書物蔵

古本オモシロガリズム

蔵書印

罫下や前小口に押す印は、隠し印ではないような

>RT 「隠し印」「書籍の特定の場所や裁断面などに押すスタンプ」って、え?そうなの?小口印も隠し印なの?と思ってググったら、「隠し印(小口印):本の天や地、小口にどこの図書館の蔵書であるか一目でわかるように捺印します」と説明してるキハラさんの…

最後の押印は「21.2.7」あたり:内務省が納本を諦めた時期について

これは隠し球にとっておいたんぢゃが、手許の古本を見るに、内務省受付印がある戦後出版物を一つ持っている。 実はこれ、あるシリーズのひとつで、一括して古書展で売られていたもの。このシリーズ一括で出てたところがミソで。 いちばん遅い日付のものを買…

蔵書印DBのある事例につき疑問:「福堂聚笑」か「笑堂福聚」

『伊計村遊草』という漢詩集。これは蔡大鼎(さいたいてい)てふ沖縄人が書いたもの。 明治大正期に本土に渡ってきたらすぃーてふことは次の文献で読んだ(´・ω・)ノ ・蔡大鼎『「伊計村遊草」研究成果報告書』うるま市112-115ページ んで、「福堂文庫」なる…

少雨荘、蔵書票につきて金森徳次郎に建策す

日本で最大級に立派だった書物趣味雑誌『書物展望』のことは、古本ずきなら知ってをらう。取次を通じた納本制度がでけるまへ、その雑誌が出るたんび、拾数冊ばかり赤坂離宮へ運ぶ青年がをったのぢゃ。その青年、本好きが嵩じて、学生時代から書物展望社に出…