書物蔵

古本オモシロガリズム

2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

読書論の系譜の柱がわかったΣ(゜∀゜;) 

読売読書会の読書之友、読書世界の復刻の解題を読んでたら、木村武雄が編集者でなくなって趣味性が弱まり修養性が高まって、文学投稿誌としてもふるわず潰れたと書いてあった。 なるへそ。 近代初頭からの読書論の系譜を、趣味性と修養性のせめぎあいで記述…

大久保久雄さん布川先生について縷々述べる

『本の周辺』という雑誌があった。 本の周辺 / 「本の周辺」同人. -- 1号 (昭49.1)-23号(昭57.9). -- 東京 : 沙羅書房 (頒布) , 1974-1982. -- 発行:伊藤元雄 ; 6号(昭51. 6)からの発行者:新生社 ; 季刊(1号-16号)→隔月刊(17号-23号). -- (AN00231907) ; htt…

買わなかったもの「ゴミ屋の記」

ゴミ屋の記 : 農民のみる消費と破壊 / 木村迪夫著. -- 東京 : たいまつ社 , 1976.12. -- 227p ; 17cm. -- (たいまつ新書 ; 6). -- (BN06803557) ; http://ci.nii.ac.jp/ncid/BN06803557 ごみ屋さんの実態を記述したもんなんだけど、プチブル的偽善を記述する…

めづらしく古本以外のものを買ふ

とある移動手段を買ふ。 これで古本屋にも行きやすくなる? ついでにお茶

麒麟の会同人が古本屋になったΣ(・ω・ノ)ノ!

木曜日のかへりに買った、青木正美先生のご本を一部読了。 「悪い仲間」考 / 青木正美著. -- 東京 : 日本古書通信社 , 2007.9. -- 354p ; 19cm. -- ISBN 9784889140309 ; (BA83974417) ; http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA83974417 「悪い仲間」考作者: 青木正美,…

締切り、8月だったc(≧∇≦*)ゝアチャー

5月だと思いこんでいて、もにゅもにゅ書きはじめたが、執筆要綱を確かめたら、8月…(~_~) アフォですのーc(≧∇≦*)ゝ ということで、少し気が楽になる。 んでも、ちがう文債が…

こんな本もあるのか

臺灣出版警察の研究 / 工藤折平著. -- 臺北 : 臺灣警察協會 , 1933.8. -- 6, 162p ; 13cm. -- (警察官教養資料 ; 第2輯). -- (BA73953104) ; http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA73953104

日本近代書誌学の成立いまだしぢゃ

と、さんざ嘆いたら、 日本古典書誌学だって、もう昭和初期、「書誌学会」の連中がやりはじめて、やうやく、立派な辞書ができたのが近年ことですよ と慰めらる。 いやさ、昨日、オトモダチが集まりて、「内務省納本月報」に注目するんなら「ブックレビュー」…

即売会に行く

ん?(・ω・。) またですぢゃ(^-^;) 五反田で再度たんねんに見たら、何冊か拾えたΣ(゜∀゜;) 出版文化情報誌「クリッパー」(181)(1992.10.25)巻末に文化人と出版業界人の訃報があるとは知らなんだ(・o・;) 戦後20年・日本の出版界編集委員会 編 日本出版…

日本レファレンス帝国衰亡史:伊藤松彦旧蔵『参考書誌研究』(@_@;)

伊藤松彦の手沢本『参考書誌研究』揃い300円を五反田で拾ふこと 気付いてはゐたんだケド、薄汚れた『参考書誌研究』初号からの揃い15冊ほどが、たったの300円で出ていた。一冊、10円ほどか? もうツブシ一歩寸前(^-^;) ん?(・ω・。) うすよごれとるのー と…

赤春堂と三土社は古書展同人仲間だった!

次の記事を読むと、いろいろオモシロな 人物がでてくる。 山路信之助「古本屋老のくりごと(上)」『日本古書通信』39(10)=(543)p6〜7(1974-10)、同(下)日本古書通信. 39(11)=(544) まづ山路らがやっていた古書即売会「烏合会」のメンバーだけど。 泉屋…

ひさびさに改造社(∩´∀`)

改造社の子孫が改造社書店であることは何度か話した。 ひさびさに改造社書店をみてなつかしく(〃⌒∇⌒)ゞ むかしよく舞浜のホテルに飯を食いにいった際、そこの改造社書店に寄ったなぁ(´ω`*) 午前中辛抱した自分へのご褒美とて、鹿島ビルをながめながらメシ。…

月給は本代ですよ先生!(σ・∀・)σ

『フルボン』の古書店主が、非常時に古書マニアの追悼録を出すこと 『フルボン』の赤春堂こと山路信之介のことを調べたら、この人も十分オモシロい古本屋なんだけど、赤春堂のまはりの人々がもっとオモシロなことに気づいた。 まづはこちら。 『故形田藤太遺…

興信録の戦前史

日古にオモシロき資料が手頃な値段で上がっていたので注文してみた(*´▽`) 東京商業興信所日報 6437・6443・6446・6449・6452・6454・6499・6504号八冊+九州山口版70・71号二冊(昭和5年) 東京商業興信所 4,000円 東奔西走百年の歩み / 東亜興信所、 東亜…

プレス・ビブリオマーヌについての文献

友人にもらった寸葉にこんなものが。 吉田直弘「プレス・ビブリオマーヌの軌跡(一)」『胡蝶84』 p.9-11(1988.5) 結局これになったのかすらん(゜〜゜ ) プレス・ビブリオマーヌ / 吉田直弘 著 胡蝶の会 1989 (胡蝶豆本 ; 43)Y99-E72

昭和8年の古本屋ならぬ、フルボン屋!

