書物蔵

古本オモシロガリズム

麒麟の会同人が古本屋になったΣ(・ω・ノ)ノ!

木曜日のかへりに買った、青木正美先生のご本を一部読了。

「悪い仲間」考

「悪い仲間」考

なかに「江東文庫」という古本屋についてのことが出てくるんだけど、なんとこの江東文庫は、あの、麒麟の会の同人だったのだ\(◎o◎)/!
石尾光之祐(1921-?)はもと広告代理店経営者なのだが、倒産後、なんと1977年に古本屋「江東文庫」を始めたという。
倒産前、大衆文学コレクターとして例の「麒麟の会」同人となり、これまたなんと、青木正美がやっとった雑誌『古本屋』に「麒麟の会」のことを書いているとも。
びっくりである。
しかし、いつものように私小説めかして書いているので、わちきみたいに事実関係を知りたいものにはわかりづらい。だいたい、書き出しと書き終わりが青木による石井の看取り場面なのにもかかわらず、没年がわからん(*´д`)ノ
でもまあ、かやうに私小説でもなんでも、青木氏のやうに書きまくる人がでてきたから、古本屋史研究も進むといふものぢゃ。それについては感謝せねばならんとおぼゆ。