書物蔵

古本オモシロガリズム

製本

帝国図書館の新聞紙、合冊は明治31年、洋製本は明治41なの?

同館では明治三十一年四月から東京の思のある新聞のみならず地方の主なる新聞をも購入し保存することヽなり内務省の調査したものに依つて大阪毎日、大阪朝日、山陽新報、福岡日々、北海タイムス、芸備日々、新愛知、横浜貿易其他で都合二十首を購入すること…

本の函(「書籍用紙函」)を円本時代に機械生産した「加藤製函所」について

(前口上)先だって編集フレンズと話して「やっぱりツイッターは流れちゃってもったいない」ということで一致したので、ブログのほうを強化することにした。 図書の函は、基本、和装本(和本)、漢籍、仏書系の「帙」と、洋装本(洋本)のボール紙函の2種類…

背文字の箔押しの話

日本における西洋風製本、つまり「洋本」については、今となっては簡易パンフレットにしか見えないボール表紙本から始まって、背文字があるちゃんとした本まで何段階か発展があるのだが。 そのうち、わちきの注目せる「背文字」に関係する箔押しについて、い…

ちと面白げ

高木 元. 江戸読本に見る造本意識. アジア遊学 / 勉誠出版 [編].. (109) 2008.4. 113〜124

明治初期、単行本の出版部数

「同盟出版方法書並第一回出版書目」(博聞社、明治16年11月、16p.)というパンフレット(の金沢文圃閣による復刻)を読んだ。 そのまえがきにオモシロな記述が(゚∀゚ )アヒャ 要旨は予約出版(=同盟出版)の募集なんだけど、こんな感じ。 文明開化は出版点数で…

法律違反をあへてした、ワルイ子のジュガク・ブンショーちゃん

先週、神保町で拾った『本の本』完揃いをつれづれに読まんとて、2巻11号をば風呂につかりながら読んだんだけれど… 壽岳文章「わが『書物』の思い出」『本の本』2(11) p.6-9(1976.11) いきなし、吹いた(≧∇≦)ノ 私が向日庵本〔寿岳の私家版〕作成に情熱をそ…

早稲田へ

きのう行きたかったのに行けなかった「ウィーワセ」 古本けものみちを狙うべく行くも… 古書現世さんのところでひっかかる… あっ(’0’*) こんな仮性図書館本がこんな値段で… 誰れにも出来る製本の手引 / 鬼原俊一. -- 木原正三堂, 1950 これはめずらし。キハラ…

サンシャインで10年以上探してた図書館本を

開場と同時にとびこむも,あてにしてた本屋に図書館本はなし(´・ω・`)ショボーン しょーがないので,目録注文分が当たってるかどうか聞く o(^-^)o ワーイ 一番ほしいのが当たってたよ! 『ALA図書館製本の手引き』日本図書館協会 1960 これはね… 訳者が重要…

平成文化の消滅あるいはホットメルトの罪

古本の効能書きはおわりにして,フェティシズムがらみでいうと,わては製本フェチ(って初耳でしょ)。糸かがり綴じでホローバック(で丸背)の本で,最初にひらきぐせをつけるのはたまらく気持ちいい。これをしないと一カ所にチカラがかかって,いわゆる「…