書物蔵

古本オモシロガリズム

貸本屋

高等貸本屋(新式貸本屋)は共益貸本社が最初?

『東京百事便』を見ると、共益貸本会社(京橋区三十間堀一丁目)が「府下に於て内外書の貸与を初めしは此社を以て嚆矢とす」としてる。 前日のM語録 18世紀末、出版物の大量生産が始まり、大衆も本を読むという読書革命が始まる。精読から散読(≒多読)へ…

絵草紙屋→絵葉書屋、貸本屋→雑誌回読会

森サンがいうように、やっぱりこれが、近代日本出版史の基本書なんだなぁ… 出版興亡五十年 / 小川菊松 著. 誠文堂新光社, 1953 ちゃんと、近世から近代初頭にかけての重要な読書装置、貸本屋についてどの企業に注目すればいいか、これからわかるよ(´・ω・)ノ…

日本貸本屋史における時代区分について

書物蔵:古本オモシロガリズム ‏ @shomotsubugyo 4月2日書物蔵:古本オモシロガリズムさんがアヒールをリツイートしましたそうそう。貸本屋はコンビニ並みの普及。書物蔵:古本オモシロガリズムさんが追加 アヒール @keep_on_mono 昭和30年代、全国に貸本屋が3万軒あ…

なんだ、小説貸本所っていったのかぁ新式貸本所でないとこは

明治大正諷刺漫画と世相風俗年表 / 岩崎爾郎, 清水勲. 自由国民社, 1982 - 131 ページ 66 ページ 貸本所はやる江戸時代からあった貸本屋は本をかついでお得意さんの家まで届けていたもので、明治^年代まで統いていた。印刷が発達して本が安く買えるようにな…

公共図書館の冒険を読んで

第2章 図書館ではどんな本が読めて、そして読めなかったのか 森サンと当該章について話していた。 その時に、レンタル、ということでいえば、レンタル専用コンテンツが開発された、ということが大切とて、街のビデオ屋はそもエロビデオのレンタルを当初主軸…

新式貸本屋は公共図書館だった

書物蔵:古本オモシロガリズム ‏ @shomotsubugyo書物蔵:古本オモシロガリズムさんが亀山インターをリツイートしましたすごい(*ω*;)´´ いろは貸本店の場所、はじめてしったいろは貸本店のような「新式貸本屋」は江戸時代の貸本屋とちがって、まじめな本、…

文献メモ

松永瑠成「誠光堂池田屋清吉の片影 : 文書からみる明治期貸本屋の営業と生活」『中央大学国文』(60) 19-35,2017-03,

読書史と貸本屋

書物蔵:古本オモシロガリズム‏ @shomotsubugyo 9月29日自己紹介改訂 古本蒐集家。古本史、古本屋史、図書館史などに興味。警備員、出納手などを歴任。元司書。いまはせどり師??? 下記ブログ閉鎖中 ↓ 古本コレクター。読書史、古本屋史、図書館史などを研…

年の瀬にまた驚く\(◎o◎)/! 金沢文圃閣の書誌が朝日新聞でイチオシ!?

きのふ、深夜、友人たちと学問談義でもりあがり、さらに帰宅後ネットでエロパロやらなにやら見ていたので寝坊して起き出し、つきたてのモチを大根おろしでモニュモニュと喰ひながら新聞書評欄を見てたら、今年の成果とて書評委員が顔出しでそれぞれ「ことし…

万城目 学氏の無料貸本屋批判(ってか複本寄贈収集批判)

万城目学氏といへば、わちきの興味があるモリミーの盟友(といふかライバル)。 そのマキメ氏がかようなる図書館批判を呟いてをった。 図書館が新刊本をじゃんじゃん貸すのは、住民が払った税金に対する公共サービスでもあるし、文化的にも必要だし、まあ、…

回覧業は改めさせ図書館的使命を持たせるべき

田代金宣(内閣情報局情報官)が昭和16年にオモシロいことを言っている。 田代は「出版新体制」下における小売商の組合加入について触れているのだが、本業でない小売店、つまり、「子供絵本」を扱う「玩具屋」「文房具屋」、「楽譜を扱う者」を組合から排除…

『貸本屋日記』という本

以前、伊吹ふみ子『古本屋日記・老残随想』(三茶書房 平成8年)という本*1を読んだことがあったが(http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20050318/p1)それと似た感じ。もちろん三宅は、若いころ、――といっても三十代の頃だけど――、交通公社満洲支社に努め…

(財)東京移動図書館について

楠田の「動く図書館」にめでたく当選したわちきであってみれば、「移動図書館(traveling library)」と聞いてピキーンときたわけだけど。 (かきかけしかしこの事典はわりとオモシロ。 矢田績(やた・せき)の創設にかかる「名古屋公衆図書館」もこれに立項…