書物蔵

古本オモシロガリズム

図書館の日本主義は京都から!

東京にて日本主義的図書館学の捕獲に成功せり。 画像は資料が架蔵されておった図書館なのだ。ニャハハ(≧▽≦)ノ え? 東京タワーじゃないかって。 ( ( ( ( ( (゚∀゚) ) ) ) ) ) デンパ たしかに電波塔だわなァ まン中に見えるのは。 あんまり形がいいもん…

皇道図書館学の予想

あすあたり日本主義図書館学の調査へ行くつもりだが。 なにが書いてあるかをここに予想してみん。 皇道的に正しい分類表:国体論を1類に集めるとか 佐藤忠恕(ただよし)氏がなんか書いているんじゃないかな 図書館学は基本的に近代主義に根ざしているんで …

反町「語録」はものすごい

千円でひろった『弘文荘反町茂雄氏の人と仕事』(1992)。 後半に反町茂雄の「語録」が… それが、いろんな意味でなんともスゴイのも、反町の生前の凄さのあらわれか。フレーズ自体の凄さや、それをそのまま載せた編集子などにもすごいと思ったが。 戦前、東…

帝國圖書館でのあれこれ(岡田ナラウの述懐から)

「入館」した動機 東大新聞の取材で山田珠樹と植松安に会いに行った。両者は司書官で、たびたびいくうちに何となく図書館が好きになる。 出身学科の戸田貞三(社会学)に相談したら、山口県の教師しかなくて、一高時代の先生だった大山正徳(英文)に相談し…

キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!! 国民読書!

掘り出しをかかえ満足してぶらりぶらりと廻っていたのであったが。 白っぽい本がならんでいたところで。 ん? 白っぽい本にはさまれてグラシン紙でやっぱり白っぽく見える本があるが。 かすかーに「○○○○○図書○」と見えたよーな? 光の加減??? 捕ると。。。

新宿展でとんでも掘り出し!

朝,起き出してさっそく神田の古書会館に直行す。 あれっ(・_・; なんだか古書マニアたちが会館に入れずウロウロしてる… そうだった,新宿展は,ふつうの古書展と異なり開始が11:00なのだった(^-^;) ということで新刊書店に逃げ込む。 画像は東京堂のシ…

「朝読」と図書館

いつかは「朝読」についても言及せねばならんと思っていたところ。 「読書運動」とか「読書会」とかからは1970年代に図書館業界は手を引いたといえよう。 その背景には,インテリならだれでも想定するように,高度成長後の個人主義的ライフスタイルの浸透が…

文字・活字文化振興法

『新文化』(2006.10.5)p.2に「文・活法で新組織」との記事。 「文字・活字文化振興法」(2005.7成立)をうけて、「関係各団体や省庁を巻き込み、民 間から読書推進運動を国民運動に育てようとの趣旨で」新しく組織をつくるという。 「文字・活字文化推進機…

今日はよい日

大変な大発見をする。 そう。 わちきの妄想がそのまま写真に。 大東亜図書館学が,そのまま写真に。 でも秘密ね。

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!! 開拓団で読書!(満洲の沃野に読書はあったか)

満読、満読、といい条、満洲の「現場」の話ってじつはよくわからんのじゃ。それこそ当時の図書館雑誌に少し載ったものぐらい。 ということで、非常にめずらしいある開拓団のお話を。 娯楽とては特になかったが、(略) 団本部では団員の教養を高めるために「…

まんが研究から浄化令をみると

内務省が出した通達「児童読物改善ニ関スル指示要綱」(1938) この、児童読物浄化令だけど、マンガ研究のほうでも言及されているらしい。 夏目フサノスケ氏のブログに引用されていた。 4)〈成長〉の要請、感情表現の抑制ー児童読物統制の論理ー 昭和13年1…

出版社のフロー主義は税制から

アングラ・ブックカフェでフリーペーパー拾った。そこに古本屋ネタが。 「当世古本屋事情 その2」『Kanda ルネッサンス』(78)(2006.summer)p.12-13 「けやき」さんと「とんぼ」さんと「高山本店」さんが座談している。 古書店とブコフは棲み分けできつ…

館界ゴシップ?

ある人から「選書ツアー論争」の顛末を聞く。うーむ。

各界の代表的人士とは:レファ本の解題

レファ本についての重要な情報がレファ本の本体(凡例など)に書いていないこともざらにある。 たとえば『日本紳士録』には、最初の刊行のことばに、 各界の代表的人士 とあるが、これではなにがなんだかワカラナーイ。

「品のいい保守」の運動

『出版ニュース』2006年10月中旬号に津野海太郎氏の、NPO共同保存図書館への応援記事が。 (県立も含め)公共図書館からぞくぞく本が廃棄されるなか、NPOにってデポジット・ライブラリー(共同保存図書館)が多摩地区に創られた。氏はこれを応援しているのだ…

満洲の沃野に読書はあったか 番外

杉森の回想録を読んでいたら妄想がひろがってきた(・∀・) 小説「満洲の沃野に読書はあったか」の登場人物を考え、ひとりニンマリす。 主要登場人物は。 「異常な熱心家」 「なかなかの寝業師」 「田んぼから生まれたような人」 「文化運動屋」 「完璧無比」 …

足立勤 (1898-1945) ‖アダチ,ツトムについて(メモ)

