蒐集ジャンル
とりあえず蒐集対象は広めに設定する。紙もの系も、印刷物や出版関連ならなるべく入れる。主題ジャンルは不問。上品なものも下品なものも。例えばルーデサック自体の蒐集は入れないが、その函の蒐集なら入れたい。マッチ箱(のデザイン紙、つまり燐票)なら入れたい。しかし、切手はどうしよう。など悩みはあるが。
ただ、和古書、漢籍、仏書(フランス本でないよ)の蒐集家は除きたい。理由は古典書誌学のほうで拾われとるから。『日本古典籍書誌学事典』に300名ほど拾われとるね。
では誰を
誰を蒐書家とするかは、とりあえず候補を集めてから。で、その候補の集め方なのぢゃが。。。
愛書家・蒐書家として紹介された人→人物文献を集める
たとえば1970年代にあった出版ニュースの連載など、新聞・雑誌・図書などで、そういう人として紹介された記事を集める。
蒐書家名簿に記載された人→関係名簿を集める
過去に何回か、主に古本屋が目録を送るために蒐書家名簿が作られている。それに載っている人はとりあえず蒐書家。
書物雑誌を読んでいた人→購読者名簿を集める
じつは古書店向けにつくられた蒐書家名簿のもとに、書物雑誌の購読者名簿がある。日本古書通信とか図書週報とかね。もちろんこれも、大もとをたどれば古本屋個店の通信販売名簿(古書目録の送付先一覧)があろうけれど、これはいままで頒布されたことはないからね。
書物雑誌の探書欄を使った人
これこれの文献、このジャンルの文献を求む、といった探求書の広告を、継続購読者に出させるようにしていたことがある。これから人物が拾えよう。名前、住所、探求ジャンルが拾える。
「趣味誌」の投稿者・購読者
かつてかの米沢嘉博が集め、今は串間努氏が集めまくり、わちきも、ほんのちょっぴり持っている「趣味誌」。これは趣味ジャンルの雑誌(園芸雑誌など)ではなく、蒐集趣味の同人誌のことをいい、総合趣味誌と特定趣味誌に大別できる。総合の方から本や紙もの記事を、特定の方から本・紙もの関係のものを選べは、執筆者などから候補がでてくるだろう。
愛書趣味の本を出した人→愛書趣味本を集める
NDL-OPACなどで、件名:愛書趣味、古書などから戦後の人物――件名は戦後分――数十名拾えそう。
蒐書を残した人→特殊コレクション要覧を参照する
蒐書が死後、散逸した人はこの方法ぢゃあ拾えないんだけど、蒐書が残って公的機関に収蔵されれば、この方法は使える。「特殊コレクション要覧」などを使うことになろう。