第2章 図書館ではどんな本が読めて、そして読めなかったのか
森サンと当該章について話していた。
その時に、レンタル、ということでいえば、レンタル専用コンテンツが開発された、ということが大切とて、街のビデオ屋はそもエロビデオのレンタルを当初主軸にしていて、そこに陳列されたエロビデオはみなレンタルを前提に商品化されたものであったと。
エロかどうか、というのはこの際、副次的な要素で。むしろ、プライベートなものかどうか。エロコンテンツはもともとパブリックに取引できないもの、として、裏稼業の人達(やーさん等)がなりわいとしていたのであった。
またブルーフィルムなどもそうで、これは受容様式も、みんなで映写機を用意して秘密上映会を行うという、個人で受容するものではなかったりもした。
エロコンテンツをめぐっては、生産、流通、小売り、受容の各段階で、コンテンツのフォーマットごとに、パブリック/プライベートの相克があり、それを図式化したらオモシロかろう。
時代順 | 生産 | 流通 | 小売・貸借 | 受容 | |
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枕絵 | 版元 | 絵草紙屋 | 同・貸本屋 | 個人 | |
淫本 | - | - | - | - | |
エロ写真 | - | - | - | - | |
エロ絵葉書 | - | - | - | - | |
エロ雑誌 | - | - | - | - | |
エロ新聞 | - | - | - | - | |
ビニール本 | - | - | - | - | |
ブルーフィルム | - | - | - | - | |
アダルトビデオ | - | - | - | - |