書物蔵

古本オモシロガリズム

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ぬすみ読み

この業界用語は今もつづく立ち読みのことで、大正末期の円本以前に、銀座の有力書店が立ち読みを禁じたことから始まる。定価販売と省労力の対策には店番店員を減らして立ち読み追放しかないと、店主が自ら立ち読み族に叩きをかけて追い払った。追われた彼ら…

「本来、数式を用いなくても、統計の意味の説明をすることは可能」

かういふことをちゃんと言ってくれる人はあんまいない(´・ω・)ノ 鈴木志元「書評:図岸田和明著『図書館情報学における統計的方法』樹村房,2015,252p」『日本図書館情報学会誌』62(2)p.133-134(2016.6) 本来、数式を用いなくても、統計の意味の説明をす…

同人雑誌史メモ

紅野敏郎 武林無想庵とその周辺--「七人」「モザイク」「鐘」の路線国語と国文学,59(5) p1〜12 1982年05月, 伊藤整(『文学』一九六二年六月號に無想庵遺稿「「七人」の頃――「むそうあん物語」つづき」を紹介) 紅野敏郎(『シンポジウム日本文学17 大正文学…

扶桑さん前最初の五分…<(; ^ ー^) マイッタマイッタ...

トチゲキす。 テンパっちゃったおじさんが数人いて大変 『甲鳥』といふめづらしき出版社PR誌を拾えて満足(*´∀`*) 第一書房のも拾えた(゚∀゚ )アヒャ ヌ君といった喫茶店で調べたら、1号重複があった(;´▽`A``

昼すぎからお出かけ

どこへかって? 高円寺ぢゃ(^-^;) ちと遅れて3時ごろつく。すでにみなさん徘徊中なり。 まずは清水書店の棚。ん?(・ω・。) となりの赤ドリさんとこに戦後図書館員の壬申戸籍、『全国図書館職員録(昭和30年10月1日現在)』がたったの300円で並んでいるのを…

扶桑書房さんの創業年

原紙で楽しみにしているこの連載を読む 内堀弘「夢の跡:「薔薇十字社」から四十年」『図書新聞』(3113) p.- (2013年06月08) つぎのところで全文読めるよ。 http://toshoshimbun.jp/books_newspaper/week_description.php?shinbunno=3113&syosekino=6173 こ…

で、その上森子鉄って何者です?→とにかく並でない人物だったよ

いやサまたMさんがらみでこんなもんを注文してしまった(^-^;) ・[書名] 黄金の砂の舞い 嵯峨信之さんに聞く ・[著者] 栗原澪子 ・[解説] カバー ・[刊行年] 平11・5 ・[冊数] 1冊 ・[価格] 2,500 ・[出版元] 七月堂 国会図書館にない珍本。 Ciniiでも1館…

上森捨次郎

かみもり・すてじろう、って知っとる? 安政6年-大正8年 61歳 加賀藩士の子。 明治22年ごろ金沢市議会議員。明治41年(かきかけ というようなことが、 北村義雄 「”北陸児童新誌”と上森捨次郎氏について 」『ドウブン』(21) p.9(1965-02) でわかる。この雑…

中川道弘(古書上野文庫)人物文献目録

「人物文献」という概念(書いたものと書かれたものの総称)は戦後、国会あたりのレファレンサーが創ったという。これとは別に著作年譜という概念もあるが、それだと書かれたものが出てこないので職業的作家でないと年譜の意味がなくなる。今回、比較的詳細…

谷沢永一「紙つぶて」の書評がオモシロ→「司書の研究に対する甘さ」

すぐれた本にはすぐれた書評が! (匿名?)「すぐれた鑑識眼と綿密な考証癖:谷沢永一「紙つぶて」」『季刊芸術』12(4) p.190-191(1978.秋) これは谷沢永一 著『完本・紙つぶて : 谷沢永一書評コラム 1969-78』(文芸春秋, 1978.8)の書評で、もちろん基…

『古書の森・逍遥』の書評を求めて

こんな本をパラ見していたら。。。 『書評の書誌2011 : ブックレビュー索引』近代書誌懇話会編, 金沢文圃閣, 2012.2, : セット / 上巻 / 下巻, 2冊 メディア: この商品を含むブログを見るにゃんと、hisako姐さんの本がでていた(×o×) 黒岩比佐子 著. 古書の…

プリントとは何か

えーっと、これは『出版概況』だったかな? 手許のコピーをみると、 尚ほ昭和十年の出版物の納本の上に於て注目すべきは、官私諸大学、専門学校に於ける教授、講師の講義を謄写版其他にて印刷したる所謂プリント類、及び「印刷を以て謄写に代ふ〔」〕との文…

高円寺「大均一祭」にてプレミア本を200円で拾うこと

午後からなれど高円寺古書会館の均一祭。均一祭はその値段の安さ(初日なんでも200円、次の日100円)によるのか、それとも荷物を預からないことによるのか、普段の即売会より一般人が多い。わちきが行ったときも、明らかに古本に無縁そうな若いアヴェクが、…

愛書家名簿

『古通』(2007.2)に二見和彦氏が「蒐集家名簿の話」を書いていた。 欲しいなぁ…(* 'ρ ') と思ったのは3年もまへ。 NDL-OPACにもWebcatにも見あたらず。と思ったら、『日本愛書家名簿』(昭13)は国会や九大、あと大陸にもあるみたいだ(・o・;) さらに都立…

京都の火災保険地図が発見されたりとぞ(゜〜゜ )

読書日記さんがツイトしてたので気づいたのだが、京都の火災保険地図が京都府の資料館で発見されたりとぞ。 京都 昭和初期の地図見つかる http://www3.nhk.or.jp/news/html/20101216/k10015881531000.html 動画でも説明書きでも、なぜだかぼやかした言い方に…

白ポストを愛でる昭和人のココロ

ウィキペディアの白ポストの項目が昨年末になんだかヘンな項目名に変わってしまっておったので、はてなキーワードのほうに、ヘンな由縁を新聞のデータから立証してみた。 http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%F2%A5%DD%A5%B9%A5%C8 ってのは余技で。 その過程…