書物蔵

古本オモシロガリズム

大日本帝国最後の図書館本?(満洲の沃野に読書はあったか 14)

大阪出張から帰ってきたら,仕込んでおいた「代謄写」本のコピーが到着していた。
これはとっても×2めずらしいパンフレット。
めずらしすぎてわちきも古本では入手不可能と判断し,コピーを依頼したんだわさ。
なんてったって,昭和20年の上半期に印刷されたもんなんだから。モノグラフとしては大日本帝国最後の図書館本といえるかも。うーん奇妙o(゚ー゚*o)(ノ*゚ー゚)ノ奇天烈

どうやって見つけたか:OPAC検索の相場

NDL-opacにも,Web-catにも見当たらず。たまたま「ゆにかネット」http://unicanet.ndl.go.jp/psrch/redirect.jsp?type=psrchを(著者で)引いたらヒットしたのだ。
古めの文献をしらべるために日本国内でopacを引くときには,まずはNDL,つぎにWebcatは順当として,そのさきいくつ引くかってのは,あんまどこにもはっきり書いてない。
検索の相場ってゆーか,ここらへんまで調べれば,ふつうに調べたことになるよね,ってな情報がない。悉皆的なリンクhttp://www.jissen.ac.jp/library/frame/book-j.htm(それはそれでとても重要だが)か,ほんとの例示かのどっちかになってしまう。
世間様が求めているのは,その中間の,「どの程度ならまぁフツーに調べたことになるのか」ってゆー「検索の相場」なんじゃないか。
悉皆調査なぞ,そりゃあそれこそ専業でやってる人がやればいーんで。それに各図書館が抱えてる滞貨なぞ初手からあってもないよーなもんだし。
現在ただいまの「相場」のツール,「相場」のサイト。
これらを just in time で知らせてくれるようなサイトがあったらなぁ(じつはひとつあるのだという説もあり。ただこれは,材料のデータがころがっているだけだからここでは紹介はしないね)。
はなし戻すと,あまり有名でないけど,3番手にくるのが,「ゆにかネット」とゆー県立図書館の総合目録なのだ。
たまたま著者名でこれを検索したらヒット! びっくりしたよ。
もちろん,ほかの図書館でも未入力資料(「滞貨」ともいう)にあるかも知らんけど。参照可能な資料でないと論文に引用するのは控えることになっているし(他人の再検証が不能だからね)。どっかにあるかなぁ?
ネットで見つけてからコピーの入手までに2ヶ月以上もかかったよ。
でも山口県立にあったのは奇跡的。