が普及せんのでしょうか(*´д`)ノ
某先生:そりゃぁネ、きちんと付与せんからだよ。米人がきちんと付与した件名ファイル(正確には辞書体目録)をみたことがあるが、たしかに役にたつ。

こんな話をしたのも、もう一昔以上むかし。
胸に手を当てて考えてみれば、わちきが分類・件名をつかって古本を買えるのは、たしかに、現行の分類・件名の付与ルール上のおかしさや、付与現場でシロウトがよくやるまちがいを織り込んだうえでいんほめいしょんりとりいばるしてるからなのだわさ。
けど、学者は治具の見た目のきれいさばかり論じとる。製品の評価なんてぜんぜんせんし、現場は小学生でもわかる「(定量的)評価」を評価とおもいこんでる連中にむけて、オシャカを可及的たくさんつくってるだけだからなぁ。
むかし、TRCとNDLの、分類・件名の一致率をみればオモシロかろ、と思ったけど、よく考えたら、頓珍漢と終始一貫してヘンテコを比べたって、どーにもならんということに気がついてばからしくなったですよ。
たとえば、

1. What's EBM? / 中山健夫. -- 近畿病院図書室協議会, 2006.11
2. 図書館員のためのEBM入門 / 山本和利[他]. -- 日本医学図書館協会, 2001.7. -- (JMLA叢書 ; 2)

これ両方とも、NDCに01がついとるが、まちがいだということは明らかだよね*1
って言っても、ぬかにくぎか…

*1:さすがに鶴見大だけは、まちがいだと気づいとるようだね。