翼賛会が出した、『文化健民運動資料 第4輯』大政翼賛会文化厚生部 昭和19年 が読書運動の特集号なんだけど*1ここに寄稿している5人のうち3人はよく知ってるんだが、あとの2人がわからない。 で、しらべてみた(原太一は未調査)。 足立勤は、やはり爆死…

図書館員って全国に何人いるの? (図書館の相場)

ちょっとくだらない啓蒙記事を考えてみた。 日本全体で、「図書館員」って何人ぐらいいるの? 873 + 130 + 14 572 + 92 + 6 599 + 410 + 123 = 22 799 国会+行政+公共+私立+大学+短大+高専=2万人強 (『日本の図書館2004』による。専任職員のみ) これから…

大東亜の"pseudo library-school"閉鎖の理由(満洲の沃野に読書はあったか 15)

さてこれで大東亜図書館学の逸話たる「芝富読書指導者養成所」の廃止がわかる。 ちなみに,これを著者が書いているのは昭和20年の1月*1 財団法人満洲開拓読書協会が静岡県下芝富村に読書指導者養成所を設けたのは,去る昭和十九年二月十一日のことであっ…

大日本帝国最後の図書館本?(満洲の沃野に読書はあったか 14)

大阪出張から帰ってきたら,仕込んでおいた「代謄写」本のコピーが到着していた。 これはとっても×2めずらしいパンフレット。 めずらしすぎてわちきも古本では入手不可能と判断し,コピーを依頼したんだわさ。 なんてったって,昭和20年の上半期に印刷さ…

本を「整理」したくなってきた

二人の本を読んだら積読になっている本を整理したくなってきた。さっそくなじみの古本屋さんにtelするも…。出ない…。 あっ,ここでの「整理」ってのは一般語の意味ね。要不要の判断をして不要本を廃棄する(図書館用語でいうdiscardかな?)という意味。図書…

45年の時をへだてて(満洲の沃野に読書はあったか 13)

画像をごらんあれ。 名前が同じであろう。 中田邦造は「金丸村の梶井重雄,七塚町の東田平治,穴水町の川辺甚松といったすぐれた読書指導の実践家・理論家を育てた」*1とゆーことに相場が決まっておる(JLAの準正史(1992)でも踏襲)。もちろんそれはそうな…

宮武外骨翁、「図書館学」を語る 附.エロ本と図書館学

『宮武外骨著作集』には索引がない(´・ω・`) これでは、朝倉無声(朝倉亀三)の罪状(の詳細)がわからん。。。残念じゃ。 と思ったら、カンケーないけどオモシロ記述をハッケーン(^-^*) 図書 新科学の一に図書学あり、又図書館学あり、図書学は図書の性質形…

満洲開拓読書協会研究(満洲の沃野に読書はあったか 12)

ここへきてどどっと史料があつまりつつあり。 そんなかでも入手しあぐねてたもんがいくつか入手できそう(できた)んで。 とりあえずまとめておくなり 「満洲の沃野に読書はあったか」連載一覧 0)。・゚・(ノД`)・゚・。ウエエェェン くじハズレた〜:『社団法人在満同胞…

図書館オーラルヒストリーの嚆矢?

このまえたった500円で拾った 岡田先生を囲んで / 岡田温先生喜寿記念会. -- 岡田温先生喜寿記念会, 1979.6. -- (図書館の歴史と創造 ; 1) を読み進む。 岡田温を囲む座談会記録。帝国図書館時代,国会図書舘時代,図書館短大など大学時代の3回にわけて1978…

帰ったらむちゃくちゃレアな自費出版本がたくさん(満洲の沃野に読書はあったか 11)

各方面に追及しつつある満洲開拓読書協会。 まったくあきらめてた方面から朗報あり。ってか,帰ったらドカンと小包が(×o×) あわててあけると, キタ━━━━ヽ(・∀・ )ノ━━━━!!!! 日記改作仮性図書館本 戦時中の,それも昭和18年19年のことワンサカ 昭和19年に日…

ナチスドイツから日本の読書人のみなさまへ

またも戦時中の図書ネタをほりだしてきた畏友の応援をひとつ。 日独図書交流については、とりあえず思いついたのはこれくらい。 「帝国図書館蔵ドイツ寄贈図書(当館の蔵書から 14)」 『国立国会図書舘月報』(495)p.44(2002) この記事によれば。 対米戦…

新博物館態勢!

帰ったら,通販で頼んでた展覧会図録が届いてた(^-^*) 新博物館態勢 : 満洲国の博物館が戦後日本に伝えていること / 名古屋市博物館. -- 名古屋市博物館, 1995.9 本体500円。 これ,かなり前にジュンク堂の怪人さんか神保町のオタさんに教わったんだっけ… 古…

お仕事?

五反田の均一で 坂西志保さん / 『坂西志保さん』編集世話人会. -- 国際文化会館, 1977.11 200円。相場は3000円〜 これだから五反田通いはやめられない(^-^*) 坂西, 志保 (1896-1976) ‖サカニシ,シホは社会評論家。戦前,米国議会図書館に勤め1942年に浅間丸…

高橋健二文化部長の読書運動認識(満洲の沃野に読書はあったか 10)

文化部事務員さんは、読書運動なんかやっても役にたたねー、と思ってたとゆーけど(もちろん杉森のこと)。 文化部長さんは、それなりにきちんと読書運動にもつきあってくれてたみたいだよ。 部長さんの自伝『万華鏡』(1978)には、戦時中のことは、ほとん…