書物蔵

古本オモシロガリズム

資料保存

十年かけて買えた古本。さまつな行政法は至難!

古本生活20年にならんとするなかでも,買うのが困難なのは実用本,実務本なり。旅行ガイドとか,マニュアルとか,古いもんを買うのはむずかしいのは有名な話。で,そのなかでもとりわけむずいのは法律の実務本じゃないかと。法学書は,実務書でなく学術書…

平成文化の消滅あるいはホットメルトの罪

古本の効能書きはおわりにして,フェティシズムがらみでいうと,わては製本フェチ(って初耳でしょ)。糸かがり綴じでホローバック(で丸背)の本で,最初にひらきぐせをつけるのはたまらく気持ちいい。これをしないと一カ所にチカラがかかって,いわゆる「…

耳折り本から員数主義を懸念す

本を整理してたら,『一下級将校の見た帝国陸軍』(文春文庫)が2冊でてきた。これは「員数主義」についての基本ね。片方の本には,わてが盛んに耳折りをしたのが残ってる。 ここで耳折りってのは,dog ear (イヌの耳)のこと。ってもこれは英米書誌学用語…

情報総合館って? それより雑誌館を!

名前がなぁ。なんだかよくわからない。図書館だと「図書」館で,単行本が資料の主体であるかのように思われるから変えたいのはよくわかるけど。情報とか総合ってコトバは,ちょっと広すぎる気がする。会計士や弁護士,市長が座ってて直々に答えてくれるわけ…

グラシン紙は酸性紙!

紙をつくるときのにじみ止め薬剤のせいで,紙が酸性になり,それが長い間に紙の繊維をこわしていく,ってのは(国内では)1980年代後半に有名になった話。酸性紙問題とかいわれてた憶えがある。 結局,製紙会社が酸性でないにじみ止めを使うことがひろまり(…