書物蔵

古本オモシロガリズム

日本レファ非定着史のひとコマ

こんなもんをこさえてみた。

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分析深度 具体的レベル OPAC 記事索引 主題書誌
浅い 単行本レベル(図書) ×
論文レベル(論文・記事・目次) △論文集のみ
本文レベル(事項・パラグラフ) × △キーワードとして △一部
深い 本文レベル(語句) × × ×
実例 NDL-OPAC,Webcat NDL雑索,Cinii 日外,皓星社雑索

いや、なんでこんな馬鹿みたいなもんを書いたかというと

1980年代のひとこま

飲み会への行きがけに、日本レファレンス非定着史のちょっとした仮説を。
1980年代から1990年代前半にかけて公共図書館界の一部でリクエストサービスが流行ったことがある。草の根わけても依頼された文献を探して貸し出すというものだが…
ほんとうならそれってレファレンスの興隆へとつながってもよさそうなものだったわけだが、そうならんかったのはなぜか。

あくまで単行本で論文・記事レベルの探求ではなかった。

からではないかと(*´д`)ノ
これは、利用者も司書も、図書館は小説本の貸借の場所だと思い込んでいたからでは。
で、結局のところ、現在に至るも並みの公共図書館員は、実は論文レベルの大きさの情報を探すことができないままである、という話につながっていく。
まぁ、さすがに大学図書館員で、論文レベルの情報探索が出来ないってことはないだろうけど。