書物蔵

古本オモシロガリズム

出版

クニゾーたんの出版論および部数論

中田邦造「出版文化と圖書館事業」『文献報国』7(12)(66)p4〜7(1941-12) 即ち書物には、専門学者の参考書の如きものもあり、一般国民の慰安のための書物もあります。前者の如きものは僅々五百sつもあれば十分に需要者に行き亙ものもあrますが、然し後者の…

赤本ゾッキ本流通史の基本図書

帰ったら届いていた。やうやく安く入手できた。 全国出版物卸商業協同組合三十年の歩み. -- 全国出版物卸商業協同組合, 1981.6 ※アマゾンマケプレ コスモ堂2500円 みなさまもご承知の通り、わたくし共の組合は、江戸時代の「地本草紙問屋仲間」の流れをくむ…

びっくり

趣味の地図史で、火保図、外邦図、地図統制の3つを考えとったんだけど、火保図はたんとうしゃさんがやってくれそうだから任すとして外邦図はここ数年でものすごーく研究が進んだやうである。 ぢゃあ、地図統制でもやるべ、その手がかりには統図番号がイチバ…

979位に金沢文圃閣を

『出版ニュース』(2009.5中下)の日本の出版統計の中で、979位に金沢文圃閣を発見す。2007年には11点、2008年には9点を発行したとのこと。

近代奥付研究史概観

なんでもいちおうチェックすべきは、それまでに誰か論じてないかということ。 いちばん安易なのは、雑索を論題で引いて見ること。それでめぼしい文献にあたる。 奥付についてもきっと誰かがどこかで「研究」しとるんではないかと。そんで、ちと見てみた。古…

画期的奥付研究かも

デイリースムースさんところで言及されてた記事を遅ればせながら見てみる。 高梨章「戦時の本の奥付を見る」『日本古書通信』(933)(2007.4)p.24-26 著者はつぎの4つに就いて論じている。 定価表示の上にある○に停の記号「マルテイ」 「発行承認番号」 …

消えていく出版社のハナシ3 (〃^-^)φ

『雑誌年鑑』昭和17? 国民書道 A5 32 出 無 一五 二・一六 書道の全般に亘り斯道者を導くべくを目的とす(昭十三・四)◎志水松太郎 峯文荘 『雑誌年鑑』は、対米戦直前に出版年鑑が、書籍(単行本)年鑑と雑誌年鑑にわかれて2本立てになったときの片一方。…

地図出版史研究概観(・o・;)お堅いタイトルなり…

Hisakoさんのブログ記事、森鴎外著『東京方眼図』に思わずカキコしたのにつられて、こちらにもカキコ 地図出版史研究の4領域 日本の地図史研究をば、とりあえず4つのジャンルにわけて考えたい。 前近代 近代 官撰 伊能図 地形図 私撰 切絵図 都市図 あわて…

消えていく本屋の話:志水松太郎の大日本出版社峯文荘

不思議な出版人:志水松太郎 出版社のやり方についての本を、自分で書いて出版することから出版社をはじめるという、珍妙な形で出版をはじめた志水松太郎。彼の興した「大日本出版社峯文荘」(当初は峯文荘)についてちょっと調べてみた。 戦前の『出版年鑑…