書物蔵

古本オモシロガリズム

少雨荘

少雨荘、蔵書票につきて金森徳次郎に建策す

日本で最大級に立派だった書物趣味雑誌『書物展望』のことは、古本ずきなら知ってをらう。取次を通じた納本制度がでけるまへ、その雑誌が出るたんび、拾数冊ばかり赤坂離宮へ運ぶ青年がをったのぢゃ。その青年、本好きが嵩じて、学生時代から書物展望社に出…

豆本の饅頭本 みなに囲まれて逝った少雨荘

割愛本(o^∇^o)ノ 書祭. -- 函館 : 近江幸雄, 1962. -- 44p はり込み図版1枚 ; 10cm. -- (はこだてまいくろぶっく ; 5). -- 注記:書痴少雨叟号 限定版.Y99-17 少雨荘の事が満載。饅頭本の一種だね(*^-')b 少雨荘はずっと和服だったんだけれど、戦時中は…

大書痴!少雨叟の謦咳に接す(o^∇^o)ノ

あんたら、少雨荘って知っとる(σ^〜^) 書痴よ、大書痴よ(σ・∀・)σ その斎藤昌三は1961(昭和36)年に死んだが… その面影に触れてきたのぢゃけふハ!ヾ(*´∀`*)ノ゛キャッキャ 少雨荘死して53年、2014(平成26)年のこの日、少雨叟こと斎藤昌三の最後の弟子んち…

古書展を隆盛に導いた「外部の殊勲者」は

木村毅「少雨荘・斎藤昌三君 」『学苑』(266) p50〜53() 古書展を今日のように盛んにして、われわれが検索の便宜を得るように刺激した外部の殊勲者はいろいろある。 まず石井けんどう、おさだけたけき、吉野作蔵などの諸先輩の系列。ただしこれは明治の文化…

八木福次郎さんにうつてつけの仕事とは(σ^〜^)σ

某氏に聞いた話では100歳まで生きるつもりだった八木福次郎さん。。。。(´・ω・`) その福次郎さんの著書で特別限定版がヤフオクに出ているとヌートリアくんに聞いた。 http://page11.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n114782887 表紙には古通への少雨叟(…

全然見られぬ珍風景はほんたうに見られない

最近、わちき、書物雑誌の歴史にキョーミがあるって、知ってた?(σ^〜^)σ 突然に! 昭和5年の雑誌について調べたくなった(゚∀゚ ) 戦前の書物雑誌について調べるにはドースレバいいのか? どーする?★どーする? って、これぢゃあドースル連(堂摺連:女義太…

古本屋についての噂の真相?

こんな本を立ち読みした。 神田久作「東都古書肆評判記」『訪書』(1) p.18-21(昭11.3) ※三土社、赤春堂、玄誠堂、北沢書店 この店は明治期の文芸書や小冊子、雑誌類など片々たるもの、例えば古書展あたりで隅ツこの方に積んである一冊五銭か十銭均一の屑本…

寸葉?(・ω・。):古本屋には資料再評価機能が社会的、文化的、さらには商業的にも期待されるのに、じつは結構ツブシまくってしまっていたという話

少雨荘がこんなことを。 一例が、パンフレット式の抜刷や別冊、研究報告や一定の範囲に配布された小冊子のごときは、かえって千金の資料が含蓄されてゐないとも限らない。しかるにこの主のものを嘱目する機会はあっても、今日では大半ツブシにして顧みないの…

反目する蒐書家たち

城市郎の発禁本人生にかうある 斎藤昌三さんのところには直系の弟子が二人いたんですね。峯村幸造さんと佐々木桔梗さん。お二人は私のことをよくは思っていなかったようで、〜 ーー斎藤さんの葬儀の日に行かれてますね。 〜当日は受付をやったのですが、斎藤…

メモだらけ

岩波『図書』(700)(2007.7)から 大量に値付けをする場合、内容は目次だけで判断することが多い。目次が面白い本というのは古本屋として売りたい気分になるし、実際よく売れるものだ。(向井透史) 図書館においても大量の本を分類する際には目次レベルま…

来年の図書館本,書誌学本

友人Aやジュンク堂の怪人さんその他から,来年の図書館本・書誌学本の刊行予定が舞い込む。 『書痴斎藤昌三と書物展望社』八木福次郎(平凡社) 先日の書物合戦で友人がキントトさんとこで掘り出した『はだかの昌三』を見たばかり。この本は,雑誌『いもづ…