書物蔵

古本オモシロガリズム

圕

先行文献を(囗にト5)

数年前1000円で買った秋岡の著作集。これに寄稿されてた清水正三の文章から、例の館界文字「囗にト」の起源論についての先行文献が見つかった。 といっても、いままでの議論の構造にはあまり影響をおよぼさないんだけどね。 清水正三「〓のルーツ」『みんな…

館界文字の起源論(囗にト 3)

「圕(としょかん)」の略字体、「囗(くにがまえ)にト」については2回ほどブログに書いたが。小河内女史つながりで秋岡梧郎の論集をみてたら、ずばりこの起源を書いた文献があるようだ。 それによれば、清水正三がおそらく1977年に『みんなの図書館』へ「…

悪魔の文字と闘った図書館人秋岡梧郎(囗にト3)

つづきね。 去年の春だったか,所沢で1000円で買ったこれを。 秋岡梧郎著作集 / 秋岡梧郎著作集刊行会. -- 日本図書館協会, 1988.11 なんだ。ちゃんと載ってるね。 『学生カナ筆記法』という不思議な本のなかで,筆記用省略記号を自分の専門領域で作るように…

悪魔の文字と闘った図書館人は正気?(囗にト2)

カキコ相次ぎましたので,まとめて… 囗にト,圕,囗に礀 件の岩波新書に秋岡梧郎起源説が述べられています。わたしは十数年まえ大学図書館で職員に業界内「略字」だと教わりました。 圕については文献も多いのですが,囗にトについては極めて限られます。そ…

囗(くにがまえ)にト(カタカナのト)

館界文字に囗+トというものがある。 囗に書を書き込んだ「圕」と意味は同じだけど,圕は1文字で立派な?漢字(支那文字)。これこのようにパソコンで表示もできるしね。この支那文字としての圕についてはここ(和製漢字とあるが,支那人が作ったんだから歴…