書物蔵

古本オモシロガリズム

なんだ、小説貸本所っていったのかぁ新式貸本所でないとこは

明治大正諷刺漫画と世相風俗年表 / 岩崎爾郎, 清水勲. 自由国民社, 1982 - 131 ページ
66 ページ
貸本所はやる江戸時代からあった貸本屋は本をかついでお得意さんの家まで届けていたもので、明治^年代まで統いていた。印刷が発達して本が安く買えるようになり貸本屋もすたれてきたが、^年代に入って「小説貸本所」が東京にふえてきた。~近来、稗史小説類を買ふて読むよりは借りて読みたがる連中の多きより、又もや「小説貸本所」といふもの府下いたる処の小本屋に出来、相応に収入あるを聞伝へて昨今は荒物屋、翫弄物屋、煙草屋等にても三、四十冊の小説実録物等を並べて貸本星を片商売にする者殖えたり」( ...

つづき

書物蔵:古本オモシロガリズム
‏ @shomotsubugyo
3月18日

書物蔵:古本オモシロガリズムさんが信州自由古書園をリツイートしました

内務省衛生局蔵版・衛生思想涵養資料「肺結核及消化器性伝染病蔓延系統図 附図解」(大正7年 有朋社)
いやぁアリガタイ。
この画像ではじめて、「小説貸本所」なるコトバを知りました。

書物蔵:古本オモシロガリズムさんが追加
信州自由古書園
@oburo72
「吸付煙草を貰ふたり 古本を借りるのは危険です...」
内務省衛生局蔵版・衛生思想涵養資料「肺結核及消化器性伝染病蔓延系統図
附図解」(大正7年 有朋社)に収録。
下の図の説明には「小説かし本所」とあります【再録】
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書物蔵:古本オモシロガリズム
‏ @shomotsubugyo
3月18日

明治10年代に、江戸式の和本デリバリー貸本屋が衰退。
これはいいとして。
同時期に「新式貸本屋」が台頭。これは、『明治期「新式貸本屋」目録の研究』(2010)で詳述。
なれども。。。
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書物蔵:古本オモシロガリズム
‏ @shomotsubugyo
3月18日

新式貸本屋は、洋書や洋本、マジメな本を貸したから「新式」。
では、読み本など、稗史、小説を貸していた江戸式貸本屋に替わったものは?
それについての記述が、上記、本にほぼまるで―正確には1パラグラフしか―記述がなかったのよ(´・ω・)ノ
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書物蔵:古本オモシロガリズム
‏ @shomotsubugyo
3月18日

論理の問題として、江戸式貸本屋の衰退をうけたのは新式貸本屋ではありえない。
一部はニューメディアたる新聞紙掲載の続き物、に流れただろうし、
一部は続きものの単行本化、江戸戯作の単行本化に流れただろうけれど。

やはり、稗史小説を貸すあきないはあったはずなわけで、それはどう呼ばれたかと
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king-biscuit
‏ @kingbiscuitSIU
3月18日

全くの当て推量ですが、店舗構えてでなくそれこそ近世以来の行商スタイルというか、荷にして宿場や温泉その他に置いてまわる形態だったんじゃないですかねぇ。いまのラーメン屋定食屋なんかに置かれているマンガ誌なんかのイメージで。
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king-biscuit
‏ @kingbiscuitSIU
3月18日

髪結い床や桂庵、ちょっとした商家から置屋遊郭、もしかしたら女工の多い工場の寄宿舎なんかも想定してみたんですが。
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書物蔵:古本オモシロガリズム
‏ @shomotsubugyo
3月18日

はい。
デリバリー式も残ったわけですが、ひとつにはそれは
新式貸本屋。これは目録が必要になりますし、洋書や学問書が借りれるのが売りで、大きなものでした。
あとは大正にはやった雑誌回読会。

洋装本の小説類をもってデリバリーしていた貸本屋も想定できますが、ちょっと見つけられていません。
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書物蔵:古本オモシロガリズム
‏ @shomotsubugyo
3月18日

今回、わちきが入手した「小説貸本所」というコトバは、まさしく新式貸本屋とついになるものなので、ちょっと喜んでいたわけです。
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‏ @shomotsubugyo
3月18日

このことばでグーグルブックを引くと。

明治大正諷刺漫画と世相風俗年表 / 岩崎爾郎, 清水勲. 自由国民社, 1982 - 131 ページ
66 ページ
貸本所はやる江戸時代からあった貸本屋は本をかついでお得意さんの家まで届けていたもので、明治^年代まで統いていた。印刷が発達して本が
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‏ @shomotsubugyo
返信先: @shomotsubugyoさん、@kingbiscuitSIUさん

