書物蔵

古本オモシロガリズム

立読み

「立読み」の概念整理

「立読み」の概念整理 日国を引くと「立ったままで読むこと。特に、書店の店頭の本を買わないで立って読むこと」とあり、1946年の用例が示されている。 同じ漢字表記で「たてよみ」という語も立項されており、こちらは「名調子で読むこと。調子をつけて、よ…

立読み史資料

新生の「三和」を背負い立つ人々 : 顔触に見る新興の意気 大阪朝日新聞 1933.8.23 (昭和8) 森信君は四十三年の東京帝大政治科出で鶴見祐輔君あたりと同級、学校を出ると直ぐ山口に入り大正十三年には取締役兼東京支店長として腕を揮った。〜しかも俳句に興味…

ぬすみ読み

この業界用語は今もつづく立ち読みのことで、大正末期の円本以前に、銀座の有力書店が立ち読みを禁じたことから始まる。定価販売と省労力の対策には店番店員を減らして立ち読み追放しかないと、店主が自ら立ち読み族に叩きをかけて追い払った。追われた彼ら…

立読み関係文献

横山泰三「立ち読み」『家庭文化』3(1)p.42(1947-01) ・無記名「立ち読み」『』()【20世紀メディア情報データベース】 ・無記名「千葉・立ち読みいろいろ」『彷書月刊』87()【1992年12月】 ・無記名「野口悠紀雄が再び「超」反論 「Ronza」の"立ち読み書…

立読みの近代史

立読みの近代史 ■明治8年:日本で初めての立ち読み じつは坐売り? 字引■立ち読みの要件1■立ち読みの要件2 読む側が買えないこと 金の不自由な層 子ども 学生■立ち読みの要件3 店側が容認しうる条件で商品を陳列していること cf古書店

書店での立ち読みはいつから? 2

1996年からは「座り読み」もある 「立ち読み厳禁 座り読み歓迎」というキャッチコピーで、座って試し読みできることを大々的にPRしたのは、1996年にオープンした大阪のジュンク堂難波店(現千日前店)が最初だったようだ。 「(サザエさんをさがして)立ち読…

海外にない?!

海外にない?! 各国の本屋に共通していることは、お客の数が日本より遥かに少なく、立読みしているよう〔1文字欠:な〕人は見当たらないことだ。 予期しなかったのはゾッキ本(特価本)の店の存在だった。イタリアはミラノ(以下略)(p.255) 海外旅行ABC …