書物蔵

古本オモシロガリズム

ん?(・ω・。) 知識経営?

かなり前に読了してた柳与志夫『知識の経営と図書館』(勁草書房 2009)の感想をここへ。
うーん、なんちゅうか、論文的文体・形式のエセーかすら。ん、でも1987年の図書館の経営形態論もおなじ形式だったよーな(^-^;)
この本は2面性があって、過去の図書館実務や学への批判の側面がひとつ。もうひとつは公共図書館を再定義して、グローカル知識館(わちきの造語)とでもいうものにしましょうという提言。そこに行けば、整理されたネット情報に接したり、知的会話を楽しんだり、地域の情報を入手できるというもの。
現状批判については、従前の貸出至上主義者が目ン玉むいて怒りそうなことばかり書いてある( ・ o ・ ;) 提言のほうは、うーん、まだ煮込み中というところかな(゜〜゜ ) ナレジ・マネジメン*1みたいなことを地域レベルで図書館をポイントとしてやるということかすら… ま、千代田図書館がやってることがそうだということなのだろうなぁ… なんとなく米国図書館発展史の遡行を提言しとるように見えるよ。原初のライブラリー・カンパニーみたいなものを提唱しとるような…
あたかもよし、ある人の感想にもあるように、イスやソファがあって明るくキレイでゆったりできる図書館ということなのですなぁ…
http://7thpocket.seesaa.net/article/115304283.html
しかし、「イスが多い」ということからして、1970年以来の貸出路線と違うからなぁ。
まぁそれはともかく。
わちきとしては従来批判のうちの、レファレンス批判がオモシロ。注に落ちちゃってるのは困るなぁ。ということで次のエントリへ。

*1:日本語ではmanagementをマネージメントと書くが、なぜだろう。発音記号みると、マネジメンtっぽい。そのせいか経営学術書では、長音がないね。