書物蔵

古本オモシロガリズム

エロ雑誌?を求めて東奔西走す

東田平治の肖像(写真)をうつそうと昭和18年図書館雑誌をさがしてみた。

ニットキョウ

何年か前,茅場町に移転した図書館協会の資料室にならあるだろうと,めずらしく協会へ行く。
資料室へ行く前に1F販売コーナーで本を立ち読み。ここは図書館関係の灰色文献や同人誌が拾えたり,品切れかと思ってた本(まあそれでも昭和50年ごろ以降だけど)が転がってたりするから要チェックなのじゃ。
読書運動 / 叶沢清介. -- 日本図書館協会, 1974. -- (図書館の仕事 ; 16)
定価1000円で買う。

中田邦造の)青少年文庫運動は,1934年(昭和9年)10月から,県下各地の町村図書館の事業として活動を開始した。この活動は金丸村の梶井重雄,七塚町の東田平治穴水町の川辺甚松といったすぐれた読書指導の実践家・理論家を育てたが(後略)

と戦前の読書運動という項目にちょこっとだけ出てくる。この「仕事」シリーズ,ほとんど集めたんだけど(その大半は古書現世の均一に100円で出てた),いくつか欠けてて,その1冊。
1966年に企画されたこの仕事シリーズは1986?年だかの選書シリーズに引き継がれたんだけど,わちきは仕事シリーズの方が好き。もちろん状況は全然かわってしまって実務にそのまま使うことはできないんだけど,選書の著者達より仕事の著者達のほうがアタマがいい感じがするのだ。概念整理や歴史的な把握ができているというか。
ほかにも
日本図書館協会百年史・資料. 第4輯. -- 日本図書館協会, 1989.3
日本図書館協会百年史・資料. 第2輯. -- 日本図書館協会, 1986.5
とかも。
それから資料室へ。三宿にあったころの古い会館の資料室は入ったことあったけど新しくなってからははじめて。広いけど…
 図書館雑誌はリプリント版しか開架に出てない… これでは目的は達せない。原紙を出せ出せ〜,って言えば出てくるだろうけど,あまり目立ちたくないんで黙って出る。自動出納だったら気軽に申し込めるんだけど… って図書館雑誌はエロ本ですかい (・∀・)
ってか図書館で図書館雑誌を要求することほどエロくって恥ずかしいことないよ。十中八九,職員が緊張するのが伝わってくる。

某区立図書館にて

ということで近場の区立中央館にいき図書館雑誌を要求。
あ,やっぱり変なカンジ。で…

「図書館の雑誌ですか?」と貸出カウンターの元オネーさん
図書館雑誌! 業界誌です」とわちき

出てきたものはやっぱりリプリントだった(・o・;)
しょーがねーなぁ,とレファレンスカウンターへ。
お! 禿げたおいちゃん(元青年か)がいる。これは期待できるかも…

「○○図書館,戦前からありますよね〜 あそこ戦前の雑誌,持ってますかね。それとも中央館で管理してるんですか」
「さあ〜 たしかに古いですが」
「ほら,この○○図書館目録」と彼の後ろにあった目録を指して「これ図書だけですが,雑誌はないんですかね〜」
「さあ〜 ないんじゃないでしょうか」

って,ぜんぶわちきが誘導尋問してるだけじゃん!!!
結局,昭和18年図書館雑誌ホンモノはあきらめる。今から都立中央いってもな〜