安く買えるようになり貸本屋もすたれてきたが、^年代に入って「小説貸本所」が東京にふえてきた。~近来、稗史小説類を買ふて読むよりは借りて読みたがる連中の多きより、又もや「小説貸本所」といふもの府下いたる処の小本屋に出来、相応に収入あるを聞伝へて昨今は荒物屋、翫弄物屋、煙草屋等にても
2:09 - 2018年3月19日

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king-biscuit
りんご♪(´ε` )

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‏ @shomotsubugyo
3月18日

返信先: @shomotsubugyoさん、@kingbiscuitSIUさん

三、四十冊の小説実録物等を並べて貸本星を片商売にする者殖えたり

と出ます。
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森 洋介
‏ @livresque2
3月19日

無徴(無標unmarked)の原則により、普通のものなら何も附けずただ「貸本屋」と呼んだ筈。殊更に小説貸本所と稱する場合、小説でない貸本と辨別してをり、多分、近代小説以前の草双紙類との差異が始め。柳田泉(1894年生)『明治の書物・明治の人』に祖母が利用した母方の親戚の貸本屋の品目が見える。
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‏ @shomotsubugyo
3月19日

なるほど(・o・;)
>普通のものなら何も附けずただ「貸本屋」と呼んだ筈
論理的にはそうなりますな

「新式」というも、やや後からの呼称ですし
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king-biscuit
‏ @kingbiscuitSIU
3月19日

「小説」を普通に楽しみとして読めるような人がたって、どのように増えていって、同時にそんなもの読めない人がた(他のもの読んでた、も含め)とどのように共存していたのすかねぇ……(小並)
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‏ @shomotsubugyo
3月19日

大正期だと、
ブルジョワ、サラリーマン→現代風俗小説
農民、都市の庶民→講談、時代小説(髷物)
なのでは、と森サンに聞いた憶えが…(^-^;)
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king-biscuit
‏ @kingbiscuitSIU
3月19日

「声」に近い文字との距離で「階層」「階級」を見てゆく外道民俗学(だかなんだか)史観なのすよ(=゚ω゚)ノ
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書物蔵:古本オモシロガリズム
‏ @shomotsubugyo
3月19日

なるほどぉ…
「声」ですか(゜〜゜)
わちきはてっきり、描かれた事物ばかり考えてました

けど、出版史がいわゆるメディア、コンテナという外身に注目するものなら、声という手段からの距離ではかる、という視点は目から鱗でござる
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森 洋介
‏ @livresque2
3月19日

最初の圖版https://pbs.twimg.com/media/DYe3ymQV4AAqkYE.jpg …、貸本利用者が若い女性で書名は『小説 不如歸』と讀め、いかにもな偏見込みのステロタイプ徳冨蘆花は勿論、村井弦齋とか塚原澁柿園とか村上浪六とか(「大衆小説」と言ふ大正末の呼稱を明治に遡及適用するのは問題含みだけど)。少年向けなら立川文庫も講談由來。
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king-biscuit
‏ @kingbiscuitSIU
3月19日

浪六……。・゚・(ノД`)・゚・。

割と面白いんすよねぇ、文体その他ひっくるめて。なんであそこまで徹底的に「無視」されてきとるんかとかねがね。
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king-biscuit
‏ @kingbiscuitSIU
3月19日

と言うて、とてもあの浪六もの全部揃えられもできず、ちみちみ拾うてはめくってみる程度なんで偉そうには言えんですが(´ω`)
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森 洋介
‏ @livresque2
3月19日

森 洋介さんが森 洋介をリツイートしました

https://twitter.com/livresque2/status/579561869137952768村上浪六が再評價されないのはマッチョなますらをぶりが近代文學主流のたをやめぶりに背く所爲かも。
なほ近代文學研究でも文字から「聲」を見出す傾向は、平田由美『女性表現の明治史 樋口一葉以前』、宗像和重『投書家時代の森鴎外 草創期活字メディアを舞台に』等に見ゆ。

森 洋介さんが追加
森 洋介
@livresque2
村上浪六伝、とかってなんでないん?@kingbiscuitSIU 自傳らしき覆面居士『波瀾曲折 六十年 浪六傳』(一九二七年、還暦記念)と三男の村上信彦に「虚像と実像 村上浪六 」(『思想の科学』1959年10月號)あり、それ以上を求めても得る所無ささう。小説全部讀むの辛い。
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