中田邦造の読書指導運動には,当然,指導者が必要になるわけだが…
その一人が東田さんであったというわけ。
堀内庸村,梶井重雄氏*1,佐藤忠恕などは,この戦時読書運動の指導者として日本図書館界にデビューしたのであった。
もちろんプロデューサーは不思議な魅力をもつ中田邦造。
と…
いま,堀内庸村の本をみたらば… なな,なんと!!!(×o×)
東田蔵書
という蔵書印が見返しに!!!
国民読書と図書群 / 堀内庸村. -- 青年文化振興会出版部, 1943
東田って… 東田平治?
「贈呈」ってハンコが直上に押してあるから,出版された当時(昭和18年5月)に関係者から関係者へと贈呈されたものということになる。
当時の関係者で東田って人は?
うーむ。
これを奇しき因縁といわずしてなんといおう乎…
さらに…
な,な,ナント! 直筆入りリボン栞が!!! それもイラスト入り
けふも又
習ひし書をとりいだし
学び□あこをかへりてぞみる
東田さんの筆跡,だれか知ってる人いないかなぁ… って梶井さんが知ってるのか…
これは我ながら不思議なんだけど
中田のイメージって糸賀先生にだぶるのだ。って先生自身は「自分は宮本常一をまねとる(要旨)」って言ってるけど。
「このご時世に,当局の理解を得ずしてどっから予算をひっぱってくるというのか(これまた要旨)」ってスタンスが実は同じなのだ
業界の左翼チックな人々は協会や同人誌にヒッキーしてるとこなんかも,当時の浪江ケンや渋谷国忠みたいだし(って浪江はホンモノの左翼なんだけど(^-^;))
*1:ご存命