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古本オモシロガリズム

図書館員って全国に何人いるの? (図書館の相場)

ちょっとくだらない啓蒙記事を考えてみた。

日本全体で、「図書館員」って何人ぐらいいるの?

873 + 130 + 14 572 + 92 + 6 599 + 410 + 123 = 22 799
国会+行政+公共+私立+大学+短大+高専=2万人強
(『日本の図書館2004』による。専任職員のみ)

これからいえることは。

日本の図書館員の、

10人のうち6人は、公共図書館員です。
10人のうち3人は、大学図書館員です。
20人のうち1人は、国会図書館員です。

毎年、図書館員になる人は

約600人です。
(22799÷38 60歳定年を想定)

「司書資格」取得者って年に何人ぐらい生産されるの?

1万人を超す(2003年度)

司書課程 司書講習 通信制課程 推計
 司書  7,180 1,309 771 9,260 1 万人以上
司書教諭 4,227 5,324 228 9,779 1 万人以上

三輪眞木子ほか「大学における司書・司書教諭教育の実態」(http://tsujikeita.hp.infoseek.co.jp/JSLIS_miwa.pdf)より。
文科省は統計をとっていない)
毎年600人しかない枠なのに、資格とる人が10000人もいるんだ。こりゃーたいへん。
これじゃー司書資格とっても図書館員にはなれんわいね。
死ぬほど図書館員になりたいひとはどーすりゃーいいのかなぁ*1
上記の数は、ざっくりしたもんにすぎんので、あまりアテにしちゃだめだよ。企業の専門図書館員が計上されてないし、小中高の学校司書や司書教諭も入ってないからね。

*1:司書課程でも司書講習でもない、図書館情報学の専攻があるとこへ入れ(転学でも学士入学でも修士でもいいから)。さすれば、ほぼ必ずどこかにはモグリ込めるであろう、というのはここだけのヒミツね(・∀・)/