書物蔵

古本オモシロガリズム

本を「整理」したくなってきた

二人の本を読んだら積読になっている本を整理したくなってきた。さっそくなじみの古本屋さんにtelするも…。出ない…。
あっ,ここでの「整理」ってのは一般語の意味ね。要不要の判断をして不要本を廃棄する(図書館用語でいうdiscardかな?)という意味。図書館用語の「整理」は,processingの訳語で,(受入登録したものの)書誌データを作成すること。「捨てる」と「入れる」で,ほぼベクトルが逆。これはlibrary schoolで習ったこと。そういえば「図書館の廃棄本」なんてゆー図書館本にも書かれていない項目がindexされてた。大昔に書いたわちきの記事予告に「廃棄本」ってあるから,南陀楼さんのブログ記事みて書こうと思っていたのだなぁ(ぜんぜん忘れてた)。

図書館の廃棄本

これについてもまともな研究や言説が館界に僅少なのだ。10年くらい前から実態として廃棄本の無償譲与が広まっているけど,ほんとに実態としてだけ普及したのみ。議論ほぼまったくなし。

いいことだよねー( ゚∀゚)メ(゚∀゚ )ノだよねー

ってゆーレベルを一歩もでず。そんなのいいことに決まっておるわい。
それに,いいかわるいかという観点に立てば,

いったいそれまで廃棄本はどーなっちゃってたの?

とゆー,道徳的倫理的さらには文化論的な問いが立っちゃいますよーん(誰も答えられまい)。
ちょうど1980年代にコピー機が普及してった時に,無料原則(図書館法がらみ)やコピーし放題(著作権法がらみ)の議論をきちんとしとくべきだったのにぜんぜんしなかったのと同じ事態が進行しておるのじゃ(あっ,また論文ネタ公開しちった…)。