口上
拙ブログ開闢（2005年1月）以来、クレーム（わちきは「どなりこみ」と表現）はこれまでに3回ほどあり、他ブログと論争（言い争い）になったことが1回あり。
それぞれに、それなりに腹立たしい思いもしましたけれど、そりは先方も同様のハズで（だからこそどなりこむ）、まぁその意味ではイーブンですし、どなりこみをきっかけに、こちらがむきになって論理的な*1対応や考察をしてみれば、いろいろと自分に勉強になったこともあり。
猫猫先生が文学論争史で本をだしたけれど、論争というのは言説の殴り合いでもある一方で、その論争を通じて、なにか新しい知見というものがでてくることもあるので。
めづらしくコメントを承認制にしたので、今までのどなりこみをちとリフレクションしてみますた(。・_・。)ノ
運動家のどなりこみ
4年まえ、こんなことが。
闘病記文庫運動を紹介する新聞記事にウソ（or知識不足）が書いてあったため、上記エントリに文句を書いたところ、「単なる古本オタクのあなたが、役にも立たない自分のテク自慢のために、面白半分に揶揄するというのは酷く醜悪」と、運動幹部からどなりこまれた件。
わかったこと１ ＜善意＞のおそろしさがわかった
この件では、相手（および自分）の善意が、じつはおそろしいものであるということを再認識できました。コメントを最後まで読んでいただければ、相手（および自分）の善意が最初からなければ、わちきも論理的には正しくも、言い方は下品な上記エントリなど書くこともなく、結果としてどなりこみは起きなかったなぁと、つくづく、思われたことでした。
わかったこと２ 闘病記文庫の本質的弱点
まぁ、図書館学的には、闘病記文庫運動の本質的弱点（代替療法などトンデモ系と不可分になること）をどなりこみ相手にご示唆いただき、「あ、それゲット(σ・∀・)σ」と喜んだ次第。闘病記文庫運動は、どうもカルトっぽいと思ってたけど、それなりの由緒があると幹部さまのどなりこみ（の断片）から判った次第。
闘病記文庫運動に近似してるけど別流の運動に、病院図書館設置運動があって、実はわちき、このほうが正統的な図書館運動ではあるまいか、と期待してたりもする。
わかったこと３ 専門職性がないからかろうじてOK
しかし運動幹部が「従来システムでは疾病単位の文献リストがつくれない」ぐらいのウソこいちゃって。これ、司書業務は人の生き死にに無関係だからよいけれど、もし司書が医者みたいな専門職（profession）なら、職能団体から追放くらうよ。
もちろん、ただのゾーニング（本の書架分類つけなおし）でも十分、図書館振興になってしまうという日本図書館業界の後進性・停滞性が問題なのだけれど。
わかったこと４ 司書周辺にある儒教的雰囲気
過去のエントリカキコで、ponnadictさんの「「自分の時間を削ってBookoffを駆けずり回って本を集めてい」たら、褒めてもらえるスレはこちらでしょうか？(゜∀゜≡゜∀゜)」とゆー、とーっても愉快なカキコに腹かかえて笑ってたら、やがて悲しくなってきた。司書周辺の連中って、国家・自治体・人民に寄生して毎月数十万からの収奪をしておいて（というかそれ故に金が見えなくなって）、金もうけを卑しいものと思っているということに思い至ったよ(。・_・。)ノ じゃなきゃ、自分の時間をロハで使うことにあれほど神聖ニシテ侵スヘカラサル価値をおけん。
金もうけは大切。なればこそ税収もあがる。金儲けのためにブコフを駈けずりまわることと、ボランチアで駈けずりまわることと、本質的には等価でしかないとしかいいようがない。
さいきんわかったこと
一般メディアでますます褒められるのは全然よいけれど、図書館専門誌で5年もたつのにきちんとした批判がないのは、これは困ったもの。論争がない業界は停滞するよ。
さらにわかったこと：カイゼンも 中くらいなり 全国書誌の闘病記
最初のカキコで、「全国書誌のデータに件名をきちんとつけろ！」と申し入れればよい、と書いた。というのも、当時は闘病記に件名が付与されとらんかったから。
でもイマみたら、件名が付与されとる（×o×） どうやら、運動家がほんたうに申し入れたのか、あるいは拙ブログを見てをったワルーイ国家公務員がいたのか、どちらかではないかしら(・∀・)
でハ、わちきはそれをどう思っているでせう？
あーあ、と思った(・∀・`；)
ひとつ図書館格言を創ってみた。
件名を殺すにゃハモノは要らぬ、事前結合やめりゃいい
あーあ(-∀-；)
あーあ(*´д`)ノ
しーらねっっと( ￣▽￣)
*1:むきになって、は対応でなく論理的な、にかかる(・∀・)ﾉ
