書物蔵

古本オモシロガリズム

日本レファレンス論争史につづきがあった

いま『みんなの図書館』に回顧録を連載しとる伊藤松彦氏。
こっちの伊藤さんが志智のレファ教則本(1962)が復刻されたとき(1984)、その書評で志智嘉九郎の業績再評価をしかけていたのではないか、と一度かいたが、なんとやっぱりやっていて、それも論争に発展していたことがわかり(×o×)
伊藤松彦氏は、レファ貸出無関係発展可能説をとっているらし(要確認)。

議論名(*は仮称) 年代 図式(私の見方) 有名度
日本レファレンス論争 1963,80,86 館界主流(貸出派)vs.志智嘉九郎(レファ派)

と日本図書館学論争史に書いたけど、すこし集成して拡大してみるのもオモシロと。

議論名(*は仮称) 年代 図式(私の見方) 有名度
日本レファ論争(前期) 1963-86 貸出中心派(前川理論)vs.志智嘉九郎(無関係論)
日本レファ論争(後期) 1987-90 薬袋(前川理論)vs.伊藤松彦(無関係論)

これは文献をきちんとみないとはっきりせんが、どうやら薬袋先生が伊藤松彦氏の論戦相手らしい。そこが後期レファ論争のオモシロなとこ。
そして実は保守反動たるわちきが伊藤氏に加勢してしまうかもしれんという予感(・∀・)