書物蔵

古本オモシロガリズム

高等貸本屋(新式貸本屋)は共益貸本社が最初?

『東京百事便』を見ると、共益貸本会社(京橋区三十間堀一丁目)が「府下に於て内外書の貸与を初めしは此社を以て嚆矢とす」としてる。 

前日のM語録

18世紀末、出版物の大量生産が始まり、大衆も本を読むという読書革命が始まる。精読から散読(≒多読)へ。
相対的に知的優位を脅かされたブルジョワは出版物を蓄積する手法で知的優位を保とうとする。蓄積、つまり書斎。生産量の拡大、精読から散読、という同じ読書革命の元でも、出版物をフローとしてしか接することができない階層が、知的下層に止まり、ストック化できる階層が上層。

なるへそぉ。
しかし一歩論をすすめると、そのストックをストックしっぱなしで顕示的に消費するのでなく、適切な排列でのストック化でリファー(つまりストックを随時フロー化)することができることが、本当の知的上層だったのでは、と言いたくなるね(o^ー')b
まだ読んでない「情報爆発」あたりに書いてありそうな気もするが。
ストックのフロー化は、出版物においては、ライブラリにおけるレファレンス、という具体になるのでありはしないか(σ・∀・)