書物蔵

古本オモシロガリズム

立ち読み

1911年前後、神保町の古本屋露店配置と、中西屋の二階

『かんだ』141号(平成7年12月)に、木内武郷(神保町のカバン店「レオ マカラズヤ」三代目)が「神田の青春ありやなしや」という記事を書いている中に、これは家に伝承されたものであろう「昭和12年12月、駿河台下すずらん通り、歳末大売り出しの飾り」と題…

日清戦争当時、絵草紙屋は「街頭テレビ」みたい

日清戦争当時、絵草紙屋は「街頭テレビ」みたいな機能をはたしていた。 山下重民「戰時東京市中の實况」『風俗画報』(85)p2~5(1895-02) 去年以来、何処の絵草紙店に至るも、其店前には観客常に市を成せり。店頭掲くる所を見れは、皆是れ征清の新版画な…

資料メモ

リバーフィールドさんに教えられ(^-^) 1932/7/15日本雑誌協会の特別委員会,店頭における立読み・販売業者による不正返品防止策として雑誌をアンカットにする案をとりあげて協議.これが業界に波紋を生じ,主婦之友社は反対意見を文書で具陳し,販売業者…

「立読み」の概念整理

「立読み」の概念整理 日国を引くと「立ったままで読むこと。特に、書店の店頭の本を買わないで立って読むこと」とあり、1946年の用例が示されている。 同じ漢字表記で「たてよみ」という語も立項されており、こちらは「名調子で読むこと。調子をつけて、よ…

立読み史資料

新生の「三和」を背負い立つ人々 : 顔触に見る新興の意気 大阪朝日新聞 1933.8.23 (昭和8) 森信君は四十三年の東京帝大政治科出で鶴見祐輔君あたりと同級、学校を出ると直ぐ山口に入り大正十三年には取締役兼東京支店長として腕を揮った。〜しかも俳句に興味…

立読み関係文献

横山泰三「立ち読み」『家庭文化』3(1)p.42(1947-01) ・無記名「立ち読み」『』()【20世紀メディア情報データベース】 ・無記名「千葉・立ち読みいろいろ」『彷書月刊』87()【1992年12月】 ・無記名「野口悠紀雄が再び「超」反論 「Ronza」の"立ち読み書…

書店での立ち読みはいつから?

100円で森さんに拾ふてもらふた中に、こんなんがあった(´・ω・)ノ 河原淳「コラージュ的宮武外骨論」『思想の科学』(30)p.12-20(1974.5) どうやら河原, 淳, 1929-2006 || カワハラ, ジュン, - は、「いずれ「宮武外骨伝を執筆するつもりで、資料をあれこ…

書店での立ち読みはいつから? 2

1996年からは「座り読み」もある 「立ち読み厳禁 座り読み歓迎」というキャッチコピーで、座って試し読みできることを大々的にPRしたのは、1996年にオープンした大阪のジュンク堂難波店(現千日前店)が最初だったようだ。 「(サザエさんをさがして)立ち読…