昭和8年に帝都なる深川で 時ハ昭和8年も春過ぎ、梅雨に入ろうかとする頃。 所は帝都東京市の城東深川。 ここに古本屋を求めて徘徊する男がひとり。 平成のいまでこそ古本屋なぞ、おしゃれ系コンセプトショップぐらひしかない深川だが、当時は労働者階級のた…

『古書まみれ』の秘密

日本の古本屋メルマガにある小沼なる人の記事を読みて、書架から『古書まみれ』をひっぱりだして湯船にて読んでいたのぢゃが。 中川道弘 著. 古書まみれ :. 弓立社, 1997.11. 254p isbn:978-4896677676:detail ちょっと奇妙なあることに気づいた。 いやサ、…

なして蒐書家事典など構想したのか(蒐書家人名事典のために 7)

きのふ書誌鳥に聞かれた(。・_・。)ノ いやさ、わちきの古本趣味に、古本趣味の歴史を知るといふのがある。古本趣味史を知るには、次の各サブジャンルに分けて知るがよからうと思ふ。 古本生産史:払い出し、チリ交、ゾッキ本 古本流通史:古本屋、交換会(…

「木村武雄という極めて熱心な個人」

固有の表現がググブクる際に有効といふことは、一度書いたが、つまり固有名詞が有効な世界でもある。 フト、木村武雄で見てみると。。。 Toshokan kenkyū shirīzu - 第 3 号 - 1 ページ books.google.co.jp/books?id=oupDAQAAIAAJ スニペット表示 - ‎他の版 …

戦前期、出版業界誌の網羅的リストがこがいなとこに(@_@;)

書籍雑誌商資料 : 内地・植民地/1937〜41. 第2巻. 金沢文圃閣, 2004.11. 368, 30p 出版業界誌は1924(大正13)年12月に大阪で創刊された『出版タイムス』(新文芸社)がその嚆矢という。 (略) 当時の業界紙は“内報屋”“広告取り”と嫌われ、記事も不正確・憶…

バイトの後の飲み会

バイトのあと、いそいそと皆に合流ヾ(*´∀`*)ノ゛キャッキャ 筋斗雲なのでソーマを飲む能わず(´・ω・`) きのふの表参道接待で美酒をしこたま飲んだれど、回復しちゃったので、また飲めるんだが(^-^;) お運びさんが好みで見とれてしまふ…(;´▽`A`` それはともか…

めづらしく接待を受く

表参道のおしゃれな和食やニテ、司書官より生まれて二度目の御接待をうく(^-^;) タイやヒラメの舞をどりならぬ、 いとも珍奇なる和ショックのさまざま。 話のつまには日本文化論。 バフチーンをバ露西亜語にて読みテ…云々 ははぁ、死んだぢーちゃんもロシ…

「古書展の、初日は出先、つくる術(すべ)」感心だね(o・v・o)b

ええのー(*´∀`*) でもわちきは初日に行けなく(行かなく?)なって久しい(´・ω・`) 古書展の初日は出先つくる術(すべ) / 小沼和典 http://www.kosho.ne.jp/melma/1305/index-3.html を読みテ、おほいに笑うヾ(*´∀`*)ノ゛キャッキャ ん?(・ω・。) おみゃーは、…

めも へぇ、

書誌索引展望. 1(2) 1977-07 索引・年表・系図の三つは実際造ったものにしか判らぬ予想外の苦労があって、縁の下の力持ちですね。

水曜荘主人の言

水曜荘主人の言 古本道楽に熱を上げる人々の中には(むろん、僕も含めて)何かになり損ねた人が多いような気がする。(略)ある年の冬の夜、斎藤翁と、僕と、なにがし氏の三人で新橋『天春』で酒盃を乾したおり、なにがし氏酔うほどに『僕は、先生、あなたの…

文士録の濫觴は?

年鑑という形式や、人名辞典、名鑑などの歴史につきてはなんどか論じたことぢゃったが、さすが、いなてっちゃんのお師匠、少雨荘が、きちんと近代はじめから見ていてくれたことぢゃった。 齋藤昌三「東京現在著作家案内解題』『明治文化全集』第20巻p31 今日…

豆本の饅頭本 みなに囲まれて逝った少雨荘

割愛本(o^∇^o)ノ 書祭. -- 函館 : 近江幸雄, 1962. -- 44p はり込み図版1枚 ; 10cm. -- (はこだてまいくろぶっく ; 5). -- 注記:書痴少雨叟号 限定版.Y99-17 少雨荘の事が満載。饅頭本の一種だね(*^-')b 少雨荘はずっと和服だったんだけれど、戦時中は…

誰を蒐書家とするか 人物候補の情報源(蒐書家人名事典のために 4)

蒐集ジャンル とりあえず蒐集対象は広めに設定する。紙もの系も、印刷物や出版関連ならなるべく入れる。主題ジャンルは不問。上品なものも下品なものも。例えばルーデサック自体の蒐集は入れないが、その函の蒐集なら入れたい。マッチ箱(のデザイン紙、つま…

人物文献を集める (蒐書家人名事典のために 5)

愛書家・蒐書家として紹介された人の人物文献を集めればよい。 って、実はもうあるから、かような項目を建てたのである。 蒐書家列伝(の代替物)連載「私のコレクション」※出版ニュースの連載 http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20140408/p2 「私のコレ…

関係名簿を集める (蒐書家人名事典のために 6)

人名事典は、生没年、出身地、職業、事績などからなるもの。けど、これは後世の人がつくるもの。 では同時代の人がつくるのは、なーんだ?(σ^〜^) 名簿である。人名録である。 名簿は名前、連絡先(住所、電話番号)+α 人名録(興信録、紳士録)は名前、…