書物蔵

古本オモシロガリズム

2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

悪魔の文字と闘った図書館人は正気?(囗にト2)

カキコ相次ぎましたので,まとめて… 囗にト,圕,囗に礀 件の岩波新書に秋岡梧郎起源説が述べられています。わたしは十数年まえ大学図書館で職員に業界内「略字」だと教わりました。 圕については文献も多いのですが,囗にトについては極めて限られます。そ…

囗(くにがまえ)にト(カタカナのト)

館界文字に囗+トというものがある。 囗に書を書き込んだ「圕」と意味は同じだけど,圕は1文字で立派な?漢字(支那文字)。これこのようにパソコンで表示もできるしね。この支那文字としての圕についてはここ(和製漢字とあるが,支那人が作ったんだから歴…

証文

『出版ニュース』(7月中旬号)をパラパラと… 図書館ネタがある。 メインは千代田区立図書館がこれから地場産業ともいうべき出版文化との連携を強化しますよ,という長いもの。 そのマクラに,なかなか耳の痛いことを。2つ。 レファレンスなどを強化さすべ…

日常

一日ぼんやり過ごす,っていつものこと… 久方ぶりにプレステの Panzer Front bis (それもベルリンのシナリオ)をやってみるが(画像),あっとゆーまに死ぬ(-_-;

風邪

このブログを初めてから病気らしい病気はしなかったんだけど,風邪ひいたみたい(-_-; 五反田・神田・浅草・銀座・さらに神田と「古書展めぐり疲れ」だねぇこれは。 「古い図書館員を調べる」はもうちっと待たれよ〜 そでれでも塩山芳明『出版業界最底辺日記…

なくなってた図書館本みーっけ

しばらく前からどっかへいってしまっていた図書館本(´・ω・`)ショボーン さっきやっと見つかった(*^o^*) これがないと図書館史研究がすすまないすすまない… 簡約日本図書館先賢事典 : 未定稿 / 石井敦編著. -- 石井敦, 1995 新書版なんで部屋の隅に隠れちゃってた…

『ベルリン陥落1945』の感想

『ベルリン陥落1945』読了。 全編,ソビエト軍の軍事的侵攻をおいつつ,ドイツ民間人の苦難を淡々と描き出しているルポ。強姦に焦点。 軍事史オタクだったわちきの印象にのこったのは… 部下にまともな兵力も授けず,美辞麗句まみれの(非合理的)指令を出し…

ゴッドハンド

友人達と会う。 もちろん,読書人の東京堂で。 と,ひとりが「東京古書会館でこんなもん拾いました」と。 青木実『外地・内地』作文社 平成5年 限定200部 を800円で。 あのー,わちきしばらくまえ五反田で買ったのは3000円だったんですけど〜 満鉄社員で…

レファ本と民間学(民間学の困難性2)

うーむ,やっぱり在野の研究家ってのはハンデがあるのー(これについてはこの前はなしたね。) 都立や国立に通ひつめなければ,大学や大出版社のメンバーならすぐわかることもなかなかわからん 黒岩さんや南陀楼さんのようにフリーの書き手はそういう意味で…

大日本図書館協会事務局員・杉森久英

南陀楼さんやu-senさんなどがたまたま話題にしている杉森久英。 わちき,ぜんぜん知らんかったが,なんと(×o×) 事務局内部のハナシは〜? 昭和20年4月に大日本図書館協会に就職しとる! で。 昭和21年の10月にはやめちまってるけど。 協会の事務局員で文筆…

ん? 時代は国民読書(・∀・)

『出版ニュース』(7月上旬号)をみると… 「読書推進を国民運動へ」という記事が。 元・衆議院議員の肥田センセだね。中身をよむと、出版文化産業振興財団(JPIC:平成3年設置)の理事長になったから決意表明ということらし。 で、おなじ号の巻頭言をみると…

夏の古書展はご用心

今日も大変(×o×)だった。 暑いのなんのって… 去年、下鴨神社・糺の森(京都市)でまるでニューギニア戦線のような思いをしたけど。 それとはまた違う… ガレージで:ぐはっ! わちきは五反田のガレージ均一でうごめいていたのだが… 暑いだけじゃなく臭い!

司書道(librarianship)は「学」なのか?

で。 わちきのブログ,館界の流言浮説をおもしろおかしく語るだけでも十分価値ありなのだろうし(って他にそういうものがない。館界は善人ばかりだから),図書館学ならぬ図書館学評論だからそれでもいいわけなんだけど,そこをあえて文献実証で固めるのがわ…

古本道は「学」それとも評論?(民間学の困難性1)

『図書新聞』『週刊読書人』(2006.6.30)p.6になないろ文庫主人が,高橋輝次『関西古本探検』(右文書院2006.5)の書評を載せている。 で,いくつかの瑕疵を指摘。 要するにレファ本のハナシ。著者が古書目録の目録はないだろう,と書いているが,それならあ…

帰ったら東田平治さんが待っていた(×o×)

そうなのじゃ… ここしばらく… 東田さんの情報を求めて東奔西走… 著作リストや年譜も作業用にまとめていたんよ… そして住みかへ帰ったら,このおととい頼んだ地方出版物が届いていたのだ… どうせ大したことなかろーと開いたら…

エロ雑誌?を求めて東奔西走す

東田平治の肖像(写真)をうつそうと昭和18年の図書館雑誌をさがしてみた。 ニットキョウ 何年か前,茅場町に移転した図書館協会の資料室にならあるだろうと,めずらしく協会へ行く。 資料室へ行く前に1F販売コーナーで本を立ち読み。ここは図書館関係の灰…

デパート展

今日はデパート展の初日が2つも重なっている。困るなぁ。 ということで10:00から始まる浅草松屋へ。 思ったより人が少ない… 開店と同時に飛び込むも,一巡してあきらめた。量も少なめだし質も… すくなくともわちきむきでない。20分で早々に切り上げ…

明日はどっちだ?

あしたはどっちだ? って銀座かなぁ。

奇跡だ……(・o・;)

知りたいけど絶対にわからないだろーな、ってことない? 「○○史の決定的瞬間」*1のことを知りたい。 けど史料・証言がなけりゃあ、それはわからない。 で、想像するのはまだよいほうで、どうしても知りたいとなると、史料が創られることもある。 「コンスタ…

画像の和歌 読めなかった□の部分は変体仮名の「の(能)」ではないかと。 (^-^;)アセアセ これで国文がわからんことがバレた けふも又 習ひし書をとりいだし 学びのあこをかへりてぞみる 作者によるイラストつきだから情景ははっきりしてるね 書はこの場合…

音羽館で

友人は徳永康元(訂正:千野栄一)氏の饅頭本をみつけ,買っていた。限定300部と奥付にあった。いまみたらどこの図書館も持っていないみたい(・o・;)(だから書誌事項も書けない)わちきの3倍ものしりで,わちきの3倍,めずらし本をこの人は集めているから…

高円寺へ行く

ん? なぜに日曜なのか… こっちも本業でいそがしいそがし(^-^;)アセアセ 昨日は高田馬場Bigbox展にとどめておく でもだれぞに職務に専念せい,と言われたのでセドリに (・∀・) もちろんだれぞに激励?されたので銀座・上野の松屋もいくぞよ。 それはともか…

国民読書運動と書物奉行(私)の奇しき因縁

中田邦造の読書指導運動には,当然,指導者が必要になるわけだが… その一人が東田さんであったというわけ。 堀内庸村,梶井重雄氏*1,佐藤忠恕などは,この戦時読書運動の指導者として日本図書館界にデビューしたのであった。 もちろんプロデューサーは不思…