書物蔵

古本オモシロガリズム

囗(くにがまえ)にト(カタカナのト)

館界文字に囗+トというものがある。
囗に書を書き込んだ「圕」と意味は同じだけど,圕は1文字で立派な?漢字(支那文字)。これこのようにパソコンで表示もできるしね。この支那文字としての圕についてはここ(和製漢字とあるが,支那人が作ったんだから歴とした漢字)。
囗にトは,ネットでググルと,そーゆーもんがある,という言及だけはある(典拠を示すのはなし)。
けど,囗にトは,日本の漢字(国字)なんだとはっきり書いてある本をはじめて見た。
これは買わねば。
日本の漢字 / 笹原宏之. -- 岩波書店, 2006.1. -- (岩波新書)
しかしこの著者,どうやって知ったのだろう。
もちろん,囗にトあるいは圕といい,図書館人,館界というも,容易に図書館中心主義(図書館天動説)に堕してしまうものだから,シロト衆にしたりがおで講釈しないほうがいいんだけどね。まぁ,内部のお遊びということで。